表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/344

19話

これ書いていて思ったけど、シロとクロってなんか犬と言うより猫の名前に思えてきた・・・・。


 名前を付けた後に気が付く。


「そういえば、シロ、クロ、剣の姿に戻ってくれないか?」


 さすがに見た目が少女なのだから、いつまでもシーツ等をくるませた姿だと見た目的に問題が・・・。



「わかりました」

「ちょっとデザインが変わっておるのじゃ」


 ん?



 二人の姿が輝き、その場には二本の剣だけになったが・・・・。



「なんか変わったな・・」



 柄の部分などがやや変わり、よりなんか聖剣・魔剣って感じになった。学園長と戦う前と明らかに変わっているんだけど。



「本来の姿がこちらなんでしょうね。最初のあの剣の姿は存在感はあったけど、まだ目覚めていなかったからじゃないかしら?」



 学園長の推測だと、シロとクロが目覚めたときに剣自体にも変化があったのではと言う事らしい。


「というか、なんで人の姿、それもあのような少女の姿に?」

「勇者と魔王の日記からも不思議がられていたけど、結局わからないそうよ」


 と、学園長は答えたが一つ黙っていることがあった。



(面白いことになりそうだから黙っているけど、勇者と魔王の日記から二人とも自分の剣からアプローチを受けていたようだしね)


 勇者、魔王どちらともそれには悩まされたというのがある。


 聖剣・魔剣と対照的なのに、どちらにも共通しているのが所有所の適正者にアプローチを仕掛けてくることである。


 学園長自身としては、ジャックは聖剣・魔剣を扱う適正者で、鍛えあげれば強くなるだろうし、見た目的には後3~4年ほどすればストライクゾーンになるかもと思っている。


(ま、さすがに生徒に手を出すのは・・・・・・あっちから来たらいいけどね)


 と、心の中でなにやら腹黒く考えた学園長であった。





「そういえば、もう一度人の姿をとるとまた裸になるよな・・・。学園長、二人の服を何とかできませんかね?」

「買いに行けばいいんじゃないの?二人とも人の姿になれているわよ?」

「どこの世界に裸の女の子を2人を連れて買い物行く男子がいるんですか・・・・」

「そこに」

「行けませんよ!?」


 それ変態とかになるじゃん!!


「まあ、見た目から同年代の女の子たちから譲ってもらえればいいと」

「確実に変態扱いされそうなんですけど!?」



 そもそも、勇者・魔王の剣だった時はどうしていたのか?


 シロとクロが言うには、服は着ていたようだが、長い間俺の手元に来るまでに服だけが経年劣化でボロボロになったそうである。


 服だけ持たなかったのかよ・・・・。


「それなら、まずは友人から事情を話せばいいのじゃないの?」

「いや、いきなり武器が人の姿になったと言っても信じてもらえないですよね?」

「そこで見ていたにもかかわらず?」


 え?


 学園長が指さした先を見ると、リンとカレンと目隠しされたロイスがいた。


 いきなりみられて驚いたよう顔しているが、そりゃこっちの表情だよ!!


「さっきからいましたよ?」

「おったのぅ」


 シロとクロは気が付いていたようである。


 ジャックは気が付かなかったが、学園長たちはどうやら最初から気が付いていたようであった。


 いや、学園長がなにか笑いをこらえていそうな顔をしているところを見ると、むしろ知っていたかのような・・・・。



「えっとね、ジャック、ええーと」

「リン、はっきり言う」

「おい、俺の目隠しはまだ外せないのか!!」


 うん、ロイスはまず黙れ。


 しどろもどろなリンに冷静にツッコミを入れるカレンである。


「この部屋に入る前から彼女たちはいたのよ?」

「最初からかよ!!」


 学園長があっさり言った。


「いやホントはね、ジャックが心配になって見に来たのよ」

「そしたら、いきなり『どぅゎぁぁ!?』って声がしたから飛び込もうとしたのだけども、学園長に先に見るからとか言われてちょっと待っていた」

「裸の子がいると聞こえたから見ようとしたら二人から目潰しと目隠し喰らって・・・」


 おい、ロイスが一番最低な奴になっているじゃん。


 リン、カレンナイス!!と、ジャックが指を立てると、二人とも同じように返してくれた。


「話の内容を聞いていたけど、まさか聖剣・魔剣とはねぇ」

「驚きで出るタイミングを逃した」

「俺はずっと目隠しされていたから聞こえはしたが見えはしなかった」


 黙れロイス。


 というか、ほとんど最初から聞いていたってことかよ・・・・。


「話す手間が省けてよかったじゃない」


 学園長が笑うが、気が付いていたなら最初からいってください。



 と、ここでジャックは気が付く。最初からいた(、、、、、、)と言うことは・・・・


「まあ、ジャックが裸の女の子の身体を見ちゃったと言うことはわかるわよ」

「不可抗力でも言い訳不可能」


 こめかみに青筋が浮かび、しずかにメイスを持つリンと、銃をこちらに向けるカレン。



 あ・・・・これ死んだかもしれん。


 この二人絶対怒っているよね?昔からこういうようなことがあるたびにロイスの巻き添えみたいな形で俺も攻撃されているんだけど・・・・。


 要は、不可抗力のラッキーなんとやらが昔からジャックにはあった。それで二人からいろいろとやられたのでトラウマがあるのである。まあ、ロイスの巻き添えだとジャックは思っていたが。


 ちなみに、ジャックが己の命を第一に考えるのはそのトラウマが原因の一つでもある。


「そうは」

「させないのじゃ!!」


 すばやく剣から人の姿にシロとクロが変化すると、リンのメイスが振るわれる前にクロが近くのまだ目隠しされているロイスの首元をつかみ、こちらに投げ、白が受け取って身代わりにした。


 結果・・・・・・ロイスはその日、星となった。


 なお、服についてはリンとカレンがそれぞれの替えの物から一時的に貸してくれるようだが、早めに買い物に行けと言われたので、一応解決はした。


 休日の日に買いに行くか・・・・。学園長が一日だけ訓練がない日を設定してくれ・・・いつの間にそこまで決めているの!?


 ジャックは、頭を抱えたくなった。

そろそろ設定の一部を公開したほうがいいかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ