第零競技
さぁ!お待ちかね頂きました。
これより全国射精大会の開催致します。
先ずは、この大会の趣旨と経緯に着いて改めて
振り返ってみましょう。
2000年代以降に突入して以降、我が国では
少子化と性犯罪の一歩を辿り続けていることを
危惧した政府によって制定されたこの大会では、
全国の男子小学6年生を選手として集め、
絶倫王を決める事を目的としています。
そして、勝ち残った絶倫王を次代の種蒔き手とし
敗れた選手達は、中庭に配置された性転換装置にて
性別を男児から女児へと生まれ変わります。
観客席から熱い声援が飛び交う。
それでは選手入じょ……
「待って下さい!」
観客席から司会を妨げる声が上がる。
「開始の前に一つお願いが有ります!」
待ったを掛けたのは、選手の保護者だった。
「私事では、有りますが」
「私は、息子が醜態を晒して」
「将来的に恥を掻く事を良しとは思えません!」
「ですので、木村義人の辞退を要望します!」
一気に会場全体がザワつく。
「母ちゃん……」
母親の意外な宣言に狼狽える義人選手、
それに合わせるかのように、
会場から続々と辞退の声が上がる。
「ウチの家系も女人家督ですので辞退します!」
「ウチの子も義人ちゃんとは
友達同士だったので辞退します!」
全体の四分の一の保護者達が辞退宣言をし、
スタート地点にすら立てなかった
選手達は唖然と立ち尽くした。
折角ですので息子さん達が生まれ変わる姿を
中継してみましょう!
保護者の辞退宣言を受けた選手達が集められた
中庭が巨大モニターに映る。
カプセル状の黒い装置に一人一人入れられて、
装置が起動していく。
物の五分もすると装置の扉が開き、
中へ入れられた選手達の股から
見慣れた物が綺麗に無くなり倒れ込む。
女体化したての間は、バランスが取れず
真面に1ヶ月は足腰が立たないので、注意して下さい。
装置から生まれ変わった姿で現れた彼ら改め
彼女達からは涙が零れ落ちる。
「いや……だ……」
「おれ……おんなになんて……なりたく……ねぇ……」
因みにこの装置は、成人してても使えるけど、
成長仕切ってから使用すると身体への負担がデカいので
精通が始まり、成長仕切っていない6年生達が集められた。