プロローグ1
一気に連続投稿
タイトルがネタバレなような気がする
×神剣 〇聖剣 と手直しいたしました。
ガキィン!!
「がはっ・・・・」
「ぐっ・・・・・」
互いの剣がぶつかり合う。
その場には、彼ら二人しかいなかった。
どこかの世界のどこかの場所・・・・いや、よくあるRPGの王道物のような魔王城とでも言った方がよいのだろうか?
二人の人物がこの場で死闘を繰り広げていた。
一人はこの城の持ち主でもあり、魔王として世界を滅亡させようとしていた魔王。
一人は魔王を滅ぼし、世界を救おうとする勇者。
魔王と勇者・・・相反する二人が互いにお互いの命を懸けて死闘をしていた。
魔力も底をつき、互いのの体力も限界をとっくの前に超えていた。
だが、二人とも己の愛剣を持ち戦う。まさしく自らの命を削りあい、ぶつけ合って。
己が思うものすべてを、執念をのせて斬り合う。
・・・・・だが、やがて終わりは訪れた。
ざしゅっ!!
ざしゅっ!!
「ぐがっ・・・・!!」
「がはっ・・・・!!」
お互いの胴を斬り合い、二人はその場に膝をつき、もう一度立ち上がろうとしたが力が入らず背中から倒れ込んだ。
「・・・くくくく、相打ちか」
「そうだな・・・」
互いに傷が深く、けがを治せる回復魔法を使おうにも魔力がなく、ポージョンもない。もはやどちらも助からない運命だった。
お互いにもう命が付きかけていたが、不思議と穏やかな気持ちになっていた。互いに命を賭けあい、それでいてお互いを認める。そのことをしたことにより、友人のような感じとなっていた。
「・・・貴様のようなやつがこちら側だったら」
「・・・お前のようなやつがこちら側だったら」
「「親友に成れたかもしれないのにな」」
互いに声が重なり、それがおかしくて二人とも心から笑いあった。
もし、敵同士でなかったならば親友だった。それは今やっとわかったような気がした。
「・・・なあ勇者よ、死んだら我らはどこへ行くのだろうか」
「・・・わからん。神様に選ばれたとか言われているが、そもそも僕は神様なんて信じてないのさ」
「勇者なのに・・・か?」
「そうさ・・・勝手に勇者にされて・・こうして聖剣を渡されてさ」
少しづつ、互いの意識が深い闇に落ちていく。だが、不思議と痛みを感じず、心地よい眠りにいざなわれているかのような感覚だった。
「聖剣か・・・・我の・・・魔剣も我らと同じように」
「対を成す剣だったな・・・・なんでだろうか」
「光と闇、そういった感じで・・・・相反するもの同士・・として・・できて・・・いるんだろう」
「相反か・・・・だったら・・・・相反するもの・・・同士一緒なことは」
「さあ・・・な・・ただ・・・今度・・・もし来世とやら・・・があるならば・・」
「来世が・・・あ・・・るなら・・・」
「「相反するもの同士でなければいいのに・・・・・」」
再び、互いに声が重なり合い、そして、彼らの命の火は消えた。
その場に残されたのは彼らの死体と、愛用していた聖剣、魔剣のみ。
だが、その2対の剣は
聖剣は輝く光の粒子のように
魔剣は黒い霧を思わすようなものに
それぞれその姿になって、その場から消えたのであった・・・・・・・。
できるだけ毎日投稿いたします。
適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですが何か?も連載中です。
興味がある方は検索してみてはいかがでしょうか?最初の方は下手さが目立ちますが・・・