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聖剣と魔剣に選ばれてしまった俺はどうしたらいいのだろうか?  作者: 志位斗 茂家波
帰還・そして対魔勇団を壊滅させたいで章
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124.5話

本日3話目

なぜ中途半端な状態の話数なのか。

理由として、閑話のロイス珍道中も混じっていて、ちょっとした日常回でもあるからである。

 ジャックです。


 学園に戻って数日、今のところまだ対魔勇団の動きは見られません。


 ですが、今日ギアス帝国の皇帝から「(ルナ)を絶対に正妻にな。よろしく頼むぞ」と血文字(、、、)で書かれた手紙が届きました。


「・・・すっごい怖いんだけど」


 恐怖しか感じないような手紙であった。


 よくよく見ると、どうやら本物の血を使用しているようである。


 親バカである皇帝に完全に目を突けられたようである。


 というか、何処からこのことがばれたのであろうか。


 なお、ルナには皇帝が極度の親バカであるということは黙っているので、この事を話はしていない。



しかし、クラスメイトの男子たちに相談してみたところ。


「可愛い子を侍らせることができていいだろうが!!」

「ルナさんとか狙っていたんだぞ!!」

「カレンさんのあの胸とか!!」

「ミツさんのあの剣士風の感じとか!!」

「ヨナさんのあのいけない感じとか!!」

「「「「「「そう悩むのは贅沢ってもんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」



 男子全員に怒られました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ということで、男子からの嫉妬の目線が痛くなって・・・」

「それは・・・大変ですわね」


 放課後、ジャックとルナは寮に戻らずに、学園の屋上にいた。


 カレンたちは今、学園長の強化訓練を受けているらしい。


 ジャックとルナは、それぞれもう学園長から独立した強さを持っていると言われて免除されたのであった。


 ちなみに、学園祭時の暗殺者の例もあったので学園自体のセキュリティもグレードアップしているそうな。


 一応、ジャックは告白してきたルナ、カレン、ミツ、ヨナと健全な付き合いをすることにした。


 男女不純異性交遊は原則禁止であるので・・・


「まあ、こういう事を話しやすいのはルナだよ」

「わたくしがですか?」

「そ、一番わかってくれている感じでさ」

「もう、わかっている感じでなくて、わかっているのですわよ」


 ルナが頬を膨らませて怒る姿を、ジャックはかわいいと思えた。


 今まではまあ確かにそこまで意識はしてなく、「友達」や「仲間」として見ていたが、こうして「恋人」としてみるとなんか意識して変わって見えるようになるのは不思議である。


「・・・でも、本当に俺なんかと付き合っていいのかな?」

「いいですよ。だって、好きなら文句はないですわよね?」


 ジャックが疑問を口に出すと、ルナは笑って言った。


 雪が降る季節に近づき、寒くなる中二人は屋上で互いに寄り添って空を見上げたのであった・・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


同時刻


「し、死ぬかと思った・・・・」

「カァァ」

「やっと撒けたようだな」


 密林から抜け出て、ロイスたちは広々とした草原にたどり着いていた。


 アマゾネスとラミアの連携に、根性で逃げ切ったのである。


 案外、縄張りから出れば逃げ切れるものであった。そこに至るまで大変であったが。


 一番星が輝き、もう暗くなってきていた。


 とはいっても、野営の準備をする以前にヘロヘロになってぶっ倒れていたが。


 ゴーリン師匠も、さすがに疲れたようであった。



「愛弟子、とりあえず今はこの平和を喜ぼう」

「そうっすね師匠・・」

『お疲れのところ、悪いんだけどね』

「「「!?」」」


 いきなり聞こえた声に、ロイスたちはびっくりした。


「なんだ今の声!?」

「ん?どこかで聞いたような」



 その声がした方向をロイスたちが見ると・・・



「な、なんだその人形は・・・」

「学園長そっくりだと!?」

『ふふふふふ、やっぱり驚く人は驚くのよねぇ』


 そこにいたのは、学園長を小さくしたかのような人形であった。


「学園長なのですか!?」

『そうよ。とはいっても、これは人形。魔法でここに飛ばしてきただけよ』



 その後、ロイスは学園長からいろいろな情報を聞いた。


「・・・結局、ルナさんはジャックのモノになったのか・・・」

「スゴイ落ち込みようだな」


 ずーんと手を地面につけて落ち込むロイス。


『ふふふふ、とりあえず今は学園に戻ってきてちょうだい。専門家の方もどうかしら?』

「あたしもか?」

『ええ、これからの戦いに備えて戦力は欲しいからね』



 ゴーリン師匠は了承した。


 そして、ジャックたちと同じようにロイスたちもまた学園長の魔法によって飛ばされたのであった・・・。

学園に戻ってくるロイスたち。

まずは久々の再開ということで、互いの強さを確かめるために模擬戦を行うことにした。

果たして、旅の間に彼らはどれだけ強くなったのか?

次回に続く!!


・・・ロイス珍道中記はここで終了。やっとロイスたちを本編に戻せるよ。

要望があれば、この小説の主人公以外が主役の閑話も予定しています。

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