138話
どっちかというと閑話に近い
本日2話目です
「・・・こんなものかな」
「マスター、何で戸締りを厳重にしているんですか?」
「いや、学園長の言葉になんか不安を感じたからね・・・」
「夜這いされるとか?」
「・・・・ありえそうで怖いな」
念のために、ジャックは窓の方もしっかりと鍵をかけて対策をしておくのであった。
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SIDEアンド=レアス
「ふふふ・・・まあ、そう警戒されるわよね」
魔法によって、今アンド学園長はジャックの部屋の様子を見ていた。
まあ、もともとこの学園の学園長なのでどの部屋も開錠可能なマスターキーを持っているし、いくら警戒されようとも無駄であるのだが。
ただ、自分から行くのではなく、相手から求める感じでないとなんとなく嫌なのでそんなこともする気にはなっていなかったのだが。
「にしても、メゾンの行方を私の魔法でもわからないなんて・・・・」
とりあえず、今は休憩としてその様子を楽しんでいたのだが、今自分がしていた作業に戻った。
学園長の様々な豊富な魔法の中には、いくつか特定の相手を探すのに向いているものが多い。
だが、現在そのすべてを使用しているにもかかわらず、依然としてメゾンの行方がつかめないのであった。
「・・・すでに国外へ逃げた可能性もあるわね」
学園長の魔法の探知範囲は最大まで引き上げると感度は悪くなるのだが、今いるこの大陸中は探知可能である。ジャックたちがいる場所を探し出せたのもその魔法のおかげである。まあ、ロイスの場合は適当にやってみたら見つけただけなんて言うことを口が裂けても言うつもりはなかったのだが。
だが、微細な反応すらないということはすでにかなり遠く・・・・こことは違う大陸などにすでに行ってしまった可能性が高かった。
「となると、当分は目立った活動はしなさそうね・・・。協力者であろう権力者たちもすでにこの大陸から排除したはずだし」
対魔勇団に協力していた権力者たちはすでにいろいろされていなくなっている。
ならば、また来るとしてもかなり先になるだろうという予測が付いた。
「あら・・・すでに熟睡しているわね」
ふと、またジャックの部屋の様子を魔法で覗いてみると、すでに熟睡していた。
先ほど見たときから数分ほどしかたっていないというのに、物凄い寝つきの良さである。
ついでに、カレンやヨナたちも見て見ると、彼女達もぐっすり寝ているようであった。
「ふふふ・・・みんなよっぽど疲れたのね・・・」
その様子を見ると、どことなく我が子のようにほほえましく思える学園長。子供はいないけど。
「~~~~~『くつろぎの眠り』」
皆の様子を見た後、学園長は学園の寮全体に優しく魔法をかけた。
この魔法は、その人の疲れがすべて取れてすっきり目覚めを迎えられるようになっている魔法だ。
心地よい眠りへといざなうので、起きたら夕方なんてこともあるけど・・・・・。
「明日は休みにしているからね」
意味深に「ゆっくり」といった意味は、この魔法を学園中にかけることを意味していたのであった。
「・・・あ、でもなかなかいい寝顔よね」
ジャックの寝ている様子を見ると、つい本当に手を出したくなったので自身にも魔法をかけて抑制するアンド学園長であった・・・・。
なお、シロとクロは魔法発動時にその魔法を感知したが、敵意はないようだし寝ることに専念したのであった。
穏やかな眠りによって熟睡するジャックたち・・・
対魔勇団との戦いは終わりを迎えたが、まだまだ騒動は終わる気配を見せない。
さあ!!いよいよ2年生になるぞ!!
次回に続く!!
・・・・まだまだ続きますよ。いや本当、ジャックたちここまで来てやっと2年生になるんだよね。
閑話を挟んで新章へGO!!
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