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172話

本日2話目

珍しくお風呂回


垂直壁登りをしたその夜・・・



「あ~・・・温泉やっぱいいなぁ・・・・」

「ジャックってさ、年寄り臭いところないか?」

「失礼な、誰が年寄りだ!!」


 男湯の時間なので、ジャックたち男子たちは温泉に入っていた。


 女子は、この時間は入浴間の準備やおしゃべりをしている。


 


 なお、前回の合宿場は個別の部屋だったが、今回は男子女子で大部屋で別れているのだ。


 なので、一応その部屋の間には先生たちが待機して、何か問題が起きないようにしている。


・・・・学園長が女子部屋に寝ているのもあるので、下手にその部屋に行く人はいないが。社会的どころかこの世から消されかねない危険性が大きい。


 まあ、他にも男子が女子部屋に行かない理由はある。


 そもそも恋愛に興味がない奴、気になりはするけど命が惜しい奴など。


 そして、極め付けがジャックの彼女とも言われているルナやカレン、ミツ、ヨナが居るからである。


 ジャック自身強くなっており、学園長との模擬戦を見た人がおり、下手に逆鱗に触れないようにしているからというのが大きな理由でもあった。


 また、先日の牛男事件の際に、ジャックが激怒した余波を感じた人が何人かいて、それでその恐怖感を味わっているのだ。


 「ハーレム王」「リア充野郎」とかいうこっそり男子たちに言われているあだ名の他に、「激怒の王」

「魔王」とまで追加でつけられている。


・・・・魔王は間違ってもないような感じだけどね。



「しかしなぁ、壁垂直登りとかって訓練としてどうなんだろうか」

「師匠にも似たようなことをやらされたことがあったから、まだましだけどな・・・・」


 ロイスがその時のことを思い出したのか、どこか遠い目をする。


 本当にいろんなところに連れまわされ、何かしらの事に巻き込まれて苦労が絶えなかったのであろう。


 学園長宛に近況方向をしていたらしいが、その時には海底や天空の都市まで行っているらしく、本当に引きずり回されているようだったし・・・・


 なんとなく、ロイスのその様子に周囲の男子はどことなく哀れみの視線を向けるのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あ~・・・温泉っていいですわよね」


 男子たちが上がり、女湯に交代となった。


 女子全員が入り、ルナが湯につかってふにゃっと体の力を抜いた。


「極楽極楽」

「疲れが癒えるけど・・・・なんだろう、この敗北感」


 周囲にいる全員は体にタオルを巻いてはいるものの、スタイルがくっきりと出てる。


 それを見て、どことは言わないがリンは恐ろしいまでの敗北感を味わっていた。


「まあまあ、リンもそのうち希望はあると思うですのん・・・・多分」

「そうぜよ、拙者もいつの間にかここまでなっていたのだぜよ。リンも成長は見込めるのだぜよ・・・・おそらく」

「そうですわね。リンならまだまだいけるですわよ・・・・・もうちょっとは」

「希望はある・・・・かもしれない」

「少しづつ自信なくなっているじゃない!!」


 フォローしているつもりのルナたち(持つ者たち)に対し、リン(持たざる者)は怒声を放った。


「そもそもあんたたちはすでに彼氏(ジャック)がいるからいいけど、私はそれすらいないのよ!!」


 憤慨するリン。その様子を見て、フォローの仕方を間違えたかなと全員思った。


「リン、その彼氏がいないのは私も同じよ」

「アンド学園長・・・・」


 そのリンの言葉に対し、返事したのは近くで浸かっていたアンド学園長。


 一瞬、その「彼氏がいないもの同士」でまとまりかけたのだが・・・・リンは目線を下に向けた。


 そして、学園長の身体を見てその場で湯につかりながら体育座りをして落ち込んだ。


「・・・・学園長の裏切り者」

「ええ!?」


 リンの落ち込みを見て、珍しく驚いたような声を出すアンド学園長。


 周囲にいたほかの女子達から見れば、その原因はリンの荒れ果てた大地と、学園長のゆたかな双丘が原因であるのは目に見えていたのであった。


「これはなんというか・・・」

「哀れじゃのぅ」


 人の姿になって湯に浸かっていたいたシロとクロもなんとなく哀れみの視線をリンに向けた。


 彼女たちもまあ持っている者なので持たざる者とは違うのだが・・・・。


 なお、シロとクロの入浴中、一応ジャックは木刀を持たされていた。



「というか、人って何でそういうところで価値を判断するのでしょうかね?」

「それはわからんのぅ。こういう物は異性にとっての武器にはなるようじゃが、それ以外じゃと剣であるわらわにとっては邪魔とし、」

「だったら少しは分けてよぉぉっ!!」

「のじゃっ!?」


 物凄い剣幕で、リンがクロの胸をわしづかみしたので、クロはいきなりすぎて驚いた。


「邪魔とかいってこっちへのあてつけなの!?」

「あだだだだだだだもげっ、もげるのじゃっつ!!」

「邪魔ならもぐのよ!!」

「前言撤回!!前言撤回するからもがないでほしいのじゃ!!」

「邪魔じゃないと言っているからどっちにしろ当てつけか!!」

「どういえとぉぉぉぉぉぉ!!!」


(い、言わなくてよかったですよ・・・)

(あれは地雷なのか)


 クロがリンにぎちぎちされている様子を見て、危うく同じ様なことを言おうとしたシロと、この女子組な中では最も大きいカレンは、危うく同様のことを言いかけていたのでほっとしたのであった。




 その時、女子風呂から聞こえてきたクロの悲鳴に男子たちは何事かと思ったが、リンの怒声が聞こえたのでなんとなく胸に関しての事かと全員思ったのであった。


 周知の事実という悲しきものでもあるが・・・・・・・。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 その頃、ゴドゥルウ山の奥深く、マグマが貯まっている場所でうごめくものがあった。



ゴドゥルウ山は元々火山。今は休止中であり、完全に死んだ火山ではない。


 万が一の噴火に備えて、マグマが流れる場所を誘導するように一部個所は掘られているのだが・・・・・



 そのマグマの中で、ソレ(、、)は生まれる。


 だが、目覚めるまでにもう少し時間がかかりそうであった・・・・・・・




色気が少ないのは勘弁してください。さすがに書いてみたら、リンが哀れになってきたんですよね・・・・。

一度その部分の大きさ比べとか出してみるべきなのか?いや、何処のとは言わないけど悲しき結果になるからやめておくべきか。


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