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聖剣と魔剣に選ばれてしまった俺はどうしたらいいのだろうか?  作者: 志位斗 茂家波
帰還・そして対魔勇団を壊滅させたいで章
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136話

本日の確定している被害。

ロイスの髪

 ロイスの頭頂部が軽く河童ハゲになる以外は被害がなかったが・・・


「今の技は・・・」

「クラーケンの時にジャックがやったものですわ」


 そう、今目の前にいるメゾンが行った今の技。


 それはジャック自身は覚えてもないし、先日やってみようとしたところ大爆発を空中に打ち上げた者でもある技。



「『斬撃衝撃波(スラッシュインパクト)』ってところか・・・」


 技名とかつけるならこういう物かなという感じがする。ソードビームだとなんか違うからね。


「今の技は・・・・大昔に見た技でもある」


 ぽつりと、メゾンがそうつぶやく。


 そして、その手には灰色に輝く(、、、、、)剣を持っていた。


 ロイスは頭が禿げた後、すぐにバックステップでジャックたちの方へ戻った。


 幸い頭の皮とかは無事で、ギリギリ毛が刈り取られただけのようであった。


 けがはないけど、毛がないか・・・・。これも無事と言えるのだろうか?



「あの剣・・・・聖剣・魔剣に似ている形状だな・・・」


 ジャックはふと気が付く。先日見た夢にあのような剣を見たことがあった。



「似ているというよりも、どことなく同じような気がするですわね・・」



 そう、その輝き方、剣の形状などがどこをどう見ても聖剣・魔剣の感じに似ているのだ。



「シロたちの親戚とかじゃないよね」

「流石にあんな親戚・・・というか剣ですしいませんよ」

「じゃが・・・・あの気配、妾たちに似ておるのは確かじゃ」


 クロが警戒するかのように慎重な声を出す。


「・・・そうか!?」

「メゾンの正体って・・・・まさか!?」

「うおっと!?」



 いきなりシロとクロが人の姿をとった。


「やっとわかりましたよその正体・・・」

「先ほどから不確定な感じじゃったが、今やっとわかったのじゃ・・・」


 ゆっくりとメゾンに指をさすシロとクロ。


「人間でも、魔族でもない気配・・・モンスターでもない」

「そして、その剣・・・・可能性としては恐ろしく低かったのじゃが・・・・・」


 ごくりとジャックたちは唾をのむ。


 メゾンを倒さねばならなあい状況だが、なんとなく雰囲気にのまれたのである。


 メゾンの方も、シロとクロの話を聞いているようで微動だにしない。


「「メゾン、その正体は・・・・おそらくはその剣自身が人の姿をとって、独立した存在ですね」」




 その場を静寂が覆う。


 つまり、シロとクロが言いたいのはメゾンがシロとクロ同様に人の姿をとった武器であるという事であろう。


 だが、ここで疑問に思うのは剣がしっかりとあるのに、なぜそう言えるかだ。


 シロとクロは二人とも聖剣・魔剣そのものが人の姿になったものであり、分離してはいない。


 仮にメゾンが武器が人の姿になったものだとしても、あの剣を持っている意味が分からないのだ。



「・・・・・・さすがというか、勇者と魔王が持っていた剣だな」


 と、その静寂を破るかのようにメゾンが声を発した。


「・・・・だが、半分正解で半分間違いってところだな・・・・」


 半分正解ってのは・・・・どういうことだ?



「確かに、この身は武器であり・・・・・・この剣自身でもある」


 メゾンが語り始め、


「だが、どうして剣自身と分離しているかは・・・・・説明を付けて見ろ」


 いきなりそう言ったかと思うと、先ほどのロイスを禿げにした技を再び、それも連続で放ってきた。



ヒュンッ!!


「うわっと!?」


ヒュヒュン!!


「よっと!?」


ヒュヒュヒュヒュン!! スパッ


「また!?」



 もうなんというか戦いにくい気がする。


 連続で放たれてはいるが・・・ここは洞窟。


 どんどん壁が崩れていき・・・・・


・・・・ズズズズズズズズ


「まずい!!洞窟が崩れるぞ!!」


 先ほどからここで戦闘を繰り広げていたので、どうもこの洞窟がついに限界になったらしい。


 壁が切り裂かれていくことにより、天井の重みにつぶされてきたのであろう。



 戦闘をいったん中断して、ジャックたちはその場から洞窟を抜けるために逃げながら走りだした。


 メゾンは、その場を動かずにいた・・・・






・・ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴがガガガガガガララララララ・・・・


 洞窟が目の前で崩れ、ジャックたちはその様子を見ていた。


 洞窟は崩壊し、メゾンはその中にいたようだが・・・・


「・・・あ、逃げましたねこれ」

「思いっきりものすごいスピードで離れて行っているようじゃな」


 ・・・・どうも、あの洞窟崩壊からどうやって逃れたのかはわからないが、逃げたようである。


 倒すこともできず、ただロイスの頭がきれいに禿げただけで今回の戦いは終わったのか・・・・。


 追いかけようにも、どうもシロとクロの探知外にまで言ったようで不可能のようである。


「あのままほおっておくと、また同じようなことをしてくるんだろうけど・・・・」


 今はとりあえず、全員の無事を喜ばなけらばならない


 対魔勇団についていた適正者たちは全員縛りあげているので、しばらくは目立った行動はできないだろう。


 だが、あの灰色に輝く剣・・・・そして、メゾン自身のことについて・・・・。


 謎が深まり、まだこの戦いは続いているようにジャックたちは思えたのであった・・・・。

対魔勇団は壊滅したであろう・・・・

だが、その創始者であるメゾンは逃亡してしまった・・・

いつか、また対決する日が来るであろう。そして、その時にまで謎が解けるであろうか?

次回に続く!


・・・さすがにラスボス的存在はまだまだかな。まだ続くよ!!学園長が何かやらかす可能性はあるけど

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