閑話 学園長の・・
そういえば、この人主観の話も多いな。
シリアス気味になってきたので、ちょいと閑話です
『ふと思ったのですが・・・国王様の娘を出せばどうですかね?対魔勇団とかいう我が国に害をなすようなやつらをやっつけた褒美として娘をみたいな感じに』
『流石にそれはいろいろと問題があるだろう・・・・・・まてよ?』
『どうしたんでありんす?』
『いっそ・・・アンド学園長』
『何でしょうか?』
『君が頑張れば案外・・・』
(・・・・どうなのかしらねぇ)
アンド=レアス学園長は自宅で、今日の城での報告しているときでの、その話を思い出していた。
ジャックがもし、このままルナとめでたく結婚した場合・・・彼はそのまま帝国の方に移り住む可能性がある。
加えて、他にもジャックに恋心があって一緒にということになったヨナ、ミツ、カレンも付いてくる。
こうなると、帝国側に適正者が一気に行ってしまって、王国側の方の適正者が一気に減ってしまうことになる。
このことは非常にまずい。
もともと、適正者はモンスターを倒すための存在なので王国側でのモンスターが発生した時に、戦力が減ってしまう。
また、戦争に出されることはほとんどないが、適正者の能力は高いので戦争に出た際に、帝国の戦力が増えることになるのだ。
しかも、聖剣・魔剣の威力が高いのは夏のクラーケンで実証済み。
その力も、昔勇者と魔王が使ってきたころにだいぶ近づいてきているそうなので、さらに強いものとなっているのは間違いない。
今は友好条約で攻められることはないのだが、ジャックが帝国にわたった場合、こちらに攻め込んでくる可能性可能性が非常に高いのだ。
だが、その人がどこの国に居たいのかはその人自身となるので、強制できない。
不都合だからという理由で拘束はできないのだ。
(・・・・というか、もう拘束もできないほど強くなっているんじゃないかしらねぇ)
聖剣・魔剣の強さも言わずがな、ジャック自身の強さも本人はまだいまいち自覚はしていないだろうけど、物凄いことになっている。
ロイスとの剣戟でその強さは見れている。
スピード、パワー、あと戦闘センス。
正直言って、あの戦闘中にやらかしたのを除けばもはや学園長自身に匹敵・・・いや、もうすぐ超えるだろう。
聖剣・魔剣の扱いも慣れていて、魔力を流した攻撃はもはや昔の勇者や魔王並といっても過言ではない。
惜しむらくは、勇者や魔王が使っていたとされる技がまだ使えていないことであろうか。伝承だから本当かどうかまでは知らないけど。
聖剣・魔剣であるシロとクロならそのことは知っているのだろうけど、マスターであるジャックに教えていないのはなぜか。
これは、自分でその技を編み出し、見つけ出し、実行せよという思惑があるのか。
それは学園長自身もわからない。
(結局、彼次第という事よね・・・・できそうな気もするけど・・・)
はぁっ、と溜息をついて気が付いた。
いつの間にかジャックに関することばかり考えてしまっている。
・・・・実はすでに自分もジャックに惹かれてしまっているのではないだろうか。
思い当たるのは・・・・・まず顔は文句なし。金とかそういう点は適正者だから問題なし。実力もつけてきており、たくましくなってきているから問題がない。優しいところとか見るし、正確にも文句はないので・・・・割といいところが多い。というか、学園長の好みに当てはまる部分が多い。
惜しいとすれば、自分はあの学園の学園長で、ジャックは生徒という点であろうか。
さすがに生徒に手を出すわけにいかないのだが・・・・・まあ、あっちから求めてきたらいいだろう。
さすがにもう年齢は3桁あるし、周りは夏に大半結婚したし・・・・ここはその波に乗り遅れながらも乗るべきではなかろうか?
万が一の間違いなんてその年齢になったら起きるだろう。
今は皆との健全な付き合いをしているようだけど・・・・
(ここに、ちょっとばかしの爆弾的な何かを投下して、どさくさに紛れて私も入りましょうかね?)
そう考えると、自然と笑みが浮かぶアンド=レアスであった。
その顔は、学園長としてではなく、一人の女としての様だったという・・・・。
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「ひゅぁわっ!?」
「どうかしたかのぅ?マスター?}
「今なんかね、こう何か企みに巻き込まれたかのような、巻き込まさせれ鷹のような寒気が・・・」
ついに迫りくる対魔勇団との戦い!!
適正者同士がぶつかり合うのは好ましくはないけど、ここはもう止まらない!!
ついでに忘れられかけている集団も・・・・?
次回に続く!!
・・・まぁ、学園長を絡めるのはもう少し先かな?どうなるかはお楽しみに。間違いって・・・どのようにして、いつ起きるんでしょうかね?




