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新たなる力

ロイは深く息を吐きながら、倒れたダルクの姿を見つめていた。黒月の力が完全に収束し、彼の体内の呪いもやっと静まった。しかし、勝利の余韻に浸る暇もなく、ロイは次の戦いを予感していた。


「終わった…はずだよな?」カイルが慎重に言った。


「まだ油断はできない。」ロイは静かに答えた。周囲を見渡し、仲間たちが無事であることを確認する。その目は常に戦闘状態にあり、次に何が来ても対応できるよう準備していた。


リリィはじっと黙ってその光景を見つめていたが、次第に表情を曇らせた。「ロイ…あの力、完全に消えたわけじゃないんじゃない?」


ロイは振り返り、リリィの言葉に耳を傾ける。確かに、ダルクの力は完全には消え去っていないように感じていた。何かが、未だに空気を震わせている。


その時、エファトが少しだけ歩み寄り、ロイの肩に手を置いた。「お前の力がすべてを消し去ったわけではない。黒月の力は、お前の力が完全に制御できていない限り、何度でもよみがえる。」


ロイはその言葉を深く受け止めた。「つまり、これからも戦い続ける必要があるってことか。」


「そうだ。」エファトは頷く。「だが、お前はその力を制御できるようになった。今のお前なら、どんな力にも立ち向かえる。」


その言葉を聞いて、ロイは静かに決意を固める。自分の力を完全に制御するためには、さらに多くの経験を積まなければならない。そして、その力をどう使うかが、これからの戦いにおける鍵となることを理解していた。


「ロイ、次に向かうべき場所がある。」カイルが声をかける。


「次?」ロイはカイルに視線を向ける。


「うん。ダルクが言っていたことを覚えているか? あいつは、黒月の力を完全に消すことができないと言っていた。もしかしたら、まだその源が存在しているのかもしれない。」カイルは真剣な面持ちで言った。


「源か…」ロイはその言葉に考え込みながら、もう一度周囲を確認する。「でも、どうやってその源を探し出すんだ?」


「それがわからないんだ。」カイルは肩をすくめる。「だが、ダルクが何かを隠している可能性がある。それを解明することが、次の目標になるだろう。」


その時、エファトが静かに口を開いた。「源を探すには、まず黒月の力がどこから来たのかを知る必要がある。そのためには、過去の痕跡を辿るしかないだろう。」


「過去の痕跡?」ロイが尋ねると、エファトは再びその無表情な顔で言った。「黒月の力は、ただの呪いではない。古の力、失われた力だ。」


その言葉に、ロイは一瞬で気づく。「古の力…失われた力…」


エファトはゆっくりと頷く。「それを知るには、さらに深い歴史を掘り下げなければならない。その歴史に触れる場所、伝承が残されている場所があるだろう。」


「伝承…それって、どこに?」カイルが尋ねる。


「それを知るには、私たちが辿り着くべき場所が一つある。」エファトは静かに答えた。「それは、かつて黒月の力が封じられた場所。」


その言葉に、ロイはハッとする。「封じられた場所…?」


「はい。かつて、黒月の力はとある英雄によって封じられた。その伝承が残っている場所がある。」エファトはそう言うと、少しだけ黙り込んだ。「だが、それは決して簡単に辿りつける場所ではない。」


「それでも、行くべき場所があるなら、俺たちは行くしかない。」ロイは決意を込めて言った。


「だな。」カイルも力強く頷く。


「お前たちの覚悟はわかった。」エファトは少し微笑むと、再び冷静な表情に戻った。「だが、気をつけろ。あの場所にたどり着くことができたとしても、そこで待ち受けるものが決して無害ではない。」


その言葉に、ロイは深く頷き、仲間たちと共にその新たな冒険の準備を始めた。



数日後、ロイたちは黒月の力の源を探すための長い旅路を始めた。その道のりは決して平坦ではなかったが、ロイたちの心には確固たる決意があった。


「絶対に、黒月の力の源を見つけ出す。」ロイは自分に言い聞かせるように呟き、進んでいった。


そして、彼らが次に向かう先は、古の力が封じられた伝説の場所。そこに待ち受ける真実とは一体何なのか、そしてロイはどんな力を手に入れるのか。未来がどうなるのか、まだ誰も知らなかった。



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