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08 渡来人?

 08 渡来人?




 ユキナとモルが妊娠して生活が少しは変わるかと思ったが、サリと日々励んで『流石はクズ』と言われるような生活を続けていた。


 ごほん、いや、そんなことばかりしていたわけではなく、書生たちの教育もして、彼女たちをけつ、じゃなくて活用した。


 畑の指導をし、鴨のアヒル化計画を推進し、猪の豚化計画も指導し、野性の馬も探したし、ついでに野草や果物も探し出して、果樹園も作り始めていた。

 毎日毎日、やるべきことは沢山あった。

(今思い付いた言い訳ではない)


 書生たちも一緒に経験して、成長していった。


「畑の土は、まず軟らかくポロポロと崩れる感じにするのがいいんだ」

「領主様、水が大事だと教わりました。ポロポロでは水が足らないのではありませんか」

「作物も水を飲むのだけど、多すぎても根が腐ってしまうんだよ。飲みきれないほどはいらないんだ。とは言っても乾いて足りないと枯れたり、成長が悪くなる」

「適度に毎日ですね」

「そのとおりだね」

「雑草を取るのは、栄養を奪われないようにでしたか?」

「そう、土には幾つか重要な栄養素があって、作物に大事な栄養は雑草にも重要だから、取り合いにならない様に雑草取りをするんだ」

「はい、わかりました。領主様」


 書生たちには、理解が早い奴、説明の上手い奴、文章化するのが得意な奴など、色々なタイプがいて、お互いに補い合っている。

 俺も慣れてくると話がしやすくなった。


 特に10歳の羊人のリーメが察しが良く頭も良く顔も良く、リーダーとしても頼りになる感じだった。

 幼い感じで話しやすいというのもあった。

 12歳の鹿人のイサは大柄で無口だったが、聞き上手で落ち着いていて、リーメだけでなく俺のサポートも上手くしてくれる感じだった。


 俺のクズ頭の中から『知識』を引き出さなくてはならないから、ユキナは優秀で俺が話をしやすい相手を選んでいたのだろうと思う。


 お陰で妄想ばかりしている。


 義務教育とかないから、10歳から12歳が教育に適しているようだ。

 江戸時代でも数えで12歳くらいから奉公人になったりしてるから、それほどおかしくはない。

 13歳以上は一人前に働いている既婚者?が多くなるので(江戸時代なら15歳である)、この年齢層が思春期とか娘時代に当たるのだろうと思う。


 教育期間が長くなるというのは高度な文化の証明でもあるけれど、一方で大人になることを遅らせている。

 人生に微分積分など必要でないという人たちは、高校生になるより仕事を覚えた方が社会に貢献できるかもしれない。

 株の売買とかかな?

 戦争(若しくは徴兵制)があった頃は、18歳は大学ではなく軍隊に行かされたらしい。

 予科練よかれんとかは、15歳から入れた。(多分だけど)


 いや、消費社会では、大学に行くことが社会貢献なのだろうか?

 

 高学歴・高収入・高消費が社会に沢山いることが都合がいい。

 高学歴・低賃金・高消費かもしれないけど?


 待てよ?

 毎年5億円使いなさいとか言われて、真面目に働きながら使いきれる人がいるだろうか?

 1億もらったら働きたくない人の方が多くないか?

 高収入の人って、使う暇などないのではないだろうか?

 売れっ子の漫画家とか、お金を使う時間が作れないとか聞いたことがある。

 都市伝説だろうか?


 お金を使うのも才能かもしれない。

 多くの人は毎日キャビアやフォアグラなんて食べられない。

 個人的には、京都で鯛茶漬けとか豆腐料理を食べてみたいけど、真面目に働いているとそんな時間は作れないと思う。


(そもそも、高級料理を思い付かない貧しい人間では無理である。高級といえばフレンチか京懐石とかの発想が、お金持ちからすればお笑いのような気がする)


 しかし、クズニートでも予約できるだろうか心配である。

 ドレスコードもよくわからん。

 女性同伴とか不可能だろう?


 つまり、多くの人たちは高収入は使いきれない。

 だから親の残した財産を散財するのがニートの社会貢献なのだ!

 クズにも価値はあるのだ!


「あのう、伯爵様? 鯛茶漬けって何でしょうか?」

「いや、食べたことないんだよ。京都で…… その、うほん! ええと、それで何の話だったっけ?」

「水田のことなんですが……」


 俺たちは湖の側に水田を作り、試験栽培も始めていた。

 今は実際に田んぼに入っての、研修中である。

 丸出しのお尻が……


 うおっほん!


「水に浸かっていて、腐ったりはしないのでしょうか?」

「米は元々湿地帯のような所を好むようなんだ。それに、ある程度の丈があれば腐らずに成長するよ」

「それで、あらかじめ苗を育てておくのですか?」

「温かい部屋で育苗すれば時期が早められるし、事前に苗の善し悪しも見分けられる。田植えは大変だけど、管理や手入れや収穫時に楽になるというメリットも大きいよね」

「流石は伯爵様です」

「凄いですね」


 じつは、育苗室を作って、もやしやスプラウトなども栽培しているし、ポット栽培も始めている。

 クズだったからといって、何もしないわけにはいかないのだ。

 折角もらったチャンスなら、頑張らなくてはならない。


 ただ、頑張っても越えられない壁があるのだという思いだけは、クズらしく持ってはいた。

 しかし、デッドエンドは今のところ、ご遠慮したい。

 きっとユキナが死ぬし、今度はモルもいるし、領民たちまで道連れかもしれないのだ。

 その思いだけが、頑張る原動力だった。

 人生は遊びではないのだ。

 そうだっけ?

 ギャルゲーかも?


 砂浜には木箱を使った簡単な塩田も作った。

 塩分が濃くなった砂を海水で洗い、木箱で水分を蒸発させていき、最後は炭で水分を飛ばすと粗塩ができた。

 水分が蒸発しやすいのは、この世界の特徴のひとつだった。

 塩田からは、にがりも取れるから豆腐は作れそうだが、俺の計画では味噌と醤油が先である。

 書生たちは粗塩を溶かして再結晶化させる、原始的な精製まで行えるようになってきた。


 塩田の開発では、思わぬおまけがあった。

 砂を海水で流している時に、砂鉄を(大まかに)分離できることに気付いたのだ。

 そこで選んだ鉄分の多い砂鉄を木枠で水に流して更に分離し、石臼で粉にひいてから水桶で攪拌させて沈殿させると、粉っぽいが鉄分含有率の高い材料ものになった。

 それを炭で溶かした種の鉄に混ぜながら溶かすとはがねの元になった。

 今はリーメを主任研究員に任命して、志願してきたギイの息子たちと研究させ、青銅の包丁などに鋼鉄の『刃つけ』を行わせている。

 鋳掛け屋にも鋼を分配して、補修材料として使ってもらっている。


 それから、湖のひとつに用水路を設けて、近くの川に流れるように工夫もした。

 湖水を水田に引けるようにするのと、湖水が増水した時に水害が起こらないように対策したのである。

 農業の基本は水であるが、水は多すぎても厄介だから厄介なのである。

 しかし、この用水路にも、まったく予想しない効果がおまけについてきた。


 秋に川を鮭が遡上し、用水路から湖水にも沢山の鮭が入り込んで産卵場になったのである。

 越の地でも鮭は遡上するのだった。

 太平洋側だけじゃなかったのだ。

 太平洋? じゃあここは日本海とかなのか?


 鮭は秋から冬への貴重な食料となり、卵巣であるイクラは妊婦たちの栄養源として優れ、精巣である白子はリンを含んでいるので肥料にもなる。

 領民たちは驚喜し、書生たちは鮭の加工と保存を研究した。


「食べられなくなるのは腐敗。食べられるのは発酵」

「どうして違うのでしょう?」

「食べ物に取り付いた細菌の種類が違うんだ。腐敗する菌は毒素を出すし菌自体も有害だけど、発酵する菌は時には美味しくすることすらあるんだよ」

「乳酸菌ですね」

「イースト?」

「麹!」

「納豆菌」


 皆、良く勉強している。

 少女たちは30日で1歳成長してしまうので、すぐに色っぽくなったが、ユキナとの約束で絶対に手を出すわけにはいかないのだった。

 見るだけ、なのだ。

 それでも、すげぇけど……

 クラスの女子全員が丸出しで一緒にいるみたいだった。

 エロゲーみたいである。


 領主が手を出すと紋章を与えることになるから、隠したり、自由恋愛したりもできない。

 まあ、妻が3人いて『自由恋愛』などないだろう。


 そもそも、クズは奇跡でも起きない限り恋愛などできないのだ。

 モルは存在が奇跡だったし、サリも生贄で死ぬところだったのだ。

 それに、とにかくユキナには逆らえない。


『兄様の妻は、全部ユキナが決めますから』


 と、クギを刺されている。

 そのうちに嫌でも妻を増やさなければならなくなるだろう。

 嫌がる相手を無理矢理にでもさせるのだろうか?


『あれぇ、伯爵様、ご無体な!』

『うへへ、良いではないか、良いではないか』

『そんな! クズの紋章ができてしまいます。どうか、お許しをー』


 うーん、ちょっといいかも?

 いやいや、駄目だ。


 書生は奴隷紋をつけてもエリート階級なので、子供が産まれるまでは昼間だけ勉強を続けることになる。

 子持ちになると、村で勉強を教えるようになるが、村では大事にされるだろう。

 奴隷紋を持ったら、してもいいのだろうか?


 クズな考えが頭をよぎったが、絶対にユキナにバレるからね。


 そう言えば、季節は30日(1年)で変化した。

 種類によっては、その一季で一度の収穫物が採れる。

 季節によって収穫できる作物は異なるのだが、その辺は今後も実験していくつもりである。


 領民たちは、手間はかかるが周王国の平均の5倍から14倍にまで達する俺の農法に驚喜し、毎日一生懸命に働いた成果を十分に堪能し、健康で逞しくなっていった。


 ただ、越の地は冬の1年間(30日)は大雪に閉ざされ、ひたすら我慢の日々が続いた。

 ここの人口が減少したのは、この冬場がきついからだ。

 逃散したり、餓死したりしたのだろう。

 豊かだった農地が痩せていき、やがてはやりくりが追いつかなくなったのだと思う。

 越冬するには30日(一季・1年)分の食料備蓄が必要なのである。

 従来の農法では、人口増加などは望めなかっただろう。


 俺は炊事場を改造して領民の長屋にオンドルを作り、邸にはレンガを使って暖炉を作った。

 廃熱で葉物野菜や大根の栽培も実験した。

 冬の1年間は、勉強と加工食品作りと、料理や調味料の研究に励んだ。

 サリとの子作りにも励んだが。


 書生たちは今まで収集して積み上げてきたデータを整理し、農法、加工、気温や気候などの教科書を作っていった。

 さらに、四則計算の勉強も始め、面積や体積、重量から収穫量の計算や、農地面積と作物から収穫予想まで理解するようになってきた。

 ギイに頼んで『そろばん』を作ってもらうと、更に計算が得意になった。


 勿論、基礎物理学や化学、天文学などは教えていない。

 世界の仕組みは同じように見えても、同じではないからだ。

 簡単に言えば簡略化と恒常性である。

 例えば重力などは、精密機械があれば高度差や地殻の密度で僅かながら差が生じる。

 音も気温や大気圧によって速度差はできるだろう。

 だけど、この世界ではそうなっていない。

 すべて、そうなる設定があるのだから、高山でも低地でも重力や音の速さは同じだと思う。

 水の沸点も凝固点も変わらないと思う。


 これは、偶然に見つけた『ユキノシタ』を採取したことで思い付いたことからの推論であり予想だった。

 採取したユキノシタは、30日後には同じ場所に生えていたのだ。

 多分、鉄鉱石も『ここにこれだけある』とプログラムされると、掘っても掘っても時間と共に元に戻ることになると思う。

 埋蔵量は固定されていて、使っても減らないのだ。

 減るものは『宝箱』とかに入っているのかもしれない。

 この世界はプログラムされていて、監視し維持しているAIとかには常に同じ世界である恒常性が大切なのである。

 管理しやすいとも言えるし、勝手に変更する権限とかも与えられていないとも考えられる。

 普通は始まりの町を取り壊して大阪城を建設する、とかはできないようになっているのだ。


 例えば日本海側でも、秋が来ると鮭が遡上してくるのは、太古から続く長い進化を経てそうなったのではなく、そう設定されているからだ。

 物理も化学も生物学も関係ないのだ。

 日本海はブリ、太平洋はカツオとか書かれているのだと思う。


 何しろ神様は、地球の発生から自然に世界を作ったのではなく、ここでの歴史で数千年程度(多分、途中からの人類史を再現しようとしていた)を何度かやり直しながら実験しているのだ。


 多分、土は土、砂は砂であり、高温のプラズマアーク炉を使ってもケイシリコンやアルミニウムを取り出すことはできないのだと思う。

 砂鉄から鋼が取り出せるのは、倭国の砂鉄であり、それを取り出すための正しい手続きが為されると、AIなどが判定しているからだろう。


 ファンタジー世界の『魔法の呪文』のようなものである。

 呪文が間違っていると取り出せない。

 その呪文が科学的な手続きと決められているだけだろう。


 最初から全部が『魔法』で良かったのではと思うかもしれないけど、魔法では人間の文明は作り出せないから、この世界の意味はなくなるのだ。


 てか、魔法世界だと、鉄器とか剣とか鉄砲とか必要ないよね。


 絵的ビジュアルかには、格好がつかないかもしれないけど、戦いが常に暴力と思っているのはお子様の趣味である。

 人類の敵は戦争だけではなく、昔から飢餓と貧困と疫病だから、魔法剣を振り回しても、ジャガイモとかは育てられない。


 魔法剣で畑を耕す?

 あんまり意味はないなあ。

 薪割りくらいはできるかもしれないけど、耕作魔法とか田植え魔法とかが使えるなら、やはり剣はいらないと思う。

 耕耘機で戦う勇者とか?


 まあ、そんなんだから、神様にお祈りしても収穫量が上がることはないと思う。

 お布施とかじゃないと……


 いや、でも、ひょっとしたら、お願いすると聞いてくれるかもしれないぞ。

 ユキナは時々、イベントを予想したりするからだ。

 鳥害スズメとか、日照りとかである。


 つまりは、農法も手続きであり、連作障害も設定なのだ。

 きっと窒素やカリウムが不足していたりするのではなく、堆肥を使うと何倍の収穫とかに設定されているだけなのだろう。

 人間の行動や努力が科学的に正しいなら、結果は出るようにできているのだと思う。


 すると、子供ができるのも、やったからだろうか?

 やらないでもコアの複製は始まる。

 つまり、男は添え物で手続きに過ぎないのかも?

 水を出すためにしか存在理由がないとか?


「伯爵様?」

「ああ、何かな?」

「お腹痛いです」

「何言ってんの、イサ?」

「私も痛いです」

「リーメまで!」

「ずるいわよ、私だって昨日から痛いんだから」

「そう言えば、私も」

「伯爵様、私もー」

「それじゃ、わたしも」


 書生たちは次々と腹痛を訴えだした。

 水の話には敏感なのだろうか?

 いや、これは違うな。


「キミたち、水田に浸かり過ぎだよ。あがって日光浴しなさい」

「はーい」

「はい」

「あーい」


 みんな草地に寝そべって甲羅干しを始めたが、どちらかと言うと『お尻干し』という凄い光景が展開された。

 見てるだけの俺は見てるだけしかやることがなかったが、普通はこんな景色を見ることはできないはずである。

 横に成長してたり、上に突き上げるように成長してたり、成長してなかったりして、内緒だけど、むふふだった。


 世界は楽しいギャルゲーかもしれない。


 むふふふ。


 やがて、春に第2次移民団がやってくると領地は更に賑やかになり、村の助役だった今度の船長に、第3次移民団をお願いすることになった。

 燕国の青銅器も沢山届き、鉄器も以前よりも多くなった。


『伯爵様がいないので、代官を通さずに直接買い付けてきました』


 どうやら、伯爵位が邪魔になる時もあるらしい。

(袖の下が有効になるのだ)

 ついでに次もよろしく頼んだ。


 特に青銅の原料である純粋な錫が手に入るようならと、念入りに頼んでおいた。

 ブリキが作れる可能性があるからだ。

 缶詰の製造が可能になるだろう。

 移民船は、再び穀物類を満載して戻って行った。

 これは、この世界では金貨よりも効果的だった。

 遠慮したのだが律儀に銅貨を沢山支払われたので次の銅や鉄製品の買い付けに預けることにした。


 その後、ユキナが娘を産み「ハルナ」と名付け、モルが娘を産んで「フラン」と名付けた。(母親たちがだ)

 妊娠、出産まで50日から60日といったところだろうか。

 どういう仕組みなのだろう?

 13歳から次婚の25歳までに、せいぜい5人の子供というのは納得できた。


 その後、サリも妊娠し、その時に俺の紋章を浮かび上がらせた。


 これは奇跡に近いことらしく、言い伝えにやっとあるくらいで、現実に見たことがある人物は皆無だった。

 多分、性奴隷が長い間ひとりの男だけになることが少ないからだろうと思われたが、サリが命がけで俺に仕えた褒美なのだろうと領民たちに噂された。


 俺が『おまじない』のお返しで、サリの全身を嘗め回したからだという可能性もあるのだが、それは二人だけの秘密にした。

 美談になっているのだから、それを態々ぶち壊してクズ扱いされたくないだろう?


 誰かと再実験するのも危険だよね?


 ただ、一部には『女にされたのだ』と噂する者がいて、時々誘惑してくる者も現れたが、ユキナとモルが、


『妻が妊娠中以外は、伯爵様との接触は禁止する』


 そんな『御触れ』を出して、撃退した。


 妊娠中は何も気にしないくせに、子供が産まれると嫉妬心も戻ってくるようだった。

 水が溜まるからかもしれない。


 村が少しずつ豊かになり始めた頃、第3次移民団が来て、更に開拓が推し進められた。

 今後の移民は、越に対する移民希望者が殺到しているので、有料化しても可能だと船長(村長)に言われたが、お礼の穀物を満載にして、今後は無料便・・・を出してもらうことになった。

 船長の村も、こちらに来る度に穀物の備蓄が増えるので、逆に金を払っても船を出したいようだった。

 特に、米、味噌、醤油の貿易をお願いされたが、まだ生産量が少なくて、お土産用くらいしか譲れなかった。

 米は増産可能だが、醤油は不安定で簡単ではなかった。

(温度管理が難しく、防腐剤や安定剤がないからだとか思っていたけれど、塩分量を増やすことになかなかたどり着けなかったのである。こうじがまだまだ未熟で塩分に弱かったのである)


「次までには、数樽は用意しておきますよ」

「ありがとうございます。いやあ、こう言っては何ですが、女にだらしがないだけのクズ王子様が、こんな僻地で成功するなどとは思ってもみませんでした」

「やっぱり、醤油は無理そうです」

「うわっははは、流石はクズと呼ばれる方だけのことはありますねえ」

「ほっといてください」

「次は、都のいい女を2、3人ご用意しましょうか?」


 周囲の書生たちの目線が集まってきた。


「ま、間に合ってます」

「そうでしょうねえ。まったく伯爵なんかにしておくのは勿体ないですわ」

「褒められてます?」

「勿論ですよ」


 村長はご機嫌で帰って行った。

 山東郡―越間貿易は始まったばかりだが、既にお互いが豊かになっていくことは約束されたような気がする。

 村長がやり手なんだろうけど。

 

 だが、この地元では目立つ集団になってきたこともあってか、現地人らしき者の目撃情報が入り始めた。


 それから暫くして、明らかに猿族の亜人と思われる集団が現れ、


「あんた方は渡来人か?」


 と、質問してきた。


「周王国元王子、倭国伯爵領の領主様であらせられる、クズ伯爵様であるぞ」


 領民代表のヨシがそう言うと、皆平伏したので、恥ずかしいが晩餐に招待することにした。

 俺の会話スキルは上達していなかった。

 しかし、俺たちは渡来人だったのか。

 言われないと、わからないもんだ。

 この村が『中華街』に見えるとかかな?


 猿族の亜人たちは、2グループの寄り合いだった。

 怖いから、ご近所に声をかけて一緒に訪れたのだろう。

 彼らの名前はハッキリと発音できないので(キャッキャとしか聞こえない)、北東の村長を柿崎、西の村長を直江津とした。


 向こうはこちらの言葉を理解できるのだった。


 まあ、ご馳走はするが、女まで提供したくないので、晩餐会ではなく遅めの昼食会に変更した。

 夜は家に帰れというつもりだった。


 猿人たちは身体は小さめで、赤ら顔の田舎くさい奴らだったが、猿顔のくせにイケメンが多かった。

 女がいなかったので判断できないが、きっとクリクリっとした瞳の可愛い系の女が多いのではないだろうか。

 ちょっと見てみたい。


 彼らが目の色を変えているのは、主に食料だった。

 特に今は初夏であり、大麦、唐黍、大豆、冬蒔き小麦の畑などを見れば、収穫量は一目瞭然だろう。

 ウリやセリなども良く育っているし、大根、芥子菜、菜種、胡麻、玉葱なども一年中収穫できている。

 雪が降り積もる冬場以外に、休ませている畑などない。


 畑の周囲には柑橘類、柿、桃、栗、林檎、茶の木などを栽培し、肥料の実験もしている。

 湖の一部には鴨や雁が家畜化されて、卵も産んでくれている。

 後は、アヒル化やガチョウ化するのを待つばかりである。

 彼らの見えないところには、馬や猪の牧場まであるのだ。


 土を耕して蒔くだけの小麦畑では、種1に対して収穫は3がいいところである。

 つまり、自然任せでは収穫倍率は3倍ぐらいなのだ。

 それも5年から7年も寝かせた畑である。

 確か、この時代は中原(中国中央部)であわの収穫倍率が30倍くらいだった。

 2位はナイル川下流で小麦が17倍。

 3位はチグリス川流域で7倍だったかな?

 メコン、ガンジス、インダス辺りも同じくらいだろうか?

 けれど、ナイル以外は毎年同じ収穫量ではないのだ。

(エジプトは豊かだったのだ。だからローマ帝国に狙われたのだが)


 エジプトって何?


 連作障害が起こることは知っているのだが、解決策は持っていなかった。

 ナイルの氾濫時期が小麦には時期が適当だったからいいので、収穫時期に氾濫を起こしていればエジプト文明など起こらなかったかもしれない。

 他の場所では、畑を寝かせて雑草に任せ、再び焼き畑を行うのだ。


 畦道で四角く区切られた畝のある畑など見たことないだろうし、20倍近い収穫(3の20倍で収穫倍率は60倍である)も考えられないだろう。


 領民代表のヨシは、肥料や輪作に対する俺のアイデアを実験しては克明に詳細を残してくれて、更なる改良を実験してくれている。

 畑を麦ばかりに使わず、大豆や蕎麦、唐黍(高粱)や粟などにも振り分け、夏野菜や冬野菜も間に挟み、時差をつけて収穫している。


 それに水田が別にあり、収穫までに春夏の2年(60日)ほどかかるが、単位重量で小麦の4倍近くの米が収穫できる。

 今のところ凄く効率がいいが、今後は1反当たり300キロくらいの収穫量を目指していく予定である。

 秋麦か大豆の二毛作を行えば、1反で4人近くが食っていける計算である。

 お陰で家畜の飼料にも回す余裕ができている。

 目標は、領民20万人なのだ。


 わはは、恐れ入ったか!

(現在は220人である)


 川底や湖の底から良質の土も取れた。

 水田は、里芋や蓮根の栽培も同時進行している。

 良質の土は、実は陶磁器にもレンガにも使える。


 多分、畑の面積が同じなら、柿崎や直江津の村の10倍から20倍は豊かだろう。

 二毛作なら40倍である。

 柿崎村が100人の村なら、こちらの農法ならば2千人になっても輸出さえ行えるだろう。


 わははは!

(現在は220人である)


 まず、彼らにとって増産とは、畑の面積を広げることだけであり、それも手が回らなくなれば凶作になってしまうのだ。


「まったく、すげーもんだな」

「ああ、何処の村とも違うだよ」

「はんじめてだ、ごんなの」


 そこに彼らの興味がいっている。

 あからさまである。

 モロバレである。


 しかし、彼らの戸惑いは、俺が人間族だからだ。


 人間は恐ろしい種族だからである。

 最初から差別し拒絶する獣人と違って、人間は優しそうな顔をして接してくるが、都合が悪くなると平気で切り捨てるからだ。

 見捨てられると、乗せられてた亜人たちは簡単に餓死する。

 まあ、最近では首切り王なんてのも現れた。

 鞭かなんかで追われたり、軽蔑される方がマシかもしれない。

 実は、俺も同意見であり、恐ろしいと思う。


「ここは昔、伯爵様はくしゃくさぁの首府があったらじい」

「その頃は栄えていただが、大きな墓を作ってからおかしくなっただ」

「実りがなくなり、領民が死に絶えただや」

「ああ、死んだ伯爵様はくしゃくさぁをちゃんとまつらながったがら、罰が当だったと言われてるべ」


 どうも、彼らはなまりが強いが、通じないわけではない。

 一応、こちらにわかるように、丁寧に話しているようだ。

 能登の伯爵府というのは、えちを逃げ出した伯爵の子孫が作ったようだった。

 越を放棄したのかもしれない。

 まあ、そこも滅んだらしい。

 大分昔のことみたいである。


 邸は狭くて宴会できないので、村の中央の広場に宴会場を設けた。

 長椅子と長テーブルに客人10名を二人ずつバラバラになるよう座らせ、領民の男たちを40人ほど話し相手になるよう相席に座らせた。

 女たちは、料理と給仕係である。

 少年たちは材料を取りにあちこち走り回っている。


 最初の料理と酒が並ぶと、俺は正装の長衣を5枚重ねで着て、3枚重ねの短衣のユキナとモルを従えて領主席に着いた。

 サリは妊婦なので遠慮して、料理の方をみてくれている。

 領民たちは慣れているが、柿崎と直江津たちはユキナとモルの美しさに感動しているようだった。

 お尻もプリプリになってきたしな。

 子供を産んだ後の、透明感のある美しさも非常に目立つ。

 俺の紋章がなければと思っているのが丸わかりである。


 わっははは!

(柿崎村の娘や孫娘たちを見ていないのだけど……)


 俺は内心と異なり、ゴニョゴニョと挨拶して、竹製の盃を持ち上げると、ヨシが『乾杯』と音頭を取ってくれた。

 実はこうした席は苦手である。

 男ばかりだし、ユキナとモルがいなければ逃げ出してしまいそうだった。


 酒は糯米から造った『黄酒ホアンチュウ』である。

 日本酒のような麹だけではなく乳酸発酵したものなので、味を良くするために唐黍のシロップからカラメルを作り、加えたものである。

 良い酒は熟成させて『老酒ラオチュウ』ともなるが、そんなに高級な酒は買ってこなかった。


「はあー、うめーもんだ」

「うちでも、こんなのが作れるだか」

「舶来もんだ。無理無理」


 それでも客人たちは口々に驚いている様子だから、ここでは高級品なのだろう。

 そのうちに米麹を見つけて、良い酒を造ろう。

 いや、蒸留装置が先かな。

 大麦は水飴になったから、ビールは造れるかもしれない。

 それを蒸留すれば、焼酎が造れるだろう。

 まあ、今後の課題である。


 最初の御膳は雁の肝焼きフォアグラソバージュである。

 セリを添えてあり、珍味だろう。

 家畜化した雁や鴨から取れる。


「こりゃ、何じゃろうか」

「鴨のきもらしい」

「はあ、うめーもんだ」

「今度ためしてみっが」

「そう簡単に鴨など捕れんわ」


 二の膳は鴨の卵焼きで、塩味とシロップで甘くしたものと二種類を出す。

 鶏も今後の課題だが、鴨がアヒル化してくれば、あまり問題にならないかもしれない。

 癖のある卵だが、なれてしまえば食べ慣れた味になるだろう。


 ピータンとかの原料だったかな?


 アヒルは卵を沢山産むが、ガチョウはあまり産まないようだった。

 ガチョウ化しても肉になるだけなら、飼うのはアヒルだけになってしまうかもしれない。

 まあ、ガチョウの方が大きいので、肉にするにはいいのかもしれないけどなあ。

 客人たちはガツガツ食っている。

 気に入ったのだろうか?

 実は領民たちも卵が好きである。

 お陰で供給が追いつかない贅沢品になっている。


 三の膳は、鮎の塩焼き。

 季節には早いが、手頃な川魚である。

 川魚は生け簀に入れると暫く生きているので、生け捕りにした方がいいことを発見した。

 水桶持参で捕まえるので、大量という訳にはいかないが、仕方がない。

 そう言えば、ゴリという魚は川魚ではないのだろうか?

 まだ、見たことない。

 生姜もまだ見つからない。

 山葵や山椒も探す暇がない。

 今度、山に入ってみようかな。


 次が腕物で、湖上鱒の骨で出汁を取り、鱒の切り身を一切れ浮かべた一品である。

 湖上鱒とは、鮭が遡上して元々棲んでいた桜鱒と交配して生まれたものだろう。

 同族だが新種だと思う。

 季節に関係無く捕れる。

 湖の名が決まっていないので暫定的にそう呼んでいる。


 漆器は領民のひとりが周王国時代に漆職人の所で働いた経験があり、苦労して作り出した。

 お椀が不揃いだが、ギイが水車を作っているので、そのうちに量産可能だろう。

 彼には『漆原』という名を与えた。

 漆器は瓶詰めか缶詰ができる前には、保存食品には欠かせない材料になるだろう。


 漆原は狐族の亜人で、妹が3人いるが独身である。

 妹たちは上が11歳で、下が8歳、間が10歳である。

 知り合った当時はそうだった。

 漆かぶれに苦しんでいるところを例の『ユキノシタ』を偶然見つけた俺が、湿布薬を作って完治させたことがある。

 兄の漆原は『スギナ』を潰して貼り付けておけば治ると言って無関心だったそうだ。

 ツンデレである。


 それで、3人とも兄の嫁になるか俺の嫁になるかもめているが、次女はあれから薬草に興味を持ち研究中であり、三女は漆器職人になりたがって兄を手伝っているので、長女が俺を待ち伏せする趣味に飽きれば、きっと解決することだろう。

 何故か、ユキナはこの3姉妹を書生には選ばなかった。

 何か、理由があるのだと思うのだが、俺から尋ねるわけにはいかない。

 ユキナには特殊攻撃技が幾つかあるからである。


 漆原3姉妹には、まだ奴隷紋はない。


 この世界では亜人は奴隷だから、奴隷紋がないと言うことは処女になる。

 勿論、兄と契れば奴隷紋になるはずだ。


 領内では今のところ、一人の妻と子供たちを養う条件で農作物を分配しているので、漆原が働かないと妹たちは大変である。

 妹たちは子供でなければ誰かに嫁ぐのが普通なので領内のルールがそうなっているが、漆原家はちょっと特殊である。

 想定外の家族構成なのである。


 だからこそ漆原は特殊技術で稼ぐべきなのだが、拘りがあるのか、できが悪いと暫く働かなくなる。

 それで時々、妹たちは伯爵邸で下働きをして、実質は給食に近い食事にありついている。


 漆原は、妹たちが奴隷紋をつけるのが嫌で引き延ばしているのかもしれない。

 シスコンだろうか。

 貴族なら妹は当たり前のことなんだが、何となく気持ちは理解できる。

 ずっとそのままでいて欲しいのだろう。


 妹たちも、それは理解しているのだ。

 それで、誰が俺の所に行くかを検討しているらしい。

 迷惑な話である。

 嬉しいけど、迷惑だ。

 特殊攻撃は痛いのだ。

 次女は良い書生になれそうだが、ユキナは何も言わない。


 漆原は無関心そうに見せて、今まで必死に妹たちを育ててきたのだろう。

 ツンデレ兄も大変なのだ。


 ちなみに、3人とも狐尻尾で可愛いが、特に三女が色白で一番可愛い。

 三女の奴隷紋は認めるのやめようかな?

 クズですから、俺は。


 どん。


 長衣を着ているギイの妻『クーリャ』が、メインディッシュであるガチョウの丸焼きを大皿で置いていった。

 長衣を着れる純血種の女は、難民にはなったが誰の奴隷にもならかった。

 領内ではギイの妻と、人間族であるヨシの妻しかいないが、ギイの妻クーリャは純血種の牛族だから体毛があり、夏場は裸である。

 特に見たりしないけど、全裸でうろうろされると落ち着かないので、公式の場とか俺の前では長衣を着るように言ってある。


 夫のギイも牛族だから、クーリャはモルみたいに体毛を剃ったりはしないので安心だが、よく考えると全裸の30女である。

 紋章持ちでも心臓に悪い。


 だから、俺は頼んで長衣を着てもらっているのに、それが気に入らないらしい。


 獣人の誇りとか何とか。


 今日のクーリャは一番薄い長衣を一枚だけ着ていて、身体のラインが透けて逆に色っぽい。

 給仕係は処女を避けたのだが、人妻の方が拙かったかな?


「クズ兄様?」

「お兄様!」


 両隣の妻たちが怖い。

 随分と妄想はしていたけど、クーリャにじゃないからね!

 ナイフは、丸焼きを切り分けるために持っているんだよね?


 実は、俺にはクーリャを警戒する二人の気持ちがわからない。

 世話になっている人だし、次婚の獣人で紋章持ち、しかも領民ではなく家臣団の最上位になるギイの妻である。

 ギイが自己破産でもしなければ、どうにかなる要素は皆無だろう?

 しかも、クーリャは俺に優しくないのだ。


「クズなんだから」

「クズですよね」


 そう言えば、俺は領主だがクズだから、なるべくアホっぽく、女にだらしがないように見せろと事前にヨシから言われていたが、素のままでいけるんではと悲しくなった。


 勤勉で鋭い伯爵など、きっと柿崎も直江津も望んでいないだろうというのがヨシの見解である。


 まあ、柿崎も直江津も伯爵領である越の民だから、一緒に仲良くやっていきたいところだ。

 だが、それでなくとも貧しいところに税金の徴収権を持つ者が現れ、しかも女を侍らせ、豊かにおもしろおかしく暮らしているとなれば、どう思うかなど二択もないだろう。

 それも、クズの人間族が領主なのだ。

 普通なら、平和に従順な顔をして技術を盗むか、奇襲して殺すか追い払うかだろう。

 豊かな産物や田畑を奪い取れれば更によしかな?


 本当は、平和的な解決策がなく、頭が痛くなるような状況なのだった。

 妄想している場合ではない。


 柿崎たちは素直にご馳走を喜んでいるようだが、彼等もこれからが大変なのだ。

 護衛を兼ねてついてきた連中は、みんな飢えていたのかご馳走に夢中であり、帰れば今の村にもこっちの村の水準を欲するだろう。

 それを与えられるのは、ここでは俺しかいないのだから、柿崎たちの打つ手は、暫く税金でも何でも大人しく納めて技術援助を待つか、それとも略奪するかである。


 だが、客人そっちのけで妻二人とデレデレし、給仕の女たちに色目を使うようなクズ伯爵は置いておいても、身体がデカくて、健康そうな領民たちは脅威だろう。

 領民たちを切り崩し、俺を裏切らせるメリットは見つからないから、引き込むことは無理だと思う。

 きっと、柿崎と直江津は自分たちの村で話し合い、双方の村が同じ結論になるまで待つことになるだろう。


 まあ、1年(30日)ぐらいはかかると思う。


 その間に、こちらも最悪の状態を想定して、準備をしなくてはならない。

 敵の戦力は、ヨシたちが探りを入れてくれている。


 ガチョウを食べ終わり、デザートの粟ぜんざいも粗方食べ終わった。


 ヨシが土産として、銅銭を100枚ずつ渡した。

 柿崎と直江津は俺にお礼の平伏をしてから部下たちを連れて帰っていった。

 銅銭1枚は、クズ銅の倭銭5枚になり、倭銭は石貨(黒曜石)4枚になるらしい。

 大体、20倍の価値が銅銭にある。


「これは、これは」

「すげーだよ」

「ありがたいこっちゃ」


 などと言っていたが、これが凶と出るか、吉と出るかは相手次第であった。


「人の心は、お金では買えないと申しますしね」

「そうそう、諦めが肝心なんですよ」


 ユキナとモルには結果が明かなようだった。


「国家とか企業とかは、お金で買えそうだけどね」

「クズです」

「クズでした」


 昔、小学校の先生が、


『人間はけものではないのですから、よく話し合えば必ず通じます』


 とか何とか言っていた。

 しかし、一度も通じたことはなかった気がする。

 それどころか、友達同士でも争うのが人間だった。


「ケダモノ!」


 とか、女の子に言われるのは、男として少し残念な気がする。

 いや、終わってから言われるのなら本望なのかな?




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