131話
短め
「いよいよか・・・」
3日経って、本日いよいよ対魔勇団殲滅作戦が決行されることになった。
殲滅のために適正者たちの大半が集められた。
全員ではないのは、この戦いの最中にモンスターが発生した時に対処ができなくなってしまうからである。
なので、出来るだけ犠牲を減らすために不意打ちの襲撃をかけることになった。
「敵、対魔勇団の適正者は大半が他国からのものが多いようです」
「しかも、それなりに名前が知れている者もいるようだな・・・」
「死刑囚となっていた者もいるみたいですな」
おそらくだが、対魔勇団の適正者たちの大半は他国でなにかしらやらかしたものが多いようである。
犯罪者となってしまった適正者が相手だと思うとな・・・・
「人に武器を向けるのは抵抗感があるな・・・」
「ですが、ここで引けないのは彼らも同じはずですわ」
「不意打ちでも、時間をかけすぎると死に物狂いで襲ってくるはず」
「ジャックが一番狙われるはずぜよ」
まあ、ともかく今回の殲滅作戦の重要なものとしては・・・・
「メゾンとかいう対魔勇団のリーダーというか、創造者を捕縛、もしくは殺害ってのが・・」
「この人物は謎が多い。素性がさらけ出せないし・・・」
この3日でさらに出来るだけ情報を集めたそうなのだが、このメゾンという人物の出出身地など詳しくはわからなかったのである。
「まるでいきなりその場所に現れたって感じよね・・」
「正体不明、適正者の可能性はあるけど各国に問い合わせてみたところそんなのは知らないんだとか」
「『幽霊の正体見たり枯れ尾花』だっけな・・・昔の適正者がそう叫んで幽霊のうわさが実はモンスターだったと暴いた話がある。案外知性を持ったモンスターだったりして」
可能性としてはあり得るのだが、なんかそれだと討伐って話になるよな。
「魔族なのか、人間なのかもはっきりしていないそうだし・・・モンスターだったという可能性も捨てきれないわね。そうだとしたら、より一層警戒しましょう」
対魔勇団が隠れているという、首都から少し離れた山にある洞窟へ向かって、ジャックたちは気配を消して目立たないようにして向かうのであった・・・・
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「・・・・・来たか」
そのころ、対魔勇団が集まっているその洞窟の奥深くに作られた部屋にて、メゾンがいた。
ピクリと肩を動かし、近づいてくる存在を感じ取っていた。
「適正者がほとんど・・・・そして・・・・」
ある2剣の存在を感じ取り、メゾンは全員に警戒態勢をとるように指示を出して襲撃に備えさせるのであった・・・・。
いよいよ対魔勇団との戦闘開始
だが、不意打ちの襲撃はうまくいくのだろうか?
正面突破をする可能性も残して、ジャックたちは対魔勇団の居る洞窟へと駆け抜ける・・・・
次回に続く!!
・・・・あ、ネタバレというのかナンバー2の強さの適正者の人も一応次回出ますよ。この話に出すタイミングがなかったので。学園長が言いよどむほどの人って・・・




