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109話

次回あたりにそろそろ対魔勇団の魔の手を出させようかな?

「助けてくださり、どうもありがとうございました。(わたくし)めはラドムスコ=バンシュタイン男爵様の執事のセスバと申し上げます」

「こちらは適正者のジャックとその仲間ですが・・・・なぜ上から落ちてきたんですか?」


 上から落ちてきた人っちを助けて快方した後、ジャックたちは執事のセスバと名乗る老年の男性に分けを聞いていた。


 なお、地面にめり込んだラドムスコは現在持っていた医療用の包帯でぐるぐるに縛られている。


「いやそれがですね・・・・」



 話を聞くと、先日壊れた馬車がやっと直ったので久しぶりに外に出てみたはいいのだが、途中坂道で故障し、馬が逃げ・・・・・


「坂道を下り、上り坂でも勢いが止まらず、そのまま領内の急こう配を制覇しまして・・・・この際飛び降りてと思ったら、曲がり角で勢いで飛ばされまして・・・・」

「そのまま宙を飛んだという事ですわね」


 どれだけ不幸すぎるんだよとジャックたちの心が一致した。


「そして、あのボロボロになっていたのがラドムスコ男爵というわけか・・・」


 というか、これで擦り傷とかで済んでいるからわざわざ包帯を巻く必要はなかったのだが、セスバがまいたからな。


 あの高さで軽傷で済んでいるのは運がいいと思うんだけど・・・・


「いえ、運が悪すぎて、体が頑丈になっただけです」


 つまり、ロイスと似たような感じか。




 とにかく、何とかして屋敷まで連れていくことにした。


 セスバの方は、右足が折れていたため、適当に木を切り倒して添え木と支え木に。


 ラドムスコの方は歩けるようなので歩いてもらうことにした。


「あたたたった・・・・・ひどい目に遭ったのねん」

「あの高さからで、よく無事ですよね・・・・」

「まあ、前にゴリライオンというモンスターに襲われたことがあるからまだましねん」


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「ゴリライオン」

ゴリラの身体に、ライオンの頭を持つモンスター。キメラ型とも言われるモンスターで、ゴリラ以上の怪力を持ち、ライオン以上の鋭い爪と牙を持つ。襲われた場合大抵はひき肉となどにされる。

非情に狂暴で、出会ったらまず命はない。

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 ・・・それで生き延びているのなら、運はいい方なのでは?いや、もしかしたらプラスマイナスで成り立っているだけとか?



「しかし、落ちた先にこのような綺麗な娘たちがいるのはついているね、」


ぺちゃ・・・


 言い切る前に、鳥の糞が落ちた。


「あの鳥ゃぁぁぁぁぁ!!」


 適当に近くにあった石をラドムスコ男爵が持って、今しがた落とした鳥にめがけて石を投げた。


 だが、はずれて・・・


「ぎゅべし!!」


 石が崖などに当たって跳ね返り、自分に戻ってきてあたった。


 ベタベタだけど、これほどまでとは・・・・


 と思っていると、まだあった。


 石が当たった後、後ろに倒れるとそこには・・・


ぷす


「いったぁぁぁぁぁぁ!!」


 サボテンがあって・・・・サボテン?


「え?なんでここにサボテン・・・・モンスターじゃん!!」

「サボボボボボ!!」


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「サボテンデー」

サボテンのような植物型モンスター。いきなりその何もないところから生えてきて、その体の針で刺してくる。水分を多く含んでおり、水を飛ばす攻撃もしてくる。毒性があるタイプは体色が紫色となっており、わかりやすい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 緑だから毒はないけど・・・



 スパンと剣で切って終わらせる。


 結構弱い分類だし、まだよかったかな?


「というか、ラドムスコ男爵早く屋敷に戻ったほうが・・・」

「このままだと屋敷まで持つかどうか・・・・」



 その後、屋敷にたどり着くまでに起きた喜劇ともいうべき不幸の連続をジャックたちは目にしたのであった。









なお、きれいな娘を襲おうとも考えていたラドムスコだが、ルナたちがどこからどう見ても適正者だったためあきらめている。これも不幸?


ラドムスコ男爵の不運っぷりに苦笑いを浮かべるしかないジャックたち。

だが、そこに対魔勇団の魔の手が忍び寄り始める。

一方、学園長の方では・・・・

次回に続く!!


・・・べたべたな不幸。バナナの皮、たらい、熱湯、鳥の糞、ハチの巣、頭上からの落下物等あるね。

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