表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/344

プロローグ1

一気に連続投稿

タイトルがネタバレなような気がする

×神剣 〇聖剣 と手直しいたしました。

ガキィン!!


「がはっ・・・・」

「ぐっ・・・・・」


 互いの剣がぶつかり合う。


 その場には、彼ら二人しかいなかった。




どこかの世界のどこかの場所・・・・いや、よくあるRPGの王道物のような魔王城とでも言った方がよいのだろうか?


 二人の人物がこの場で死闘を繰り広げていた。


 一人はこの城の持ち主でもあり、魔王として世界を滅亡させようとしていた魔王。


 一人は魔王を滅ぼし、世界を救おうとする勇者。


魔王と勇者・・・相反する二人が互いにお互いの命を懸けて死闘をしていた。


 魔力も底をつき、互いのの体力も限界をとっくの前に超えていた。


 だが、二人とも己の愛剣を持ち戦う。まさしく自らの命を削りあい、ぶつけ合って。


己が思うものすべてを、執念をのせて斬り合う。




 ・・・・・だが、やがて終わりは訪れた。


ざしゅっ!!


ざしゅっ!!


「ぐがっ・・・・!!」

「がはっ・・・・!!」


 お互いの胴を斬り合い、二人はその場に膝をつき、もう一度立ち上がろうとしたが力が入らず背中から倒れ込んだ。


「・・・くくくく、相打ちか」

「そうだな・・・」


 互いに傷が深く、けがを治せる回復魔法を使おうにも魔力がなく、ポージョンもない。もはやどちらも助からない運命だった。


 お互いにもう命が付きかけていたが、不思議と穏やかな気持ちになっていた。互いに命を賭けあい、それでいてお互いを認める。そのことをしたことにより、友人のような感じとなっていた。


「・・・貴様のようなやつがこちら側だったら」

「・・・お前のようなやつがこちら側だったら」

「「親友に成れたかもしれないのにな」」


 互いに声が重なり、それがおかしくて二人とも心から笑いあった。


 もし、敵同士でなかったならば親友だった。それは今やっとわかったような気がした。


「・・・なあ勇者よ、死んだら我らはどこへ行くのだろうか」

「・・・わからん。神様に選ばれたとか言われているが、そもそも僕は神様なんて信じてないのさ」

「勇者なのに・・・か?」

「そうさ・・・勝手に勇者にされて・・こうして聖剣を渡されてさ」


 少しづつ、互いの意識が深い闇に落ちていく。だが、不思議と痛みを感じず、心地よい眠りにいざなわれているかのような感覚だった。


「聖剣か・・・・我の・・・魔剣も我らと同じように」

「対を成す剣だったな・・・・なんでだろうか」

「光と闇、そういった感じで・・・・相反するもの同士・・として・・できて・・・いるんだろう」

「相反か・・・・だったら・・・・相反するもの・・・同士一緒なことは」

「さあ・・・な・・ただ・・・今度・・・もし来世とやら・・・があるならば・・」

「来世が・・・あ・・・るなら・・・」

「「相反するもの同士でなければいいのに・・・・・」」


 再び、互いに声が重なり合い、そして、彼らの命の火は消えた。


 その場に残されたのは彼らの死体と、愛用していた聖剣、魔剣のみ。


 だが、その2対の剣は


聖剣は輝く光の粒子のように


魔剣は黒い霧を思わすようなものに


 それぞれその姿になって、その場から消えたのであった・・・・・・・。






できるだけ毎日投稿いたします。

適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですが何か?も連載中です。

興味がある方は検索してみてはいかがでしょうか?最初の方は下手さが目立ちますが・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ