144話
短め?
今章は学園生活とモンスター討伐がメインとなっているかな。
休日も終わり、今日も普通に学園の授業が始まるであろうと思われていたのだが・・・・・。
「俺たちが呼び出された理由って何ですか?」
1限目の授業が始まる前に、ジャックたちは学園長室に呼び出されていた。
「それはね・・・・今日の午後も1年生が校庭で訓練を行うのは知っているでしょう?」
「はい、今年も確かゴリアン教官が担当していますよね」
ガチムキムキ筋肉だるまで、それなのに魔法を使うタイプの適正者の教官。言葉を発するたびに様々なポーズをとって暑苦しいとも言われている・・・。
「それがね、ゴリアン教官がどうも奥さんに実家に帰られそうになっているらしく、引き留めるために1週間ほど学園を休職するそうなのよ」
「あの人結婚していたんだ・・・・」
「あれ?どこかで言っていたような・・・・?」
「あれで結婚できていたんですわね」
初耳なような、初耳ではないような・・・・・。
「ともかく、ゴリアン教官以外でも1年生たちに訓練を行える教師はいるのだけれども・・・その中でも今年は変わり種の武器を扱う子たちがいてね、ゴリアン教官は基本どのような適正者相手でも大丈夫なのだけれども、それ以外の教師だと相手できなくて・・・」
(あの人、そんなに万能だったのか?)
(でも、よくよく考えたらあの人そのものが変わり種ぜよ。魔法使うタイプのはずなのに、基本筋肉で無理やり・・・)
(そういえば、一度訓練で魔法で岩壊すのと、拳で岩壊すのを実演した時に魔法より肉体で攻撃したほうが強かったっていう事があったですのん)
実は、ゴリアン教官は適正者の中でもかなりの実力者なのだ。だが、熱血筋肉だるま先生という雰囲気からそのイメージが付かないので・・・・・。
「もしかして、俺達に変わり種の後輩たちの訓練の相手をしてほしいという事ですか?」
「そ、正解」
それが言いたかったのよというように、ぐっと学園長が指を立てる。
「ちなみに、引き受けてくれればこの子たちの訓練を1週間見る代わりにあなたたちの授業と宿題をカットできるけど・・・・どうかしら?」
「「「「「やります」」」」」
一応、楽はしたいのが一同の思いである。ただし、授業カット分は上乗せとかはなく、普通に自主学習せよという事の様だ。
普段からまじめに勉強はしている組はまあいいけど、してない組は・・・・・言うまでもないかもしれない。
「まあ、みてもらう子たちの所持武器と人数はクナイ、パイルアンカー、戦車、吹き矢、鉄籠の5人よ。変わり種の中でも特に変わっている子たちだしね」
「いまいちわかりにくい武器がありますね」
「実際に会って見ればわかるわ」
何はともあれ、ジャックたちは今日の午後からその後輩たちの訓練を見ることにしたのであった。
詳細はその時に学園長も来て話すようだけど・・・・・どうなのだろう?
変わり種の武器・・・・吹き矢とか、フライパンもいたけど、この場合は性格も含めているようである。




