表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/366

2/14『どちらにしようかな』

 どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。


 紙に書かれた二つの名前を交互に指さしながら唱える。昔から迷ったときはこの方法。不思議と「間違えた」と思うことはない、天の神様のおまじない。

 神様が選んでくれたのはタモツくん。だから彼を好きになるって決めた。

 ワタシ的にはタカオくんのが気になってはいたけど……神様的にはオススメじゃないのだろう。キッパリ忘れることにした。

 そうと決まれば、タモツくんにアプローチ開始!

 なのにタモツくんは全然振り向いてくれない。こんなに頑張ってるのに、二人で会う約束すらしてくれない。

 タモツくんは、ワタシの運命の人じゃないのかな。

 ううん、そんなはずない。だって天の神様が間違えるはずない。

 ワタシはまた、紙に書いた二つの選択肢を交互に指さしながら唱える。


 どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。


 ワタシの指は一つ目の選択肢である【あきらめない】と、二つ目の選択肢である【あきらめない】を交互に指をさす。

 あきらめない。あきらめない。あきらめない……。

 儀式は佳境。

 鉄砲撃って、バンバンバン。

 ワタシの指は、右側に書かれた【あきらめない】を指している。

 うん、やっぱりそうだよね。あきらめないでいいんだよね。

 ワタシは天の神様の言う通り、あきらめずに彼を追うことに決めた。そのためにコッソリ彼のスマホのGPS記録をワタシのスマホに紐づけて、コッソリ彼の部屋に盗聴器と超小型カメラを仕掛けて……よし、これで彼の好みを知る対策はバッチリ!

 そう思ってたのに、ある日ワタシは訴えられた。ストーカーだって。


 こんなのおかしい。ワタシは間違ってない。ねぇそうでしょ? 天の神様。


 どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。


 ワタシの指は、左右に書かれた文字を行ったり来たり。呪文を唱えながらその文字を追う。

 間違ってない。間違ってない。間違ってない。間違ってない。まちg………………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ