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183話

ちょっと短め

55~あたりの時期と大体同じなので微妙に説明省いてます

「よっとほっとせっと」


 ひょいひょいひょいと、ジャックたちはそれぞれの家の畑で去年同様害虫捕獲をしていた。


 「コンゴウチュウ」という虫の捕獲だが、今年は数が少ない様だ。


 畑の被害が減るのでいいのだが、成虫まで育てて売るというのもこの村の収入源であるため、一概にいいこととは言えないかもしれない。



「グギュ、ギュゥツ、ギュウ」


 だが、今年はスカーレットも加わっており、彼女はどういうわけか他の人よりも手早く見つけ、隠れていた虫も次々捕獲していく。


 なので、数が減ろうが容赦なく去年同様彼らは狩られていくのであった。


 ちなみに、今日の彼女の服装は背中の翼が出るタンクトップな格好であった。


 見た目がね・・・・鱗で大事な部分が隠れているだけのきわどさだったから、何か服を着るようにしてもらおうと、リンやカレン、ルナ、あと村の女性の皆さんにお願いしたところそのようにコーディネートされました。


 モンスターだけど見た目が美少女なので、着替えをこっそりのぞこうとした人たちはもれなく文字通りの鉄拳制裁と一刀両断を喰らって撃沈していった。


 一応加減はしているから死んではいない。


 ロイスだけ一応適正者同士なので加減抜きにされたけど、すぐに復活した。こいつの生命力本当にどうなっているんだ?



「ギュッツ!」


 褒めてと言いたげにこっちに寄ってくるスカーレット。


「よしよし、いい子いい子」

「グギュゥ~~」


 頭をなでると、うれし気に鳴きながら微笑むスカーレット。


 モンスターとか少女とかいうよりも・・・・犬か猫みたいな感じだ。


 こういうどことなく残念感がある人って結構身の回りに居るような気がするけどどうなんだろうか・・・・?



「ジャック、こっちでは34匹いましたわ」

「ぬぅ、10匹で負けたのじゃ」

「2匹ですよ」


 ルナやクロ、シロ達も一緒に作業して今回も一応ぎっしりと捕まえた。


「・・・・見た目は物凄く気持ち悪いから、表記はないかな」

「誰に向かって言ってますの?」






 お昼頃になって、ちょっと休憩の時間を取った。


 木陰に入り、寝転ぶと吹いてくる風が心地よい。


「何となく昼寝しそうだけど、まだまだやらないとね」

「そういえば、去年の方が大変でしたわね」


 ルナのその一言に、ジャックたちはふと思い出した。


「去年の今頃ってサイクロプスだっけ?あれは大変だったなぁ」


 その時はジャックたちで対処をして・・・・


「聖剣を目くらまし代わりに使う戦法もあの時使ったんだっけ」

「私にとっては初めての経験でしたよ」


 魔力を一瞬だけ流して、思いっきり光を強くしてやったんだよね。


 暗闇の中でいきなり強烈な光ってのは、目に効果抜群である。


 今では長時間聖剣・魔剣に流せるようになったけどあの時はほんの一瞬程度だったからなぁ・・・。


「そう考えると、俺達も成長したよ」

「ええ、あの時よりは強くはなってますわ」



 なんとなくしみじみとそう思いながら、木陰で休む。


「・・・・今年はまたモンスターが出てこないよな?」

「もう遅いような気もしますけど・・・あら」


 ルナがそう言って見たのはスカーレットだったけど・・・・


「すぅ・・・・すぅ・・・」


 すでに昼寝していた。横になって、いつの間にか完全に寝ている。


 そういえば、この子もモンスターだった。もう出現しているようなものだし、今年はもうこの村にはでないよね?


「ギュゥ・・・」

「・・・こうして寝ているとさ、もう普通の女の子にしか見えないよね」

「まだ幼さが残るというか、なんか可愛いですわね」


 寝ているスカーレットを起こさないようにジャックたちはそっと見守る。


 なんとなく、ほんわかとしたゆるい雰囲気が漂うのであった・・・・・。


なんとなく場をほのぼのにさせる程度の能力をスカーレットは持っているようだ。どこぞやの妖怪になんかそういうのがいたけどそれの仕業か?

フラグ?それは回収するべきか、へし折るべきか。


・・・ただいまスカーレットに服をしっかり着るというのを学習させ中。

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