簡素な用語集
参った、話が段々わからなくなってきたな人の為の地名や国名などのまとめと小ネタ。
前提
暗黒時代(BO~)
邪神討伐の翌年を紀元一年と定めたオルトゥス紀元における勇者による邪神討伐以前の時代を差す。
西大陸はおろか、東大陸すらその半分以上を魔族が治めていた時代。
暗黒の歴史として教団にも当時の記録は殆ど残っていない。魔族、神霊族や亜人の古き一族に僅かに伝わるばかりである。
ちなみに現在は光暦3923年。光暦4000年、天国と秩序と調和を示す四の年に天界より神が舞い降り全ての悪と闇は祓われ人類は救済され光の楽園に至るミレニアム=オーダーと呼ばれる物が教団の聖書に記されている。
教団としてはそれに合わせた全大陸救済計画を進めているようだ。
名 混沌のイド
暗黒神様が生まれる不思議空間。
かなり根元に近い世界なのでどんな階層の異界にも大体行ける。
名 呪われた荒野
永く魔族と人間が争った人魔千年戦争の舞台となった群島。
元はそれなりの大陸だったが両者の兵器により小さな群島となってしまった。
あまりにも死者が多すぎるが為に呪われている。
神や天使ですらこの地にあっては長くは持たないほど。
名 モンスターの街/暗黒街
人間に抗う道を選んだ者達が行き着いた呪われた荒野にある治安の悪い街。
多くの暗黒魔術に関する魔導書が所蔵されており、多くの討伐対象モンスターが暮らしている。
街を魔王ブラッドベリ―、結界を魔王エウリュアルが作った。
名 クリシュナ皇国
暗黒時代に東の沿岸沿いにあった半神の皇族が治めていた国。
ディア=ノアの出身国である。ディア=ノアの祟りによって最後は大波に飲まれて姿を消した。
名 アスカナ王国
暗黒時代に西大陸の砂漠にあった魔族の中でも強大な魔力を有していた星を詠む種族と言われる冥死族が住んでいた砂と黄金の国。
死者は冥界より蘇ると信じられており死者はミイラへと加工され副葬品と共に地下墓地に埋葬された。
死ねば死体が残らぬ魔族ながら、ミイラを作るという埋葬方法から死ではなく仮死状態、乾眠状態と推測されておりあながち死者が蘇るというのも間違いではなさそうである。
次元断裂に巻き込まれ消滅したが、西大陸の砂漠地帯に蜃気楼のようにその太古の都が見えることがある事から次元がズレた断層にそのまま残っているのではとされている。
辿り着いたという記録も戻ったという記録もないので実際にアスカナ王国の都かはわかっていないが。
当時は青い染料の材料は希少品であり王族のみに許された色とされており鮮やかな青と黄金の副葬品の華美さから僅かに残った墓地は盗掘されつくし、ほとんど空の様相である。
78のアルカーヌムと呼ばれる国宝であった神の工芸品はこの国の全ての魔族が魔力を込めて作り上げたとされておりその全てを揃えれば未来予知、空間魔術、時空魔術を含む占星魔法が扱えるとされている。
魔導書の産出国としても有名であり、カーマラーヤの書のオリジナルはこの国より流出している。
アカシャ年代記に記された世界の終焉の歴史を書き写したとされるアカシアの黙示録に世界を滅ぼす青い竜の記述がある。
名 アルフヘイム
精霊門の入り口である神樹を取り巻くカミナギリヤの眷属を中心にした神霊族の隠れ里。
妖精のみならず、エルフやドライアドなど多種の神霊族が住んでいる。多くの神の工芸品を有する古い里である。
名 ヴァステトの空中庭園
最奥には時の秘宝が眠っているとされている意志ある大迷宮。
踏破した者はおらず、迷宮が実在するかすらギルド側では疑われていた。
その迷宮の秘宝を手にしたものは聖人として即刻取り立てると教会は謳っている。
名 青の祠
北の大陸にある永久氷河、霊峰シルフィードにある迷宮。
協会より永久封印指定されている邪竜の大封印。
危険度に反して資源になるような物もなく、宝物もなく明確な迷宮の主が居るわけでもないと幾度の調査により結論付けられ、現在はダンジョン指定はされているものの近づくべからずとされている。
最近削り取られてプリンにされた。
名 碧落の異界
プリンにされた青の祠の跡地。
見た目は朗らかな青空と穏やかな雪景色だが、どこまで行こうとも脱出は適わず、邪神が跋扈する闇の領域と化している。
最近になって認知され危険度は文句なしのSランク。他のダンジョンのランクが見直される事態にまでなった。
名 ロウディジット
宗主であるグロウが街の基盤を作り、神霊族を売り出す事で大きくした奴隷の街。
いくつもある奴隷を扱う街の中でも清廉さとクリーンさを謳っており奴隷のその質の良さでもかなり名が知られている。
現在はアッシュに吸血鬼化された元人間が治めている。表向き奴隷市場は縮小されつつあるが、地下では逆に人間を奴隷として売り捌く闇市が行われるようになった。
ギルドの参入は認められていなかったものの、今は認められているようだ。
名 スノウホワイト丘陵
北大陸の西端に広がる雪原地帯。
神秘の鏡と眠りのリンゴという神の工芸品が何処かにあると言われている。
名 グラブニル鉱山
スノウホワイト丘陵にある鉱山。特にマリンブルーが大量に取れる。
名 ユミルの街
ギルドが一時的に統括しているドワーフの街。
高品質な工芸品で有名。綾音がギルドマスター代理を務めていたブルードラゴン支部はこの街にある。
名 コンポート大森林
西大陸の北端に広がる大森林。
開拓もされていない森は北端である事も相俟って気温も低く、人口密度は低い。
名 カゲイラの街
イースの診療所がある小さな寂れた街。
虐殺により住人は姿を消し、街は無人となっている。
名 ル・ミエルの氷窟
ル・ミエルの樹を中心にした巨大な窪地。
キャラメリゼの水花が群生し見た目は美しいが邪竜が住んでいた名残で完全に凍りつき、人の住める環境ではない。
それを逆手に花人が隠れ住んでいたようだ。
名 蒼黒の氷窟
黒の魔力で染まった氷に覆われた窪地。
中心には元はル・ミエルの樹だったものと思われる巨木が有り、毒素を撒き散らし続けている。
見た目の美しさに魅入られ訪れる者は多い。
名 創世の傷痕
海にある邪神討伐の地。
邪神討伐の際の余波でこの地を中心に大陸が次元的に分断され、多くの大地がその断裂に巻き込まれ消失した。今もなおこの場所は空間的に断絶しており光が立ちのぼる姿を遠くから見ることができるのみである。
名 ザッハトルテの大境界
西大陸にある次元断裂によって分断された砂漠と森林の大境界。
その狭間は見つかっていない。
名 遥か遠くの海
次元断裂により次元のずれた異界に飲み込まれた海。
特定環境下において時折繋がる事がある。空気を泳ぐ魚と呼ばれる魚介類が採れる。おいしい。
名 鬼ヶ島
伝承にある人を喰らう鬼が住む島の名前である。元はシヴァ原典にあるヴィオラ=スーの持っていた絵巻物語である鬼ヶ島の章。
シヴァ原典にはヴィオラ=スーが持っていたという絵巻物語の内容自体は記載されておらず、題名だけがシヴァ原典には載っている。
鬼ヶ島の内容そのものは後世の人間の後付によるもの。当たり前だがお伽話の類であるため鬼が住む島というものは実在はしていない。
流罪にされた罪人が遺棄される小島が偶々見える場所に住んでいた村人達がこれを鬼ヶ島と信じ、人柱として壱与が外法を行われる事になった。
名 魔王城
西大陸に幾つか点在する魔王を名乗る者達が住み着く城。
表立って人類に敵対する魔族が集まりその魔力から迷宮化しているが、その力は強いとも言えず勇者の格好の狩場になっているようだ。
魔王城とは言うものの、本物の魔王が作り上げた城は嘗てクロウディアが住んでいた明けぬ快楽城と呼ばれる僅か一城のみ。ちなみにオークと呼ばれる魔豚族を筆頭に変な魔族が大量に住み着いており、妙に人気が高い城である。
名 神の炉
東大陸の中心にある巨大な窯。魂を煮込み、感情や業、生命を糧に燃え続ける永久炉である。
無限の魔力を生み出し、神剣などの武器は勿論のこと、神をも作り出せる炉はこの魔力を用いて外なる神界にある光の楽園の門を開くつもりである教団の最重要施設である。
その炎を絶やさぬように薪としてノーブルガードの一族の他にも幾つかの血族が炉の管理者という名目で薪の役割を果たし続けており、薪となる人間を十字架の聖者と呼んでいる。
炉の中に焚べられるは最高の徳とされており、自らを炉に投げ込む行為を最も尊い神への献身として教団は推奨している。
精神の霊力が高く、魂の質が高ければ高いほどに薪としての力が高く、炉に焚べられる人間は総じて苦行に励みその魂を高みへと至らせる義務、そして教団側は苦行を施す責務を法に定められておりその先に炉による魂の昇華をもって聖者の列席に並ぶことが出来る。
というのが建前で実際には強き武具を作るのに最も手っ取り早いとされる方法、即ち苦痛と憎悪と飢餓、負の感情を抱えた精神と魂を封じ込めるをそのまま用いているだけである。
窯の内部は言うに及ばず、薪の役目を負った人間へ施される苦行と称した虐待と拷問は薪が死ねば徳の足りぬ薪として相応しからぬ人間、過激であれば過激であるほど神への信仰の証明とされている為に最早常軌を逸しており、レイカードやバーミリオン、アーガレストアのような人間の生贄と言って差し支えなく薪としての生を全うする人間の人生もまた地獄の様相。
フィリアの聖女の称号は薪としての質を高める為でありクロウディアの残した禁術を用いた霊力増幅もまたそれの一環。
名 薔薇宮殿
東大陸に残っている魔王ブラッドベリ―の居城。
その華やか且つ洗練された宮殿は現在でも残っており、黄金の暁宮と呼ばれ東の大国クラウンシェルの王族が住まう宮殿となっている。
勿論マリーベルは面白くないので王族の血で宮殿を赤くしてやろうかしらと常々思っている。
名 自由都市九龍
ギルド総本山でありギルド総裁が住む南大陸の巨大都市。
蒸気と魔力の力で動く蒸気機械が溢れており、多くの亜人や魔族、そして異界人が暮らしている。
文化の始まる都と呼ばれておりこの都からクォーツ街道を通りクンツァイト港、そこから岩礁に沿った海路、大陸の主要交易路を指して草原の道と海の道を合わせたシルクロードと呼んでいる。
呼びだしたのは総裁だが。
名 タンザナイト塩湖
雨の多い南大陸だが北側の離れ島は乾燥地帯であり、その内陸湖を差す。
気候が断絶したように変わっている為にその間に何かしら大陸があり次元断裂で消えたと目されている。
観光名所。
名 ユグドラシルの神泉
南大陸にあった龍が生まれるとされる神話の大地。
果て無き泉という名の通り巨大な湖であり神界より流れ込むとされる翡翠の滝がある。
その滝を遡って龍が飛び立つので龍は長い滝のような姿なのだと言われている。
次元断裂に飲み込まれ地下へと消え、現在はその全てが凍りつき霜と氷に覆われた巨大な地下空洞となっている。
名 ユークレース山脈
南大陸にある山脈でありその渓谷に広がる湖水地帯の観光名所。
山脈から流れ込む鉱物と石灰岩の成分、そしてそれらに根付いた植物により透明度の高い湖沼はそれぞれ透き通るような青や海のような翠を湛えた独特の景観を持つに至っている。
昔はその血肉は不老不死の妙薬とされる人魚が住んでいた湖水地帯であり蓬莱山脈、常世国と呼ばれていた。中心部の睡蓮が群生する竹に囲まれた一際大きい湖沼を中心にあちこちの湖沼に金魚族や錦族など多くの人魚が住み着いていたようだが今は居なくなってしまったようだ。