221話
短めです
「ロイス=ボンとかいうやつはいるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その声は、突如学園中に響き渡った。
ちょうど時間はお昼であり、皆が食堂にて昼食をとっていたのもあって、いきなりの大声にびくっとした人が出て、せき込む者たちが続出した。
「げほいっつ!!・・・おい、ロイスの指名だぞ」
「ああ、ロイスしかいないもんな」
「俺かよ?」
行き成りのその声に困惑しつつも、皆すぐにロイスに声をかけた。
「今のは学園の門前からだったな・・・」
何か面白そうな予感がしたので、大半は野次馬として見に行くことにした。
「今回は俺はパスだな。関係がないからね」
「そうですわね。私たちはこのままここに居ましょう」
ジャックとルナたちはその場に残ってはいたが・・・・・。
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俺の名前はロイス=ボン。
大剣を扱う適正者でもあり、ゴーリン師匠の弟子でもあるのだが・・・・・今の声はいったい誰だろうか?
声がしたところ、校門前に出向くと、そこには自分よりもはるかにでかい大剣を持った・・・・小さな女の子がいた。
「お前がロイスか!!」
はきはきと言うけど、どう見ても初等部ぐらいの少女にしか見えない・・・・
「うわぁ・・・ロイスにロリコン疑惑が」
「あいつ、ついにあんないたいけな少女にまで手を出したのか?」
「流石にしていないぞ!?」
クラスメイトから有らぬ疑いをかけられた俺は、慌ててその疑惑を払しょくさせるために声を荒げた。
とにもかくにも、目の前の少女はいったい誰なのだろうか。
「おい、俺の事を呼ぶ前にお前が何者か先に名乗れ!」
「ああ、名乗ろうか!!うちの名前はゼクトリア=フォン!!適正者であり、偉大なる師匠ゴーリン=エンゼル様の一番弟子であるぴちぴちの21歳だ!!」
・・・・はい?今なんと?
その場にいた全員は一瞬耳を疑った。
ゴーリン師匠の弟子とか言うところなどはまだいい。適正者と言うならば、その大剣も納得であるけど・・・・・外見が、初等部の少女なのに、「21歳」!?
「「「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」
その事実に、俺達は全員驚愕するのであった・・・・・・あれ?なんか人が足りないような。
「・・・あれ?今回出番がこれで無くなったような気がするんだけど」
「まあ、たまにはいいじゃろうな。高みの見物と言うのも悪くはないのじゃ」
・・・主人公、今回は余り出番がない模様。たまには主人公も休みが欲しいんですよ(最近よく酷使をしていたかもしれない思う作者の思いである)。




