188話
今回はその内容説明かな
「・・・それで、出された提案はなんだったのですの?」
皇帝との謁見を終えたジャックは退出し、その内容をルナの部屋で話していた。
スカーレットはなにやら部屋にあったベッドの上で体を丸めて寝ている。
・・・・モンスターというか、猫みたいだな。元はおそらく火炎龍みたいだけどドラゴンらしさって翼と尻尾にしかないじゃん。
話は戻しまして。
「すでに皇帝陛下は『コレ』を各貴族たちに通達したってさ」
ジャックは皇帝から渡されたその手紙をルナに見せた。
「どれどれ・・・・?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~~~~~貴族宛の挨拶文を略す~~~~~~
~~~~。さて、このたび我が娘、第3皇女であるルナの婚約者を決めることになった。
ルナはすでに学園で自身にふさわしい相手と清き交際をしているのだが、ここで諸君らに問おう。
その相手よりも、自分がふさわしいと思うような者はいるのだろうか?
もし、我こそがルナの婿にふさわしいと思う者がいれば、1週間後に帝国特設競技場にて、そのルナが選んだ相手との対戦をし、見事に勝利を得ればその者がルナの婚約者になることを、このギアス帝国皇帝、レント=ギアスの名において認めよう。
諸君らで組んで、その対戦相手を倒すのも良し、代理に任せるのも良しとするが、もしもその対戦中、もしくはその前後で不正を行おうとした場合は、即座にその地位を剥奪するものとする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「つまり、ルナ争奪戦として、俺がこれに出てその出てくる奴らを倒さなきゃいけないってことの様なんだよね・・・・」
これで実力を見せて、要は力づくで各貴族たちに認めさせるようである。
不正をする輩がいれば、今後政治上でも不正をする可能性があるのであらかじめその予防ができるし、代理人を立ててくる奴らがいるだろうが、代理無しで自ら来る勇気あるものなどを探せるのが別の目的としてあるらしい。
(別の目的としては、ルナが俺のところに行くって悲しみからその嫌がらせのようにも思えるんだけどね)
というか、帝国特設競技場ってのはなにも今回だけのために使用するものではなく、何やらこれから先帝国の民を活気づけるための祭りを行う会場なども建設したかったらしく、今回のを利用してこの際建ててしまおうというつもりもあるそうだ。
ただ貴族たちを挑発するのではなく、きちんと明確な目的があるっているのは良いのであるが、何か釈然としないような気持もジャックはするのであった。
「・・・ジャック、必ず勝ってくださいね!!」
ルナがジャックの手を握り、物凄きき迫る顔をする。
万が一、ジャックが負けた場合はルナはその相手と結婚することになるから嫌であろう。
こういう勝負事は本来は避けたいのだが、ルナのためにもジャックは確実に勝利をつかむことを心に決めたのであった。
「行われるのは1週間後・・・・それまでに、ルナ、特訓に付き合ってくれるかな?」
「もちろんですわ!!未来の旦那様のためにもぜひ!!」
「ギュ?ナニナニー?」
ルナが張り切った声で、どうやらスカーレットが起きたようである。ついでにモンスターである彼女にも協力をしてくれないか頼んでみると、絶対従いますとか言って協力してくれることになった。
・・・・ところで、この手紙を書いていた皇帝は、悪だくみをする者の思考でこの手紙の「代理」という部分をどう解釈するか予想もしていたが、ジャックは予想していなかった。
まあ、皇帝はその予想があっているだろうと考えて、万が一のための準備をしているのだが・・・・。
こういう時って、絶対企む野郎が出るけど皇帝はその思考を読んでいるようである。
一国を治める皇帝として、先を見通すのはお手の物。・・・・親バカだけど、こういう部分は有能です。
・・・スカーレットがなんとなくペット枠から、そろそろジャックとルナの娘枠になりそうな感じがする。




