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閑話 ロイス珍道中記録1

本日2話目

本編の前にね、久々にこいつらを出した。

「おうわぁぁぁぁぁぁっつ!!」

「ピヨ―っつ!?


ドシィィィィィン!!


・・・・俺の名前はロイス=ボン。大剣を操り、可愛い我が子(シラタマ)の父親代わりとしている一介の適正者だ。


 うん、以前も似たような自己紹介をしたような感じがするが、気のせいであろう。


 俺は親友よりも強くなるため、何とかして大剣の専門家に合うために学園長の魔法によって吹っ飛ばされた。


 どうやら落ちたのは砂漠のようで、俺達は頭から砂に突っ込んだようである。


「いたたた・・・大丈夫かシラタマ?」

「ピヨピヨヨ」


 うむ、大丈夫なようである。俺に似て頑丈に育っているようだ。


「ここは砂漠か・・・・どこにまで飛ばされたんだ俺たちは?」

「ピヨ・・・・ピヨ!」


 と、シラタマが俺の担いでいたバックから何かを取り出した。


「世界地図か!!」


 学園から出る前に、居場所がどこかわ狩るように渡されたのである。他にもお金や食料、水など必要不可欠なものも詰め込んであるのだ。


「ふむふむ、この砂漠はおそらく『ハラーサ砂漠』で、王国のある大陸とは違うところだな!!」

「ピヨヨ!!」


 どうやら、学園長のあの魔法は国境どころか大陸を超えたようである。


「で、現在地から南へ進めれば『バンスランド』というオアシス都市があるようだぜ!」

「ピ!!」


 というわけで、今はバンスランドへ向かうことにした。


 それにしても・・・・


「シラタマ、お前暑くないのか?」

「ピヨヨ?」


 シラタマは羽毛たっぷりのヤタガラスのひな。最近羽が生え変わり始めているけど、もっこもこだからな・・・。


 どうやら、モンスターでもあるシラタマにはむしろちょうどいい気温なようでいきいきしていた。







 太陽の角度から測って南へ向かうと、向こうの方に町が見えた。


「あれがバンスランドだな!!」

「ピヨヨヨン!」


 


 町の中に入ると、オアシス都市の様で中心部に大きな泉があった。


 ここがこの町での水源らしい。


「さて、ここで休憩してから専門家がいないかきいて、」

「きゃぁぁぁぁっつ!!」

「ピ!?」



 いきなり悲鳴が聞こえたかので、俺たちはそこに向かった。


「げへへへ、おとなしくしとけや!!」

「ひ、ひぃ・・・」

「なぁに、ちょっとばかし俺たちと遊ぶために身ぐるみをはぎ」

「なにやっているんだ!!」

「ピヨ!!」


どごぉぉぉぉう!!


「ぐえば!?」

「はぎゅ!?」




 向かってみると、何やらちょっと着ているものがボロボロな少女。その少女に3人ほどのいかにもなおっさんたちが襲い掛かろうとしていた。


 俺たちは見過ごせずにドロップキックをかまして2人ほど吹っ飛ばした。シラタマの場合は体当たりか。


「お嬢さん、大丈夫ですか?」

「ピヨヨ、ピヨヨッヨ?」

「え、ええ・・・」


 周囲にいた成り行きを見ていた人たちは全員がぽかんとしていた。


「な、なにしやがるんだてめーは!!」


 と、残っていた一人がロイスに殴り掛かったのだが・・・


がっつ


「なに!?」


 ロイスはよけもせずに直撃したのだが、その場から動かない。


「くっくっくく、あの絶望の板にやられていた俺にはそんなへなちょこな拳はきかん!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぬ!?」

「どうしたんだリン?」

「いや、いまなーんか物凄くロイスを殴りたくなったような」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「大体、真昼間から女性を襲うようなやつは許せん!!この大剣・・・・えーっとなんだっけ」

「「「今考えているだろ!!」」」

「いや、あったんだけどちょっと忘れて・・・ああ、そういえばそうだった。この大剣『ルレーキ』にかけて、貴様らを成敗してやるわ!!」

「「「『切れる』か『斬れる』をさかさまに読んだだけじゃねーか!!」」」


 見事なおっさんたちのツッコミ。それは周囲のほかの成り行きを見ていた人全員の思いであった。


 いや、本当にあの着地のショックで忘れたんだよ。今とっさに名付けたけどいいじゃん。



「問答無用!!」


 そういい、俺は大剣を使って・・・・


「行けシラタマ!!」

「ピヨ!!」


 シラタマをおっさんどもに向かってかっ飛ばした。


 シラタマは自身委防御魔法をかけて、まさに鉄球の硬さでおっさんどもの急所に次々と勢いよく直撃した。


「がっ!?」

「はぐっ!?」

「どぼす!!」


 最後の一人はくちばしが直撃していたな。


「こ、この野郎・・・大剣じゃなくて、そっちの鳥を使うのかよ・・・・」

((((うん、確かに。大剣関係ないじゃん))))


 おっさんの最後のつぶやきに、周囲は同意した。





 この国の憲兵たちが騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた。


「こ、これは・・」

「俺がぶっ飛ばした」



 周囲の見ていた人たちからも話を聞き、俺はなんのお咎めもなしでおっさんたちは憲兵に引き取られていった。


「さて、大丈夫か?」

「はい・・・・あの、あなたは一体?」

「俺はロイス!!こっちはシラタマ!!」

「ピヨ!!」

「俺たちは強くなるために大剣の専門家を探しに来たんだ!!」

「大剣の・・・・その方でしたら、そこの宿に泊まっていますよ」

「へ?」

「ピヨ?」



 どうやら、物凄くあっさり見つかったようであった。



大剣の専門家を思ったよりあっさり見つけ出したロイス。

だが、そう世の中うまくいくのか?

シラタマと共に彼は今日もいく!!

次回の彼らはどうなるかな?


・・・・次から本編へ戻りますよ。こいつらの珍道中っていうか、本編では出せないようなものを出したいだけだしな。

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