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143話

ちょっと小話みたいな感じ

今日は学園の休日ということもあり、ジャックたちは思い思いの休日を過ごして・・・・・


ズドドドドドドドドドドドドドド!!


「ほらほらほらほら・・・あと1200発よ」

「「「「「きついんですが!!」」」」」


 いなかった。




 休日だというのに、いきなり学園長から言われて校庭にて学園長との訓練をさせられていたのだが・・・・・


「ふふふふふふふふふふふふふ・・・・・」


ズババババババババババババ!!


「なんかどす黒いですのん・・・・」

「あれは何かあったぜよね・・・・」


 恐怖心というか、学園長の加減がいつもよりないようであった。


 「風の刃(ウィンドカッター)」、「怒涛の(ラッシュ)火炎弾(ファイヤボール)」、「星の雨(スターレイン)」などの連続してそれぞれの属性や特徴が乗った魔法が飛びかい、物凄い量をぶつけてきている。


 今回の訓練はこれらの魔法を弾き返したり防いだり叩ききったりするものだが・・・・なんだろう、どことなく憂さ晴らしの様なものも感じられると全員思った。


 ちなみに、新入生の中には学園長がこんな訓練を行うことがあると言われて身に来た人たちがいるが・・・。



「ひぃぃぃぃ・・・あれはヤバイ」

「先輩方よく耐えていますよねあれ・・・」

「うちの戦車装甲もたえられんやつやで・・・・」

「フライパンで弾き返せませんよね」


 新入生一同「学園長はマジでヤバイ」認識確定。


 こうして学園長の恐怖が身にしみていくのだが・・・・・きつい。







「それじゃあ、今日はここまでよ。後は休日を楽しみなさい・・」


 すっきりした感じでその場からいなくなる学園長。


 ジャックたち・・・・すでにボロボロであった・・・・・。





「あー・・・・一瞬なんか川を渡りかけたわ・・・・」

「それ渡ってはいけない類のですわ・・・・・」

「おいでおいでされたような・・・」

「まあ、午後は普通にこうして皆で街を歩けるからいいぜよ」

「それもそうなんですのん・・・」


 校庭から出れば衣服なども戻るのだが、精神的疲労は癒されない。


 なので、せっかくなので今日は皆で街中を気ままにさまようことにした。


 いわばデートみたいな感じだけど・・・・


「周囲の男性の方々の視線が痛いような・・・・・」



 ジャックの周囲には、ルナ、カレン、ミツ、ヨナがいる。


 で、男一人、女4人に囲まれているその状況は街中の男性の嫉妬と怨嗟の的になるのであった。



「にしても、なーんか今日は学園長がどす黒かったな・・・・」

「そういえば、昨日あたりに学園長のところに客人が来ていたそうですが・・・・」

「それが原因」


 新婚気分夫婦の熱に当てられて嫉妬が学園長にまとわりついたのは言うまでもない。


「まあ、こうして皆で街中歩くのもいいよね」

「そうですわよね・・・(できれば・・・・)」

((((二人きりでの方がよかったな・・・・・・・))))


 4人の心が一つになった瞬間であった。


「そういえば、こうして交際始めたけどさ・・・・・・それぞれの両親は?」


 なんとなく気になるとジャックは思った。特に皇帝とか皇帝とか皇帝とか。


「わたくしの方は・・・・何やらジャックあてに手紙を出すそうですわ」

「私の方も同じ」

「拙者は矢踏みを飛ばすらしいぜよが・・・届くのであろうか?」

「私の方は特にないようですのん」


 ・・・・なんか不安を覚えるジャックであった。


「マスターも大変ですよねー」

「そうじゃのう」

「他人事のように言っているなお前ら・・・・」


 なお、シロとクロは今は剣の姿である。


 この状況でさらに少女の姿二人追加されたら・・・・・・嫉妬の視線がものすごいことになりそうなのはわかっているらしい。


(まあ、この状態だと一番私たちが得をしているんですけどね)

(帯刀されておるから一番身近じゃしのぅ・・・)


 最近、腹黒さが増している二人であった。



「それはそうとしてさ、今年の新入生たちも見ていたのがね・・・」

「あー・・・学園長への恐怖認識が強まっていますよね・・・」

「あれがあの人が結婚できていない理由の一つだと思う」

「「「「納得」」」」


 学園長にこの会話が聞かれていたら・・・・まあ、確実に今度は死を見ることになるだろう。


 ただ、ここには学園長がいないことはすでにクロによって確認済みである。


 魔剣は魔族の気配を察知できるからね・・・・・学園長、ハイエルフだし。


「ただのぅ・・・魔法で覗かれていた場合はそこまで確認することは不可能じゃがな」

「まあ、学園外だし大丈夫だと思うよ・・・・多分」


 言い切れないのが学園長の恐ろしいところ。


「大体なんで学園長ってあんなに強いのかな?」

「魔法を使うのはハイエルフの十八番ですけど・・・・」

「あれは無茶苦茶。適正者で学園のOBの中には『あれはリアルチート』とかいう人がいた」

「チートってどう意味だったぜよか・・・・」

「大昔の適正者が叫んだ語録にあったですのん。たしか、無茶苦茶な強さだとか理不尽な強さだとかそういったものでしたはずのん」


 その言葉はまさに学園長に合っていそうだと、全員思った。


「魔法ガンガン撃ってくるわ」

「神出鬼没ですし」

「スタイルもいい」

「この国で確か3位ぐらいの強さだったぜよし」

「でも独身ですのん」


 そのヨナの一言で全員吹き出す。


 それだけ兼ね備えているのにどうして未だに独身なんだろうか・・・・・・・・。


 この場にいた全員が持つ疑問であった。モンスターの数が増えている事よりも大きな謎である。


 だが、その謎が解ける日が来るだろうか・・・・・・・・・?

学園長が結婚できていない理由の一部

・強すぎて芝かれそうになる未来が見える

・学園長自身が求める理想が高いかも

・男子諸君にトラウマ的なものが植え付けられている・・・・etc・・・・・


他に考えられそうなものあるかな・・・?そろそろ攻めさせたいころあい

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