蟷螂女
カマキリって知ってる?昔子供の頃カマキリの卵探すのにとてもハマったなぁ
生まれる瞬間はとてもゾクゾクするよね、集合体恐怖症の人は無理かも、、
第六話 蟷螂女
私はとある女性と再婚した。
私はバツ2なのだが、彼女も結婚の経験があるらしい。そう私たちは再婚者同士なのだ。長らく結婚というものから遠のいていたし、もう結婚はしないと思っていたが、私は彼女の出す妖艶さフェロモンに一目惚れしたのだ。もちろん容姿は端麗で細長くすらっとした体型である。何でこんな小太りな中年男性と、、
私は幸せ者である。
私は前妻と前々妻との間に二人ずつ子供がいる。私は子供が大好きである。
もちろんこの歳になっても下半身の方は健在である。今の若い子に劣れを取らないだろう。そんな彼女の結婚歴や子供の人数なども深く聞いたことがあるが、、、
頑なに彼女は答えようとしない、、まぁいいそこまで私が重要視するところではないからな、わざわざ機嫌を損ねてまでする質問でもない。
なぜ私が彼女と結婚を決めたかというと、無論男ならわかるだろう。
若い女を抱きたかったからだ。もちろんそこに愛はある。ただの体の関係であるとか私はそんなものには興味はなかった。妻という肩書それだけで十分だった。妻という名を背負った彼女は私の支配下になっている、そう意識するだけでとてつもなく興奮した。そう何を隠そう私は束縛癖があるのだ。
寄生、合体、と言ったものにもひどく興奮する。彼女を自分の体の中に取り込み一体となる。そう想像するだけで、、、あぁもうだめだそれくらいにしておこう。食べ尽くしたい。私の欲望はますますエスカレートした。それが故に耐えかねた妻たちは毎度のごとく離婚届を私に突きつける。しかし、今回彼女に近づくとき、また他の女性に近づくときも私の隠し持った悍ましい癖は微塵たりとも見せつけない。
あくまで善人ぶるのだ。それが私の手法である。今回は特にうまく行ったのだ。
そして、私はついに今日初夜を迎えるのだ。朝の出社から私の頭の中はそれでいっぱいだった。颯爽と定時で帰り、ビルの最上階で妻とディナーをした。この後が楽しみでならない。スピード結婚をした私たちはものの1週間で結婚した。そのため彼女の食事を見たのは今回が初めてだった。
彼女は意外にも肉食であった。というか前菜などの野菜には見向きもしなかった。思い返せばなぜだろうと思ったが、その時は少しも気にならなかった。
ましてや、食べっぷりといい、動物性のものいわゆる肉しか食べないことに私の狩猟時代の本能にブッ刺さった。先人から受け継がれてきたこの肉体は進化を遂げてはきたが、狩猟時代の本能は無くなっていないと感じた。
そう心の底からいや、本能で興奮したのだ。こんなに動物として、生命力のある生き物と私の体が認識したことで私の本能は呼び起こされたのだ。
生命力を携えた繁殖可能なメスとして認識していた。しかし、彼女はあんなにも食べたのに少し不満足気な顔していた。
まぁいい。私たちはホテルへ向かった。
「先にシャワー浴びるね。」彼女はそういうと先にシャワーを浴びた。
私は待ち侘びた。早く早くと焦る気持ちを何とか抑えた。
風呂から出た彼女は全身どころか、顔も全て隠していた。
「ほほぅ、素顔を見られるのが恥ずかしいんだなぁ。」私は勝手にそう解釈した。
そして私は入念に体を洗い、逸る気持ちを抑え少しずつベッドに近づいた。
彼女は布団の中に隠れているみたいだった。ますます私は興奮した。
まずは濃密なキスからだ、、そう心に決めていた。明かりを全て消し、私は彼女がいるベッドに襲いかかるように覆い被さり強引にキスをした。
「ゴリッ」
下顎から鼻にかけて骨が削れるような音が私の脳に響いた。
「食べられている?」私はそのような感覚に陥ったが、気づいた時には遅かった。
私は朦朧とする意識の中でどこかで聞いたことがある知識を思い出した。
蟷螂のメスはオスとの交尾中の前後や最中にオスを食べる行動をとる場合があるらしい。それらは「性的共食い」といい、主にメスが産卵に必要な栄養を得るための生態なのだ。
そして、私は彼女と本当の意味での一体になる夢を叶え、彼女の胃の中で興奮した。
この女が人間なのか、人間に扮したカマキリなのかはわからないけど、、
僕もハニートラップに引っかからないようにしないとね、、、
僕の家の床下には通常のサイズの何十倍もの蟷螂の卵産みつけられていた。
第六話 蟷螂女 〜完〜




