プロローグ ~キレイな姫様のお話~
なろう初心者です。
必死に書きます。
拙い文ですが読んでいただければ感激です。
あ、プロローグ長いと感じたら飛ばしていただいてかまいません。
ある少女のお話です。
とある町にそれはそれは美しい娘がおりました。
娘は両親の店を手伝う心優しい女の子でした。
娘はある日父に襲われます。
娘はあんまりにも美しかったのでそれは仕方ないことなのかもしれません。
何故か窓が割られ、騒ぎになると娘は助かりました。
娘は普段優しい父の変化に心を痛めます。
恐怖に身を震わせながらも娘は父の店を手伝う日々をおくります。
そんなある日のことです。
父に襲われたことが母にばれました。
娘は母が助けてくれる、と思いました。
しかしそうはなりませんでした。
娘は家を追い出されました。
行く当てがない娘は路頭に迷います。
しかし娘はそのころにはさらに美しくなっていたので、道行く人に声をかけられます。
大丈夫か、うちに来るか、と。
娘は心優しかったので一人ひとり丁寧に断ります。
そんな様子を見ている悪いオオカミがいます。
日が暮れたころ、娘は悪いオオカミにさらわれそうになります。
何故か途中、野良猫の大群に出会い、悪いオオカミをまくことができました。
しかし、オオカミは諦めません。
来る日も来る日も罠をはっています。
娘は悲しみ、弱っていきました。
そんな時です。
王子様がオオカミをやっつけてくれたのです。
おとぎ話で聞かされた王子様とは違って丸々と太った王子様ですが、心の弱った娘には一筋の救いに見えました。
娘は王子様の姫になりました。
そのころにはますます姫様は美しくなっています。
人々は王子様と姫様の結婚を祝います。
結婚式が開かれ、国民みんなで祝います。
その視線は新たなる王ではなく、姫様に注がれます。
国民はみんな姫様のことが好きでした。
新たな王様は、姫様の美しさを自慢したくてしかたりません。
隣の国の王様も招待することにしました。
しかしそれがいけませんでした。
隣の国の王様は姫様に恋をしてしまいました。
そこから先はあっという間です。
戦争になりました。
国民は姫様のため必死に戦います。
それはそれは必死に戦います。
みんな動かなくなりました。
あとは、王様と姫様だけ。
王様は戦争に負ける、と思いました。
姫が自分の手に入らないなら、と思いました。
王様は姫様を殺しました。
王様は隣の国の王様に殺されました。
隣の国の王様は自分で死にました。
姫様が王様に殺されそうな時、それを見ている人がいます。
神様です。
神様は姫様が町娘だったころから好きでした。
もっともっと前から好きだったかもしれません。
神様はいつも見守っていました。
黒猫の姿をしていつもいつも見守っていました。
助けたいときは何度もありました。
しかしそれはいけないことです。
いけないこととわかってズルをしたことは何度かありましたが。
ですがその時、神様は駆け出しました。
今まさに殺されようとする姫様の前に黒猫の姿のまま現れます。
黒猫は殺されてしまいました。
猫を抱きかかえ姫様も殺されます。
その顔は、悲しみも、つらさも、何の感情もない作り物のような顔でした。
最後、姫様が何を思ったか、知る人はいません。
ただ、殺されたはずの黒猫は血を流しながら起き上がります。
猫だけが、猫だけが姫様の気持ちをわかっているようでした。
その後、王国とその隣の国は天災にみまわれ、滅んだとされます。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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