123話
本日2話目
学園長ってチートキャラみたいな感じだけど、本当にチートならもう結婚できていてもいいのにねぇ・・・・
学園長室で、ジャックたちは学園長に言われて、これまでの記録を詳細に書いて提出した。
宿代金などの請求書関連もまとめて提出したが、改めて計算すると結構使っていた。
一応、校則にある「不純異性交遊禁止」にあたりそうなピンクの靄の時のことはごまかしているけど・・・確実にばれているようである。
「それにしても、まさかリン以外の全員がジャックに告白するとはねぇ・・・青春っていいわね」
「「「「うっ」」」」
どうやら、あのルナのキスのあたりからすでに学園長は見ていたらしい。
早めに気が付けばよかったけど・・・さすが学園長というべきか気配がなかった。
「私もそんな告白のような甘酸っぱいものがあったらよかったのにねぇ・・・」
何かどす黒いものが学園長から洩れているようだが、気のせいだろうか。
彼氏いない歴=年齢の学園長にとっては相当面白くはない様だ。
(なんかすっごい怖い・・)
(何かものすごくどす黒いですわね・・・)
(夏休み明けの感じの様よ・・)
(嫉妬の学園長)
(鬼、般若、なまぁはぁげぜよか・・・)
(鬼気迫るような、売れ残りの商品の悲しみのような怖さがあるのですのん)
「まあ、何はともあれ、皆が無事に帰ってきたことはうれしいわ」
すぐに学園長が気持ちを切り替えた。この身代わりの早さもさすがであろう。
「とりあえず、今日は対魔勇団の事は明日に回すとして、今日はゆっくりとここで休みなさい。久しぶりの自分の寮の部屋で・・・というか、そういえばジャック」
「は、はい!」
学園長の先ほどの気迫の影響がまだ残っていた。
つい、ジャックはびくっとしてしまった。
「彼女たちからの告白・・・全員OKでもいいのよ?」
「はい?」
(いや、何でいきなり?そりゃルナたちにいきなり言われて、気持ちを整理したいのに・・・なんでいきなりそんなことを?)
「ふふふふふふ、だって考えてごらんなさい?」
「ん?」
よくわからない・・・
とにもかくにも、学園長の謎の意味深そうな発言は置いておき、ジャックたちは久しぶりの自室へと戻るのであった。
(告白の返事・・・ちゃんとしないとな・・・)
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「いいわねぇ・・・青春」
ジャックたちが部屋から出ていったあと、学園長はつぶやいた。
というか、本当にジャックは気が付いていなかったのだろうか。
「ルナさんはギアス帝国の皇女なのよ・・・ということは」
ギアス帝国の現皇帝、レント=ギアスは妻がいるが、正妻以外にも妻はいる。
なので、皇女、皇子も意外といるわけで・・・
「ルナさんと結婚して、正妻にすれば他に妻を持ってもおかしくはないのよねぇ・・」
ルナの皇女の地位は第3皇女。
今はこの学園に留学生としてきており、適正者として動いているのでそこまで地位が高いわけではない。
だが、ジャックがルナと結婚すれば一応皇族の仲間に入るので・・・一応妻を複数持ってもおかしくはないのである。
というか、貴族とかでも持っている人はいるし。
ジャックは貴族ではなく、平民だがルナと結婚すれば皇族に入るのでそういうのはいいことになる。
「でも、あの子たち絶対正妻は誰かでもめそうよねぇ・・・」
学園長も正直に言えばいい加減結婚したい。
年齢はすでに3桁いっているし、今年の夏は知り合いの大量の結婚式があった。
なので、そろそろ結婚したい思いが膨らんできているのだ。
「しばらく見ない間に、ジャックもたくましく育ってきているようだし・・・・誰も肉体関係を持っていないようだから・・・チャンスはあるかしら?」
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「ひっ!?」
「どうしたんですのジャック!?」
「いや、今なんか物凄い悪寒が・・・・・」
ジャックは正体不明の悪寒にビビるのであった。
少々嫌な予感に身を震わせたジャック。
皆からの告白に、ジャックはどう返事をするのか。
そんな中、ミツとヨナは急に学園長に呼ばれ・・・
次回に続く!!
・・・そういえば、学園長若干Sっ気あるんだっけ




