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152話

新章開始・・・ですけどなんだろう、書いていて思うけどこの空間。


「あいたたたた・・・まだ痛むな」

「大丈夫ですのジャック?」

「ああ、そこまで問題はないんだろうけどな」


 現在、ジャックは病院で入院中であった。今日お見舞いに来てくれているのはルナだけである。


 学園長との戦いの後、半ば半殺しの状態だったのである。


 普通、学園の校庭には特殊な仕掛けが施されており、校庭外に出れば校庭内でのけがなどは治るのだが、どうも許容範囲を超えていたらしい。


 というか、許容範囲があること自体は今回初めて発見された。もともと、死んだらダメになるとお言うことはわかっていたが、死んでいないくてもダメージが大きすぎたら修復できなくなるようだ。


 それだけ、学園長の攻撃がものすごいものになっていたという事だが・・・・・。



「なーんかいまいち覚えていないというか、思い出そうとしたら寒気が走るんだけど」


 一体どんな攻撃を受けたのかジャックははっきりと覚えていなかった。


 シロとクロならすぐそばにいたし、覚えているかと思っていたが・・・・


「すいません、私達の方も気絶してました」

「まあ、妾たちでもそういう時はあるからのぅ」



 聖剣・魔剣の姿の状態で言っているけど、これ人の姿になっていたら確実に横眼をそらしているような言い方だよね。・・・・本当に何されたんだろう。知らないほうが良いのかな?


 校舎内に避難して見ていたルナたちからもよく見えて折らす、爆音爆風などがあったらしいけど気が付いたらジャックがその場に魂が抜けたような半殺しの状態でぶっ倒れており、その場に何かメッセージカードがあって、「この勝負は引き分けよ」と書かれていたんだとか。


 おかげで、学園長の訓練は免れることはできたようだけど、あまりにもダメージを負い過ぎていたためこうしてジャックは入院させられていたのである。



 まあ、入院して1週間経ってやっと軽い打撲程度にまで回復した。


 明日辺りには何とか退院できるようである。


「学園長が出していた、あのメンツの訓練1週間とほぼかぶっていたなぁ」


 キヨやカゲマサなどの後輩たちとの訓練期間も丁度終わるころである。


「まあ、仕方がないですわ。とりあえず、果物が()けましたのではい、あーん」

「あーん」


 とりあえず、お見舞いとしてルナが果物を剝いてくれていたので、ジャックはぱくりと食べた。


「ん、うまい」

「ほんと、よかったですわ」




「それにしても、学園長との勝負が結局引き分けってことにされているけど・・・・この怪我だと負けたようにしか思えないんだよね」

「思いっきりぼっこぼこでしたからねぇ」


 少なくとも、ルナたちの話によると血の海のような状態だったらしい。出血多量で死んでいないのが奇跡的なレベルだったそうだけど・・・・。



「というか、学園長を追い詰めた辺りまでは覚えているけど、その後がね・・・」

「まあ、無事に生きているのですし、今はそのことを考えないようにしましょう」


 まあ、とりあえずそのことをジャックは考えるのを止めた。


「というか、やっと明日退院ということになるけど、明日って休日だよね」

「ええ・・・でしたら、せっかくですし退院祝いも兼ねて私とデートをしませんか?」

「デート?・・・・ま、いいか。本当は安静にしたほうが良いだろうけど、ルナが誘ってくれているしね」


 ルナの提案に、ジャックはにこやかに承諾した。


 なんだかんだいって、ルナが一番ジャックと行動をしているのが多いからである。


 カレン、ミツ、ヨナもジャックの事が好きで、交際はしてはいるものの、ルナが一番ジャックのそばにいるのはもうだいぶ確定してきた。



・・・実は密かにジャックと交際している4人の中で、ルナが正妻の立場であることには確定してきているのだが、ならば第2、第3、第4の妻の座はだれがなるのかという水面下の戦いもあったりする。


 まあ、要はルナが一番の勝ち組の座を得たというわけであるのだが、これはまた別の話。



「退院祝いとすると・・・どこへ行こうか?」

「そうですわね・・・・とりあえず、一緒に街中を歩き回るのですわ」


 予定とかそういう物はないけど、とりあえず一緒に好きに街中を見て回ることに一致した。



 そのあと楽しくしゃべっている間に、もう面会可能時間が過ぎようとしていたのでルナは寮に戻ることにした。


「それでは、また明日・・・そうですわね、お昼時に校門前で待ち合わせですわね」

「ああ、わかったよ」

「そうそう、ついでですけど・・・・」


 と、ルナがなんとなく思い出したかのようにジャックの耳元に口を持ってきた。


「あのですね、ジャックの人気は後輩たちにも出てきているようですけど、私たちのことを一番しっかりと思ってくださいですわ」

「なにいってんの、あたりま、」


 「当たり前じゃん」と言い切る前に、ジャックの口が、ルナの唇によって防がれる。


 そのまま、ちょっと経ってから互いの口が離れて、ルナは病室から出ていった。



「・・・・マスター、最近完全にルナさんのペースに負けてますよね」

「・・・・やれやれじゃのぅ」


 シロとクロの二人がそうつぶやくのだが、不意を突かれたジャックはそのままぽかんとしたままであった・・・・・。



 

メインヒロインの一人としてルナだけどさ、一番ジャックの事を分かっているこの感じ・・・

何だろう、なんかわからないけど何か起こしたくなるこの気持ち。

何だろう、この幸せ共に何かしらのハプニングを起こしたくなる作者の悪戯心。

次回に続く!!


・・・ほんとはね、学園長の半裸を見たということで全員に攻められるという描写を書きたかったんだけど、謎の圧力で替えられたような気がする。

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