誰もが転生したくない異世界へようこそ ~どんな人も転生するなら夢と希望のファンタジー世界に転生したいでしょう。ですが、貴方はこの世界に来てしまいました。夢も希望も無いクレイジー世界に~(後日談)
俺とトラス・ファキトラシュは何も無いと言われているスオクラバップ帝国に来ている。
国全体が荒野で、本当に何も無い国だった。帝国と名乗っているのはどう考えても可笑しい。
「ここって元は人が住んでたのか?」
「いえ。ここに人が住んでいた事はありません。ただの荒野なので住むのは無理です」
「じゃあなんで帝国なんだ?」
「カウテラツリアが勝手に名付けやがったのです」
「カウテラツリア……。前にも聞いたけど一体何者なんだ?」
「一応この世界の創造主です。……まぁ、創造主としては雑魚ですが。私達のちょっとした日常を小説としたようですが、魅力のみの字もありません。カウテラツリアが作るストーリーってなんか……詰んでるんです。カウテラツリアは頭の悪いストーリーなんて書いてないで思うことをエッセイにでもしてろって思います」
聞けば聞くほど、カウテラツリアは創造主としてはポンコツであることが分かる。
「……あらゆる異世界の創造主はほぼ全て地球人であることはわかります。ですが、創造主にも天才や凡才や無才がいます。天才が創造した異世界はその世界も人も凄く素晴らしい存在であるとうかがえます。天才でなくとも、凡才ならそれなりの世界ができるでしょう……」
「カウテラツリアは無才?」
「カウテラツリアは――」
その瞬間にシット・ダテプープ参上!
「ブリブリウンッコォォォォォ!! はい! ウンコォブリブリブリブリブリブリウンコォブリブリブリブリブリブリウンコォブリブリブリブリブリブリおならがブーーーッ!! この世界の奴らもカウテラツリアもみんな揃ってウンコォブリブリブリブリブリブリウンコォブリブリブリブリブリブリウンコォブリブリブリブリブリブリおならがブーーーップウッ!! さぁ! 君たちも! はい! ウンコォブリブリブリブリブリブリウンコォブリブリブ――」
バンッ!!
トラス・ファキトラシュはまたシット・ダテプープに向かって銃を撃った。シット・ダテプープには当たらなかったが当たりかけたのでシット・ダテプープそのまま気絶した。ちなみにシット・ダテプープのシットは嫉妬ではなく糞を意味している。
「キチガイのシット・ダテプープのせいで話しがそれました。カウテラツリアは無才か? という問でしたね。カウテラツリアは――」
その瞬間にダスト・ガベルアンジ参上!
――実物は初めて見たけどこの人もうBBAだったんだ。
「非リア充だ! もう一度言わせてもらう! カウテラツリアは非リア充だ! 理由も添えよう! カウテラツリアはやったらひねくれてるし頭は悪いし力弱いしさえない見た目をしている! はっきり言うと貧相と言うぜ! しかもメンタル弱くてすぐキレるからストレスがたまってどんどんハゲてくんだ! カウテラツリアツルッパゲェ! カウテラツルッパゲェ! さぁ! 君たちも一緒に! カウテラツリアツルッパゲェ! カウテラツルッ――」
「私の発言の妨害をしないでさっさとくたばってください」
トラス・ファキトラシュはダスト・ガベルアンジにカメムシバズーカを向けた。
「わーカメムシバズーカーやめてーそれーちょーくさーいからーほんとーやめ――」
ドーンッ!!
トラス・ファキトラシュは容赦なくカメムシバズーカを撃った。それは見事にダスト・ガベルアンジの顔面に直撃した。ダスト・ガベルアンジは臭いのあまり気絶した。このカメムシバズーカはカメムシの444倍の臭いがする凄い武器である。
「クソゴミのせいでタイムロスしました。カウテラツリアは――」
その瞬間にシャビ・エンプカーン参上!
「トラスー! 化粧してみたんだ! 可愛いでしょ!? この世界のアイドルはさらにかわい――」
「キモいので消え失せてください」
トラス・ファキトラシュはシャビ・エンプカーンにべちょべちょのゴミを投げつけた。
「なにするのー! 可愛い顔が汚れちゃ――」
「キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!!」
トラス・ファキトラシュはカメムシバズーカを5回撃った。シャビ・エンプカーンはそれを顔面にくらって気絶した。このシャビ・エンプカーンはこの世界で1番の醜女である。ざまぁである。
「三大キチガイに邪魔されるとは凄く不幸です。まぁそんなのはどうでもいいです。カウテラツリアは無才ではありません。才以前にカウテラツリアはモブなのですから」
「ん? どういうことだ?」
「簡単です。カウテラツリアは他の素晴らしい作者様達にうもれるモブなのです」
「なるほど」
カウテラツリア。そいつは特質すべき点が何も無いモブの名前である。
「本編のPVが350を超えているようです。驚きです」
「なんだと!? 俺がトラスに案内されているだけのつまらない物語のPVが350だと!?」
驚きを隠せない俺とトラス・ファキトラシュだった。