153話裏
表の裏側です
本日2話目
退院した後、ジャックは校門前でルナと待ち合わせしていたので向かい、そこから街中にデートしに出かけた。
なお、今回はカレンたちは別行動であるのだが・・・・・
「こちらカレン、ターゲットはカフェに行きましたどうぞ」
「こちらヨナ、ターゲットはジュースを注文ですのん」
「店員の気の回しのせいかカップル用のストローを出されてあたふたしているぜよ」
「そういうところは二人とも純情なのね」
「そうそ・・・・何で学園長もいるの!?」
別行動もとい、こっそり気配を消しての追跡をしていただけである。
だが、いつの間にか学園長が一緒に行動しに来ていた。
「ふふふ、生徒たちのこういうデートとかって面白そうじゃない?」
「見ていたら面白いぜよが・・・あれが自分だったらなぁという妄想も当てはめているのだぜよ」
「要は予行演習ですのん」
各自、今のデートを見て、そこに自分を当てはめているのだ。
自分がジャックとデートをするときにはどのような場所に行き、何処が好みなのかなどを調べるのにこのデートは役に立つ。
要は、ルナが試作品で自分たちで本番を創ろうというわけである。
「そういうふうにみているの・・・今時の子ってそこまで腹黒いのね」
「学園長には言われたくないですよ」
「言われたくないぜよ」
「一番厳しい人ですのんし」
腹黒さなら学園長が一番だと全員の一致である。
「あ、ターゲットが服屋に入りました」
「互いに服を買うつもりのようですのん」
「こういうところって何かしらのハプニングが起きそうぜよな?」
「だったら、魔法で着替え中のカーテンを飛ばしてみるかしら?」
「・・・それ、私たちの時にも学園長するつもりでしょう」
「流石にそれはやられたら恐ろしく恥ずかしいですのん」
「というか、それジャック以外にも見られるってことになって嫌ぜよよ・・・」
「あら?じゃあ、ジャックには見られていいってことかしら?」
「「「・・・・・・」」」
学園長のその言葉に、三人とも顔を赤くした。
まあ、以前旅の時に余計恥ずかしいことをしかけた記憶があるのだが・・・・・・。
「服屋から出てくるところを確認。衣服を数着ほど買ったようです」
「口の動きから読み取るに、互いに良い買い物をしたとか言っているぜよな」
「まあ、清き交際ですしそこまでエロティックなものはないでしょうのん」
「・・・あなたたちの観察眼ってある意味怖いわね」
学園長、さすがにここまでしっかりと見ている三人に引いた。
「ん?あれって・・・・」
ふと、学園長は何かに気が付いた。
その瞬間、何かが接近してきて、デート中だったジャックとルナに突撃をしたのであった・・・・・。
さて、このルナの姉らしき人物確実にめんどくさそうな予感




