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149話

この戦いだけ微妙感

うーん、まだまだかな。

模擬戦

ロイスVSレッサー


「うぉぉぉやっともちがとれたぁぁぁ!!」

「うるさい」

「さっさとするのですわ」

「黙れ」

「『放送禁止のため自粛』」

「うざいですのん」

「はようやるぜよ」


 全員の非難を浴びながらも、ロイスVSレッサーの対面となった。


 なお、先ほどの巻き添えでもちまみれになっていたが大剣で振り払った模様。


 リンとキヨにやられた怪我も自前の回復力とシラタマによって完治。


「ロイス先輩、今度はおいらが相手です」

「先輩・・・いい響きだなぁ・・・」

「はよやれ」


 大剣とパイルアンカー・・・・どちらも重量がある武器だ。


 どちらの一撃も重みがあり、またその重量を生かして相手の攻撃を受け切れるなどの特徴がある。


 しかし、決定的に違うのはレッサーのパイルアンカーは追撃がすぐに可能な点だ。


 ルナのガントレットに似た武器に、鉄柱のようなものが付いており、一撃を加えた後に魔力を流し込むことによってその柱を加速させて激突、追撃という形になるのだ。


 重い一撃の後に、素早く鋭い追撃が繰りだせるのはかなりの脅威だろう。




 だが、ロイスが不利なわけでもない。


 大剣の専門家によって鍛えあげられて、鉄壁要塞とまで言えるほど防御にも自信が持てるようになっている。


 持久戦に持ち込めば、ロイスの方が有利なのだ。


「そんなに強くなっているのに、どうしてリンとかにふっ飛ばされるんだろうか・・・・」

「ジャック、学園長の私の経験から言わさせてもらうのだけれども、人にしろ魔族にしろしみついた生活習慣って言うのは抜け出せないのよ」


 学園長がどことなく説得力のあるようなことを言う。


 なるほど、ロイスは昔からリンにぶっ飛ばされてきているし、そのあたりは変わりようがないってことか。



「それでは、模擬戦開始!!」



「いくよ先輩!!」

「来いよ後輩!!」


ドガァァァァァン!!


 互いに叫び、真正面からぶつかり合う。


 大剣の重量もあり、ロイスは受け止めきって入るのだが、レッサーは元々種族としての力もあり、若干ロイスを後退させる。


 互いに打ち合い、火花と金属音を鳴らす。


 力と力のぶつかり合いで、どちらも手には相当な負担がかかるはずだ。



「でぇやぁ!!」


ギィンッツ!!


 ロイスが大剣を振り下ろすが、レッサーは受け止め、


「せいぃぃ!!」


ズドォォン!!


 レッサーが真正面から打ち込むのだが、ロイスはどっしりと構えて耐えきる。


一進一退の攻防は激しく、互いに譲らない。



「くっ、さすが先輩です!!ですがこれはどうでしょうか!!」


 レッサーが再び拳を振るい、大剣に激突させる。


ガキィィィィィィン!!


「まだまだぁ!!」


ガッ!ドォォォォォォン!!

「ぐうっ!!」


 パイルアンカーの追撃を出し、そのままロイスをふっとば、


「甘いわぁっ!!」

「えっ!?」


 ふっ飛ばせてなく、ロイスは耐え切っていた。


「勝負に焦って軽かった拳だ!!こういうのは焦ったら負けだよぅ!!」


ドゴゥッツ!!


「うわぁぁぁぁぁっ!!」


 すばやく大剣を振りかぶり、今の一撃のために耐性が戻ってなかったレッサーは薙ぎ払われた。


 体分断という大惨事を避けるために武器めがけての攻撃だったが、耐えきれるはずもなく、そのまま地面に激突した。


「ま、参ったです!!」

「よっしゃ俺の勝利だぁぁ!!」


 降参が選ばれて、ロイスが勝利の雄たけびを上げる。


 正直うっさいんで次の模擬戦へ行きましょうか。


「次はだれがやるんだっけ?」

「私ですのん」

『あと私』


 最後は鞭と吹き矢の対決か・・・・・・今の重量感ある戦いの後だと軽そうだな・・・・。


主人公の戦い?

お楽しみにね?

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