Chapter3:Afterward
小説の完結というか、自惚れた二人の少年が愚行に走った結果を、調査資料風に書いたものです。グロテスクな描写を含むのでお気を付けください。
20xx年 8月末日
都内某所において、百余名が殺害される事件が発生。マスコミから、鬼のように残虐かつ素早い殺人劇という意味を込めて『鬼劇事件』と命名される。
被害者のほとんどの家に争った跡が見られるため、計画性のない突発的・衝動的な事件と見ている。
また家の中が物色されている様子もまるでなく、財布や通帳なども全て残っていることから、お金目的ではなく猟奇的な殺人であるとされている。
犯人は今も尚見つかっておらず、現在捜索中…。
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20xx年 9月某日
都内某所にて少年二人の首吊り遺体を発見。死亡を確認。
検査の結果、死後一週間以上経過していることが判明。
少年の身元を調べたところ、榊 俊(16)と志知 翔(16)と判明。(以下、前者を甲、後者を乙とする)
直接的な死因は首吊り時に頚動脈が締められたことによる酸欠であるが、死ぬ直前に薬物を投与していたことが解剖の結果明らかになった。
死に直接関わる量ではなかったが、ハルシオンなどの睡眠薬であったことから、自殺のダメージを少しでも和らげるためにと用いられたものと思われる。
甲乙両者の衣服からは、多量の、それも不特定多数の人物の血液が検出された。
この血液について現在調査中。『鬼劇事件』との関与も考え慎重に事を進めている。
乙の服に付着していた多量の血液からは、乙の両親のものも検出された。
乙宅には乙の両親の死体が重ねてあった。直接的な死因は鋭利な刃物でメッタ刺しにされたことによる出血性ショック死。
乙の両親殺害の関与も現在調査中。
また、甲乙両者の遺書と見られるものが足元に置いてあった。
以下がその内容。
性悪な者たちへ
地球や善良な生き物を愚行によって陥れるクズの掃除も少しではあるが終わった。これで我々人類がしてしまった地球、神に対する冒涜に対する償いもできただろう。しかし、まだ足りない。人類が滅亡しなければ、全人類の魂を捧げなければ、この贖罪は終わらない。
これを読んだ同志よ、どうか力無き我々の意志をついでくれ。
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この文からわかるように、おそらく『鬼劇事件』の犯人は甲乙であると判断されている。
警察はこれら一連の事件を重要度Sと認定、凶悪犯罪として取り扱う。
日本中の人々がこの事件に注目した、が――
警察が情報を漏らさないため、メディアがいい加減な情報を流し、国民は飽きてしまう…。
自分達の子孫、無垢な少年少女達、そして、地球。
このままでよいのだろうか―。
とことん自分に文才がないことを思い知りました(T^T)




