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13話

ちょっとネタあり。

 入学式の翌日。


「やあ、おはようジャック君」

「・・・・だれ!?」


 寮の食堂で、朝食を食べているときに時に目の前に座ってきたのは、見たことがないぐらいすがすがしい顔をしたロイスであった。あまりの変貌ぶりに危うく飲んでいた水を吹き出しかけた。


「いやだなぁ、君の親友のロイスだよ」

「いやいやいや!!!ロイス!?ホントに何があったの!?」


 どことなくいつもの失礼かもしれないけど欲望が染み出ているような雰囲気から一転、今のロイスは全てを受け入れてあるがままにという教会の牧師のような雰囲気となっていた。聖人君子ともいえるかもしれないレベルである。


 昨日までのロイスの姿を皆知っていたので、そのあまりの変貌ぶりにほとんどの人の顔が驚愕に染まっていた。


(原因は学園長との訓練なんだろうけど、何がどうしてこうなったんだ!?)


 ジャックはとりあえず、昨日のロイスを思い出す。


 学園長の訓練に行かされてから、この寮に戻ってくる姿を見たことがない。


 深夜遅く帰ってきたようだが・・・・・本当に一体何があったんだろうか。


「うわロイス!?なんかキモイ!!」

「あまりの変貌に驚き」


 朝食を取りに来たリンとカレンも驚いていた。


 いつものロイスならここでリンのまな板な胸でからかうのだが・・・。


「やあおはよう、リン君、カレン君。気持ちがいい朝だね」


 なんと、からかわずにさわやかな感じで普通に挨拶をこなした!!


「・・・・・気持ち悪いっ!!」

「嫌だな、僕のどこが気持ちわぐぼうっつ!?」


 あまりの違和感に、リンが耐え切れずにロイスの顔面にメイスをぶつけた。


 そのままつぶれたアンパンのような顔になったロイスはその場に倒れた。


「はっ!?あまりの気持ち悪さについ!!」

「リン、それは誰も責めない。気持ちは十分わかるから」

((((わかるわかる))))


 ロイスを見ていたこの食堂にいた全員がそう思った。


「あいたたた・・・なにすんだよこの紙女!!」

「紙女・・・・胸が紙のように薄くてないっていう意味かーーーっ!!」


 再びロイスがメイスでかっ飛ばされ、天井にぶつかりそのまま地面に墜落した。


「って、今戻っていなかったか?」

「今のショックで戻っていた」

「え、うそ!?」


 その場には、地面にうつぶせに倒れて血でダイイングメッセージを残したロイスの姿があった・・・。







 食堂から移動し、授業を受けて現在は昼休みである。


 すっかりいつものあほで、お気楽で、調子物で、M気質っぽいロイスに戻っていたよ。


「あの気持ち悪いロイスは、たぶん聖属性魔法の浴び過ぎだと」

「聖属性魔法?」


 学園長の訓練内容は魔法を受けて防御して避けて弾きかえせというものだったらしいが、ロイスは大剣を途中で疲労で持てなくなって、途中から全魔法が命中しまくったようである。


「学園長が使える魔法の中で一番多いのは聖属性系らしいから、それが多く含まれていたのだと」


 エルフなどの種族は、ぞういった魔法に長けているそうだ。ただ、攻撃系統がほとんどできないらしいが、学園長はなぜかできていたようで、様々な攻撃魔法が放てるという。


 あと、聖属性系の魔法は浴び過ぎると、煩悩などが一時的に消え去ってあのような気持ち悪いロイスが生まれたようである。


 ただ、それなら犯罪者とかに浴びせて、犯罪起をこさせないようにすればいいじゃないとかいう話にはならない。



 聖属性魔法でであの気持ち悪いロイスのような状態になることはほとんどないらしく、たまたまその魔法が体にあった人だけなるようだ。


 つまり、聖属性系はロイスの精神に効果は抜群なのである。


「しかし、俺らは武器をふるわないといけないのに、学園長はあんだけ魔法を使えるってのはいいよなー」

「適正者でも魔法を使えるものがいるけど、武器が杖かメイスの人だけのみらしいからね」

「って、ことはリンは使えることになるのか?メイスだし」

「全然だめね。物理攻撃しかできないわよ」

「貧相な胸だけに、魔法も貧相ってごぼうべ!?]


あー、ロイスお前いつになったら学習するんだ?いい加減そんなことでからかってやるなよ。顔がそのうちつぶれた状態のまま戻らなくなるぞ。


うまいこと言ったと思うけど。


「ジャックも今何か思わなかった?」

「いいえなにも」


 笑っていない顔でリンが聞いてきたので、慌てずに返事をジャックはしたのであった。







チャイムが鳴り、午後の授業もとい訓練が開始される時間となる。


 ロイスはなにごともなかったかのように普通に復活していた。


 適正者たちの間では、俺の剣の事よりもロイスがアンデッドだという疑惑が出てきている。もうゾンビのごとく何度もしつこく復活しているからな・・。


「さて!!今日初めての訓練を開始する!!」


 今日の午後の訓練の教官のようである。見た目ががちがちの逆三角形筋肉おっさんだな。


「私が今日の訓練の教官を担当するゴリアンだ!!私は適正者で57歳とかなりの年齢となってはいるが、いまだにモンスターを狩る際には出撃するバリバリの現役だ!!」


 ・・・・見た目が40代前半ほどですが。


「さて!!諸君は昨日入学したばかりだ!!だが、モンスターと戦うのは3カ月たってからだと思っているな!!甘い、甘いぞぉぉぉぉぉぉ!!!」


 暑苦しい。


 この時、ジャック含め、その場にいた全員がそう思った。


「モンスターはいつ何時我々を襲って来るかはわからない!!今は諸君らが出撃できるようになるまでは先輩方が対処してはいるが、今こうしている間にもモンスターは生まれ、我々を襲ってくる!!」


 いちいちポーズを構えながら説明するゴリアン教官。


 筋肉を動かしながらで、本当にものすごく暑苦しく、その場の気温が上昇しているようで皆のひたいに汗が浮かび始めた。


「もしかしたら、最悪なモンスターがこうしている間にいきなり我々のところに出現して襲い掛かってくるかもしれない!!なぜなら、モンスターの出現する場所!!種類!!数などは未だによくわかっていないことがあるからだ!!」


 モンスターは、この世界が生み出している命を奪うような生命体でもある。


 現在のところこの首都には出現した例がなく、このあたりは安全地帯とも言われているらしいが、ある日突然この学園内に出現する可能性がある。


 それに対応するため適正者たちは日夜各地に配置されているらしいが・・・。


「とにもかくにもだ!!」


 むきっつとポーズをとるゴリアン教官。


「諸君らの実力を見ないことにはどう訓練してよいのかわからない!!そのため、諸君らにはこれから私と一人づつ戦ってもらう!!」


 ゴリアン教官の手には、いつの間にか杖が握られていた。金属製のようで、先の部分にはトゲがたくさんついている球がセットされていた。


「私は魔法を使って戦う適正者だ!!だから接近戦で戦うと楽に戦えるだろう!!」

「「「「「肉弾戦とかの人じゃないのかよ!?」」」」」


 その時、全員の心とツッコミが一つになった・・・・。

そろそろ設定まとめとかだした方がいいかな?

ついでに、ロイスのネタの部分は本当は違うものにしようかと思ったのですが・・・・きれいなジャ〇アンをなぜか思い出したのでこうなりました。

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