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185話

去年と同じようなところはカットして、違う部分を注目する感じかな

今年はスカーレットも加わって、にぎやかそうである。


 ルナと一緒に今年もジャックは帝国へ向かうことになり、現在、迎えに来た馬車で一緒に向かっているのであった。


 


 去年同様、護衛をする人は第2騎士団隊長セバスチャンたちであるようだが、最近彼らは皆結婚したらしい。


 そのあたりは去年と変わっているな。



「にしても、馬車の性能も段違いになっているようだね」

「より高性能化されてますわね」


 帝国の技術力も進歩してきているという事であろう。


 現在、どっかの国と戦争をしているようだが、それでもこうやって技術革新する余裕があるようだしね。


 あと、去年と違うところはまだあるな。


「馬車、ユッタリシテル」


 馬車の外を見てはしゃぎ気味のスカーレットも一緒なのが違うかな。






 そもそも、なんでスカーレットも一緒についてきているのか。


 それは、ジャックに懐いたため、自分も一緒に行きたいといったからである。


 一応馬車にも余裕があり、一緒になっても問題はない・・・と言いたいのだが。


「皇帝陛下に俺殺されないよな?」


 その不安がジャックにはあった。



そもそも、親バカな皇帝であるのはジャックは知っている。


 その皇帝の娘であるルナと付き合っており、更にカレンやヨナ、ミツとも付き合っているこの状況で、見た目は美少女であるスカーレットも連れて謁見したら・・・・・血を見そうだ。


「そのあたりは大丈夫だと思いますわ。お父さん・・皇帝も諜報部隊とやらを動かしてすでに情報をつかんでいるはずです」


 ルナもどうやら帝国のそういうところに詳しくなったらしく、そのような存在を知ったのだとか。




 まあ、なんにせよ付き合って初めてのルナの両親面会である。


 緊張しないのも無理はないし、平常心で行こうとジャックは決めるのであった。


「すぅ・・・」

「ありゃ、スカーレットはもう寝たのか」

「ふふふ、はしゃぎすぎて疲れたのですわね」


 すやぁっと速攻で寝たスカーレットのおかげで、ちょっとジャックの緊張はほぐれた。


 癒し系ペットのようにも思えるなぁ・・・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SIDE帝国


「・・・本日昼頃、予定通りに第3皇女様と聖剣・魔剣所持適正者のジャックを馬車に乗せたことを確認いたしました。到着予定は昨年同様5日後です」

「もう一つ気になる報告もあったな」

「はっ、モンスターですが少女の姿であるスカーレットと名付けられた子も一緒に来ることが判明いたしました。その扱いについては・・・・」

「うむ、変わらず客人として扱え。モンスターのようだが、危害をむやみやたらに人に与えぬことはすでに別の者からの報告で知っておる」

「了解いたしました。引き続き、何かあり次第ご報告いたします」


 そう言い、レント皇帝の目の前からまるでそこに最初からいなかったかのように、報告しに来た者はその場から姿を消した。



「・・・・(ルナ)が帰ってくるか。しかも、将来の娘の婿であり我が友であるジャックと、モンスターも連れてとは、人生何が起きるかわからぬな」


 ぽつりと、独り言をつぶやくレント皇帝。


 娘が付き合っているのがジャックであるのは良いと思うが、やっぱり親バカな心的にまだ巣立ってほしくないような気持があった。




「帰ってきたら、娘との付き合いをジャックに認めることになるが、やはりうるさく言ってく輩が出るな・・・・」


 レント皇帝は、別に探らせていた者たちの報告書を読みながらそう思った。



 ルナとジャックが帰ってきたら、その交際の事を公表するつもりなのだが、何かと問題がある。


 ジャックは適正者であり、ルナと結婚すれば帝国側にもそれなりの利益はあるのだ。


 しかし、ルナは第3皇女とはいえ皇族に連なる者。


 皇帝に近づきたい者たちにとっては結婚したい相手でもあり、そもそも王国の住人で庶民生まれでもあるジャックに対して反発のある者たちが出てくるであろう。


 どこかの皇帝自身が安心できるほどの高位の貴族の養子にいったんして貴族籍を仮につけるという方法や、いっそのこと爵位をして帝国の貴族にして、ほとんど文句を出させないような方法は思いついた。


 けれども、そのようなことをしても必ず反論してくるような輩が出るであろう。


 皇帝の権力でつぶしてもいいが、去年のクーデター未遂の時に不安分子を厄介払いした分もあって、恨みがある可能性が0ではない。


 下手すれば、また去年同様の事を企む輩が出るであろう。



 また、先日帝国から逃げた貴族が起こした問題が届いており、逃げ隠れしているやつらがいる可能性もある。


 なので、どうにかできないかと皇帝は考え、ある方法を思いつき、それをジャックが受け入れてくれないかどうか悩むのであった・・・・・

悩む皇帝が思いついたその方法。

反論してくるであろう輩を黙らせ、かつ認めさせることができるようなものであるかもしれない。

そのようになっている可能性は、ジャックたちも一応考えつつ、帝国へ馬車は向かうのであった。

次回に続く!!


・・・カレンもジャックと付き合ってますけど、一応村に残ってます。ロイスとリンも村に残っているし、彼らの出番はしばらくお休み。

ギャグ要員がいないとなぁ・・・・・物足りないというか、誰か今回限りの人物を作ろうかな?

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