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ところで部活の夏合宿で海に行くって話はどうなったかと言う、守沢牡丹(部員じゃない)

「さあ、麦茶を淹れたから、休憩にしよう」


「え゛っ!? こ、このままの恰好でっすか!? き、着替えたいっすよぉー」


「おうふ。今の玉木氏は、ちょっと尊かったでござるよ」

「うん。タマちゃん可愛い。部室にいる時はずっとその恰好が良い」

『陽菜乃ちゃん、照れ屋さんなんですね! うへへ、可愛いですぅー』


「陽菜乃ちゃん、諦めなよ。この人たち、そーゆう人種だから」


 全員分の麦茶を黙って淹れていた僕まで一括りにしないでもらいたい。

 ただし、ホノカと一緒にされるのは願ってもない。

 ああ、何というもどかしい二律背反にりつはいはん


 もういいや。ホノカと一緒になれるなら、僕もそーゆう人種サイドで。


 そしてお茶を配ったのだが、玉木さんが借りてきた猫状態。

 キョロキョロ、ソワソワ、落ち着きがないったら仕様がない。

 まったく、仕方のない三次元だ。


「ほら、玉木さん。これ使いなよ」


 僕は、愛用のブランケットを彼女に渡した。

 リラックマのヤツである。

 春先に、ゲームセンターのクレーンゲームでゲットした。


「く、来間しぇんぱい!!」

「僕がたまに使ってるから、いらないなら返してね。なんか脚を気にしてるみたいだったからさ」


「い、いります! いるっす!! 使わせてもらうっす!!」

「あ、そう? それなら、どうぞ」


「むぅ。来間くんがフラグ立てに行ってる」

『大晴くん、浮気ですか? むーむー。ホノカは心が広いので、許します!』

「2人とも、三次元ではこの程度で立つフラグなんてないんだよ?」


 そんな事を話していると、ミニスカで普通に脚を組んでいる守沢が言った。

 というか守沢。

 チアイエローに慣れたせいか、堂々としているけど、下スパッツじゃないんでしょ?


 僕は別に見ないし、見ようとも思わないけど、小早川さん辺りは確実に隙を狙っているよ?

 さっきから、目が獲物を狙うメスライオンのそれだもの。


 まあ、守沢の脚とかパンチラはどうでも良い。

 その守沢が言った。


「松雪ー。海に行くって話はどうなったん? あたし、こーゆうのは予定キッチリ立てたいタイプなんだけど」


 君はどうして部員(づら)しているのだろうか。

 あまりにも遠慮がないからか、誰もツッコミを入れないけども。


 生徒会はどうしたの?



◆◇◆◇◆◇◆◇



「ああ、別荘の話でござるか? 別に、いつでも平気でござるよ。皆の衆の良きように予定を組んでくだされ。もう、水着コスも7割くらい出来ているでござる」


 高虎先輩、相変わらずのチーターである。

 大学生活を送りながら、どうやったらそんなハイペースでコスプレ衣装を制作できるのだろうか。


 しかもこの人、別に服飾関係の学部に通っている訳ではない。

 法学部である。

 コスプレと縁もゆかりもない。

 将来はチアブルーの恰好で法廷に立つのだろうか。


 逆転裁判の検事かな?


 法廷侮辱罪についてこの方が知らないはずはないけれども、「これは小生の正装でござる」とか言って意思を貫き通しそうなビジョンが見える。


 大学卒業時のデーモン閣下かな?


「あの。松雪先輩。チアーズの水着コスは分かるんですけど。タマちゃんの衣装がないのは可哀想です。どうにかなりませんか?」


「やっ! 自分は大丈夫っす! いきなり水着コスとか、ハードル高いっす! 正直、今のメイドリームコスですら、自分の限界超えてるっす! 来間先輩のブランケットがなかったら残機減ってるっすよぉ!!」


 玉木さんの願い、届かず。


「それでしたら、チアホワイトの水着コスを作ろうと思っているでござる。体の数値は先ほど、ホノカ氏から送られて来たゆえバッチリでござるし」


 チアホワイトとは、第1期の最終話で現れた、新たなチアーズのメンバーである。

 今売り出し中の声優さんが担当している事もあって、第2期では間違いなく人気キャラになるであろうと目されている。


 言われてみれば、小柄で年下キャラ。

 さらに胸も豊かではない点など、玉木さんとの共通点も割とある。


「なるほど。でも、チアホワイトの水着は公式で発表されていないですよね。だったら、どうしましょうか。やっぱり、白がパーソナルカラーになりますよね。あ。でも、チアレッドの水着って、緑でしたね。ん。だったら、こだわらなくてもいいのかも。あ。いっそ、白いスク水って良いかもしれません。タマちゃんが着たら、萌えます。絶対。絶対。布地は薄めでお願いできますか?」


「美海せんぱぁぁぁい!!!」


 玉木さん、文芸部の洗礼を浴びる。

 小早川さんのこれを喰らって、初めて一人前の文芸部員になれるまである。


「ふむふむ。実に貴重な意見でござるな! これは衣装の制作が捗りそうでござるよ!」

「三次元には興味ないですけど、水着コスには興味があります。高虎先輩の衣装は芸術品ですからね」


「いやー。はっはっは! 照れるでごるよ、大晴くん!」


「んじゃ、予定詰めるよ! 紙配るから、この日はダメって日付をそれぞれ書いてくれる? 来間、紙ちょうだい、紙!」

「どうして守沢が仕切るのかな。まあ、いいけど。はい、紙」


 こうして、守沢がテキパキと海合宿の日程を調整していく。

 この辺りは、さすが生徒会の副会長と言うべきか、実に手際が良い。

 三次元にしてはやるじゃないか。


「そんじゃ、7月の最後の日から3日間ってことで大丈夫ね? みんな、急用以外は予定入れちゃダメだかんね!」


「高虎先輩、守沢が勝手に決めちゃいましたけど、衣装の関係とか平気ですか?」

「レッドブル飲んだら3日で余裕でござるよ! お任せあれ!!」


 部活で合宿をして、海に行くという。

 なんだろう、この展開は。


 まるで学園アニメの夏休み回じゃないか。

 ここ、三次元なのに。


 家に帰ったら、ホノカとたっぷりイチャイチャして、平静を取り戻さなければ。

 このままだと、うっかり三次元に溶け込んでしまいそうな自分が怖い。

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