140話
本日2話目
1年生の時から比べると精神的にも成長してきて・・・・いるのか?
『モンスターが出現しました』
その放送が流れた瞬間、ジャックたちの教室内が静まる。
『出現モンスターは「オーガ」。数、およそ42体です』
「42体か・・・」
入学式でボロボロなった新入生を見た翌日、モンスターが出現したようである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オーガ」
鬼系モンスター。大きさ3メートルほどのそこそこの大きさだが、発達した筋肉を持ち、頑丈さとタフさが特徴のモンスターである。出現した時からなぜか金棒や棍棒を持っているものが多い。凶暴な性格をしてはいるが、上位種の「オーガキング」もしくは「オーガクイーン」、雌雄同体「オーガカマ」などは冷静さを併せ持ち、群れの統制をかけてくる厄介なモノでもある。
大体10~15体ほどの群れで行動し、人々を襲う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも去年から出現しているモンスターの頭数がおかしい。
今まで確認されていた平均数を明らかに超えているのである。
本来なら今回のオーガも10~15体ほどだが、42体と3倍近く多い。
「なんかやっぱりモンスターの数が多いよね」
「まあ、どれだけこようともかかってこいですわ!!」
というわけで、ジャックたちはオーガ討伐のために、出現場所まで走ることになった。
1年もたつと走るスピードも速くなり、今回の場所も20分ほどで着いた。
「もう少し早くつけるといいんだけどなっ!!」
ついてすぐに攻撃を開始する。
「ぐぉぉぉっ!?」
「お、効いてる効いてる」
頑丈だろうが、なんだろうが集団で攻撃したほうが良い。
1VS1に持ち込まずに、常に3~4人ほどで素早く1体ずつ葬り去ってゆく。
「ぞぉぉぉっりゃぁぁぁぁ!!」
ざしゅぅっつ!!
ロイスが大剣を振りかぶり、オーガの胴体に大きな傷をつける。
オーガなので鞭や銃弾よりも、剣などの方が有利なので今回はカレンやヨナはサポートに回っていた。
「えい、えい、えい」
「ぐぉぉぉっ!?」
「ぐぉっ!!」
カレンの銃弾が的確にオーガの眼にヒットし、視力を無慈悲に奪っていく。・・・一番凶悪な感じなような。
「ジャック!!」
「わかっているよっと!」
ヨナの鞭が飛んできたので、聖剣を空中に投げた。
聖剣が鞭にからめとられて・・・・
「せいやっつ!!ですのん」
そのまま勢いよく振り回す。
聖剣自体の切れ味もあるのだが、鞭にからめとられて遠心力も加わって切り裂いていく。
あたりに舞うは、オーガの血しぶき。こうやって攻撃すれば意表もつけるからね。
まさか剣を鞭で振り回して殺傷能力を高めるなんて思うまい。
ちなみに、この攻撃方法は聖剣や魔剣を投げて攻撃していた時に思いついた派生版である。
シロやクロからしてみればマスターである俺以外に扱われているのだが、まあいいみたいだ。
・・・・むしろ、なんか楽しんでいない?「あはははははは」なんて声が聞こえるのは気のせいだと思いたい。
「油断しないほうが良いのじゃ!!」
「おっと、そうだった」
クロの声により、気が付いたので目の前に振り下ろされてきた金棒を受け止める。
ガキィィィィィィン!!
今は魔剣を両手で扱っているけど、こっちでも戦いやすい。
聖剣・魔剣の二刀流で今まで戦ってきたが、こっちの戦闘スタイルも最近始めている。
「ぐぉぉぉぉぉぉぉ」
「馬鹿力で押し切れると思うなよ!!」
思いっきり押しつぶそうとオーガが金棒に力を込めてきてはいるが、ジャックもひいてはいない。
魔剣が黒く輝いているが、その輝きは強い。
この片手剣スタイル・・・・というか、もともと勇者や魔王が使っていたのはこの戦い方なので本来の正しい戦い方なのだが、この戦闘方法を使い始めた理由がある。
シロとクロに剣とも同時に扱っていた時にはできなかったこと・・・・。
「クロ!今から魔力を流すぞ!!」
「了解なのじゃ!!」
魔剣に魔力を流し込む。
これだけなら両手で聖剣・魔剣を扱っていた時にもできていた方法だ。
だが、それだけではない。
流し込まれていく魔剣の輝きがどんどん強くなって・・・・。
「・・・よし」
黒い輝きが集まり、魔剣を持つ腕にまとわりついていく。
そう、夢で見た魔剣の扱い方の一つでちょっとむちゃくちゃだけど・・・
その様子に、つばぜり合いを仕掛けてきていたオーガがその異様な雰囲気に気が付いたのか慌てて下がる。
「ジャックがアレをやるぞ!!」
「全員退避!!」
ジャックの行動に気が付いた他の適正者たちが素早くジャックの後方に逃げた。
いきなり敵がひいたので、戦っていた他のオーガたちはこれを好機と見て迫ってきた。ジャックと戦って引いたオーガもその様子から嫌な予感がしつつも、再び攻めようとする。
だが・・・・・
「喰らいやがれ!!」
ゴォゥッツ!!と物凄い黒き輝きが魔剣から吹き出し、一気にジャックは振りかぶった。
その瞬間、まるでその黒い輝きは巨大なかぎづめのようになって一気にオーガたちをたたき伏せた。
夢で見た・・・・魔剣で扱われていた技だ。
メゾンのあの灰色の剣を見たときからなんとなく思っていたのだが、夢に出てきたのと類似していた。
で、同様に聖剣・魔剣のような剣も出ていたので、その時に使われていた技ができないかとジャックが思って使ってみたところ・・・・・・。
「『魔王のかぎづめ』・・・マスター、今回のは68点じゃ」
微妙な評価をもらいつつも、なんかできた。
シロとクロに聞いてみたところ、勇者や魔王が使っていた剣技と同じらしい。
ただ、まあまだその二人には届いていないようで、そこまでの物じゃないけど・・・・・
「相当やばい威力だよなこれ・・・」
叩き潰されたオーガたちは、まるでゾウとかに踏みつぶされたかのように悲惨な潰され方になっていた。
なお、この技を使用する際にはやはり片手剣の状態でないとできない。
聖剣・魔剣両刀でそれぞれできるといいんだが・・・・まだまだ道のりは遠そうである。
ちなみに、他の剣技もあるそうだが「自分で見つけるのがいい」とシロとクロに言われたので、どうやら自力で編み出すしかないようである。まあ、勇者と魔王が使っていた技をパクっているだけだしな・・・。
なお、聖剣で翼を作って飛べることはできたけど・・・・めっちゃ魔力を消費して辛かったのでお蔵入り。
なんとかして改善しないとな・・・・。
・・・・この時クロとシロは黙っていたのだが、このような辛口評価にするわけがあった。
(・・・明らかにちょっとおかしいですよね。勇者様相手にしていた魔王の技というのは見ていますが・・・・)
(威力がのぅ・・・・強すぎるんじゃ。コントロールができていないというか・・・。その点で大きく減点したんじゃよ)
どちらの技でも勇者と魔王が使っていた時よりも威力がおかしいほど上である。
ジャック自身、夢で見た時ぐらいのもかなと思っていたけど、ジャックが使用する際に流される魔力が多すぎて、同じ規模の技でも純度が高すぎているのだ。
例えで言うならば、薄い色水と、濃い色水みたいな違いであろう。
ただ、このぐらいの魔力を流されないと技が使えていないというのもまた事実。
(・・・・というか、なーんか妙に魔力が増えていますよねコレ)
(・・・・メゾンの影響かのぅ?)
メゾンと対峙した時以来、なぜかジャックの魔力がより増えてきている。
そのことに、二剣は疑問を抱くのであった。
昨年度から、やけに出現しているモンスターの頭数が増えていることに疑問を持つ適正者たち。
調べてみると、数が2倍、3倍・・・・10倍にもなっていたモンスターもいた。
学園での生活も普通にしている中、とあることが判明してくる・・・
次回に続く!!
・・・主人公、徐々に最強化進行中。メゾンとの再戦の時までにどれだけ強くなれるのか。
学園というタグも付いているのだし、この機会に先輩・後輩関係も作っていきたい。




