139話
新章・・・というか、やっと2年生に!!
新たな騒動も始まるのか
・・・対魔勇団の戦いから時間がたち、ジャックたちはついに、ついに、ついに!!
「2年生に進級したぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ロイスは下手したら留年だったもんね」
そうジャックがつぶやくと、一瞬ロイスが硬直したがすぐに復活して喜んでいた。
肉体的な面からついに精神的な面からも立ち直りが早くなったのか・・・。
このエーラン学園・・・・・適正者用の学園とはいえ、一応座学とかあるのである。
で、そういうのがあるのはモンスターがいないときは何かの仕事で働くことにしているので、そのためにも勉強は欠かせないのだ。
で、ジャック、ルナ、リン、カレン、ヨナ、ミツ、そしてロイスは旅や修行で休学していた時があって、そのせいで遅れた勉強などを補修を受けたりして取り戻していたわけで・・・・。
普段から授業をまじめに受けているジャックや、カレン。留学してきたり転校してきたりしたルナ、ミツ、ヨナはまだ成績的にも大丈夫だった。
だが、ここで悲惨だったのがロイスである。
成績のひどさに学園長も思わず苦笑い。
メゾンとの戦いのときにそられた髪を目立たないように、坊主頭にしてまた生えてくるのを待っていたのだが、何とか留年を裂けようと根性で寝ずの勉強をしたためにそのストレスのせいか髪の生え方が遅い。
まあ、何はともあれ根性で留年は逃れたわけで・・・・・。
一応留年しても、結局はモンスターを倒す仕事は変わらないわけだからそこまで気にしなくてもいいんだけどね。もらえるお金ががっつり減らされるけど。
ともかく、ジャックたちはついに進級をして新しい学期の始まりとなる。
「クラスとかはずっと変わらないけどね」
「人数的にはそうですわよね・・・」
一クラス分ぐらいしかいないからね。最初は35名クラスだったけど、シラタマ、ルナ、ヨナ、ミツが加わって今は38名プラス1羽だけど。
「そういえば、今年の新入生・・・・もとい新しい適正者の人数はどれだけかな?」
ジャックたちの時が一番どうも少なかったようなのだが・・・・。
「今年は平均的な246名らしいよね」
「6クラスほどに分けて、一クラス当たり41名ってところ」
「意外に多いぜよな・・・・」
「武器の種類としては、今年は特に変わっているのが目立つらしいですのん」
「変わっているのって?」
「クナイ、パイルアンカー、連接剣、戦車、スナイパービームライフル、足専用の手甲、出刃包丁、フライパン、吹き矢などらしいですのん。どっちかと言えば、中距離戦闘向きな武器が多いみたいですのん」
いくつかおかしいような気もするが、まあいいだろう。
「どっちかと言えば、俺達の武器は近接戦闘に向いているのが多いからバランス的にはちょうどいいんじゃないかな?」
「どれをとってもほとんど無茶苦茶な聖剣・魔剣を持っている人が言うセリフですかそれは・・・・」
「「「「「そうだよね」」」」」」
「全員一致!?」
あ、なんか前にも似たようなことがあったような。
聖剣・魔剣の力もだんだん上がってきているため、間違ってもいないようである。
ジャックたちは普通に登校だが、新入生たちは学園長から入学の挨拶を受ける時間である。
「去年の今頃は確か、学園長の無茶苦茶っぷりが出ていたよな―」
「あー・・・・魔法をいきなり喰らわせてくるあれか」
「あれはきつかったわよね・・・」
「本当、大変だった・・・・」
ジャック、ロイス、リン、カレンの4人はわかるが、ルナ、ミツ、ヨナはわからない。
だが、学園長が何かやらかしたということはわかるようであった。
「あーーーーーーっつ!!」
チュドォォォォォォォン!!
「ほんぎゃぁぁぁあ!!」
チュドドドドォォォォォォォン
「みゃーーーーーーっ!!」
ずごぉぉぉぉぉぉぉぉん!!
・・・入学式が行われている校庭の方から何か悲鳴と爆撃音が聞こえるが、今年もこれかとジャックたち・・・というか、上級生一同はそう思ったのであった。
心からの冥福を祈ります・・・・死んではいないけど。入学初日から死ぬような人は出ないだろう。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
「あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!」
・・・・多分。
初日からボロボロにされていそうな新入生たち。
ボロボロどころか命があるのか疑いたくもなったジャックたち。
新たな騒動の幕開けだ!!
次回に続く!!
・・・・かならずね このせんれいを うけてきた がんばらないと しにかけますよ
by歴代エーラン学園適正者の生徒一同「心の俳句」




