100話
祝!!100話達成!!
本日はいろいろあったのでいつもより遅いですがスイマセン。
「ふわぁぁぁぁぁぁっ!!」
「は、恥ずかしい・・・・」
「羞恥」
「せ、拙者はなんであんなことに・・・」
「あのピンクの靄みたいなもののせいですのん・・・ちょっと惜しかったですけどのん」
ルナたちは羞恥で全身から湯気が出るほど真っ赤になっていた。
靄から連れ出した後、どうやらあのおかしな状態から治ったようだけど、しっかりと自分が何をしていたのかを覚えていたようである。
ルナはまだいいとして、ミツとヨナは本来はそれぞれの所属する派閥から誘惑して取り入れるように言われている二人である。
なぜ、二人とも(ヨナは微妙だが)恥ずかしがっているのかというと、乙女心というか・・・・。
自分から誘惑するのはいい。けれども事故的なものは耐性がいまいちなかったのである。
ヨナの種族的に羞恥心はぎりぎり平気だが、ミツの方はまともに人間なので・・・・。
「同情しますよ・・・」
「全裸はまだいいとして、自制心が外れた状態は恥ずかしいからのぅ」
シロとクロは同情した。
人とは違えど、同じ女の子。そこには剣も人間も魔族の違いもない。
彼女たちの気持ちは痛いほど理解できた。
「で、着替えないんですか?」
「着替え終わったと言って全部出してもらうのじゃ」
「「「「「まだだよ!!」」」」」
くししと笑って、着替えの衣服を外に出そうとしたクロに対して全員抗議の声を上げた。
なお、ちゃっかりシロとクロも着替えている。
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森から根性でルナたちを全員担いで出た後、ジャックたちの前に馬車が来た。
そこから、あの廃村に来たおっさんが現れた。
聞くと、どうやらこのあたりの領主をしているゲッスル家の執事ヤプソンと名乗って、あのクイーンオークにいまなお搾られているやつがその当主らしい。
「今回の事は、誠に申し訳ありません。ですが、あの腐れ外道豚野郎にはキッツいお仕置きが必要と思い・・・」
「そこで、今回の事を起こしたと・・・」
いったんゲッスル家の屋敷に向かい、そこの部屋でルナたちに着替えてもらうことにした。
警戒はしたが、この言いようからして明らかにあの全裸マンは見捨てられているようだしね。
さすがに着替えを見るのはだめなので、ジャックは客間に案内されて紅茶を飲んでいた。
「あの野郎は、今回あなた方を狙いましてな・・」
「あの黒づくめの重症患者たちもここからだったということか」
話を聞いているうちに、思った。
この執事、もう明らかにこの家見捨てているよね。
「何せ、前当主様に頼まれたとはいえ、もう言い尽くせないほどの野郎で・・」
「で、俺達にどうせならぶった切ってもらおうとしていたと」
「さようでございます。クイーンオークは予想外だったとはいえ、結果オーライです」
さすがにルナたちを狙てちたことには怒りを覚えていたけど、あのクイーンオークに襲撃されている姿を見るとむしろ同情したくなった。
「今回のお詫びとして、こちらからなくした衣服、下着などを提供させていただきます」
「ありがとうございます」
さすがに全裸のまま旅はできないしな。
と、ここでジャックはふと思った。
「あのピンク色の靄もあなた方の仕業だとわかりましたけど、あれって結局なんだったんですか?」
「あれは、あのゲス野郎が女を屈服させるために自ら調合したりなどして作り上げた薬を、魔道具で噴霧上にしたものです」
どうやら、結構薬品関係には強かったようである。無能でも、才能はあったという事か・・・その才能が無駄なところにいかされてしまったけど。
「これまで、あの無能下衆腐れ怠惰野郎を止められなかったのですが、今回の件でもう二度とこのようなことはできないでしょう」
搾りかすの廃人になるというからな。有名な話では、とある女好きを懲らしめるためにそのモンスターを探し出して、そいつを差し出して3日3晩経過した後、回収したら燃え尽きた感じに真っ白になって、再起不能になっていたというからね。
現在も、森の方向から声が聞こえるし・・・・・・・。
一応モンスターなので、遅かれ早かれ討伐対象として向かうことになるのだが、もう少しだけ様子を見といてくださいとも言われた。
ジャックとしても、ルナたちにいやらしいことをしようとした点は許せないので、ほっとくつもりである。
なんとなく、イライラするが・・・・。
その屋敷でしばらく泊めてもらった後、ジャックたちはやっとクイーンオークを討伐しに向かった。
討伐した後、そのゲッスル家現当主マーレイとかいうおっさんは干物のようになっていた。
いや、糸のように細くなっていたというか・・・・・・。
一応命はあるようだが、再起不能であろう。
ヤプソンさんに引き取ってもらった後、ジャックたちはその屋敷から離れ、再び対魔勇団が壊滅するまでの旅を再開するのであった。
後日談
干物になったので、ゲッスル家は貴族籍剥奪。新領主が配属され、以前のような活気を取り戻した。
マーレイはその後、何とか常人のような姿に戻ったと思ったら、なにやら不純物がすべて搾り取られたせいか聖人君子と化し、各地を歩き、困っている人たちの手助けをするようになったとか・・・・・。
旅をつづけるジャックたち。
ピンクの靄のせいで起きたことに関して若干ぎくしゃくしながらも、次の街へとたどり着く。
そこは、ちょっとした事件が起きていた・・・・・
次回に続く!!
・・・意識し始めたかな?




