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チート能力は【マグロとの同化】な異世界新参〜力極振り娘のんびり無双〜  作者: 山田響斗
──マグロ転生。ヒロイン探し編──
4/39

第4匹 ナギの憂鬱

透き通る銀髪オッドアイちゃんだった事実を知ったホテルを出て、冒険者パーティと外に出た。

しかし、冒険者パーティとは別れたい。

事件の火種になられたらめんどくさい。

「それじゃあまた、出会うことがあったら……」

「え、待ってよ。」

魔法少女よ………ごめん、タイプじゃない。

よって、待てない。

「いや、色々用事があって……なのでまた……」

「いや、だから………待ってって。」

──────────────────

彼女がしつこいのは、他でもない。

国王付きの女性補佐の命だった。

──────────────────

「しつこいです!!」

「あっ………」

「いや……そんなつもりじゃ、なくて。」

魔法少女は泣いてしまった。悪いのは、俺?

「あらあら、どうしたの。」

日本では見ることない貴族衣装に身を包む女性。

そして、日常で聞くことはなかった「あらあら」を異世界で初めて聞くことになった。


「あれ?ナギちゃんじゃない?」

「え?」

あったっけ?いや、そういえば王様と話してる時いたような気が……

「王様の奥さん?」

「いや、付き人よ。誰があんな男と……」

頬を膨らまして言う。

少し経つと、オタ受けのいいボブカットをなびかせながら質問してくる。

「ねぇねぇ、付き合ってる人とかいるの?」

「いや、今は……」

これは、アニメや漫画で見た恋愛フラグ。

異世界ではどうか知らんがこれはチャン……

いや待てよ。

今、俺は少女で……相手はお姉さんで……

んん?フラグじゃない?

せめて、分かりやすく好きな人とか聞いてきたら………

「好きな人とかは?」

「いや、今は……」

あれ?どっちだ?あれ?


そんな他愛ない恋愛話を続けていると、痺れを切らしたように冒険者パーティは朝の街に消えていった。


この恋愛話好き系お姉さんは、

どういう意図があって話しかけてきたのか分からないけど、いい出会いだった気もする。

この世界について、色々教えてくれそうだし。

一応、名前ぐらいは聞いておくかな。

「お姉さんは、名前なんて言うんですか?」


あれ?口が半空きで動きが止まった。


─────────────────────

お姉さんは凪に「お姉さん」と呼ばれたことで、

脳内がトゥクントゥクンしていた。

─────────────────────

「あの、名前……」

「あ、あぁえっと名前はロアっていうの。」

急な幼児口調で、話が入ってこない。

「ナギちゃんは朝食べた?」

「いや、まだ……」

「実は私も!」

────────────────────

ロアはゴリゴリ朝食を食べている。

しかも、今日ある会議に向けて目一杯。

そして今は、隙あらばどう落としたものかと、

狙いを定めていた。

────────────────────

「じゃあ、一緒に食べに行かない?」

「いいんですか。ロアさん。」

───────────────────

ロア……さん。

───────────────────

あれ?また止まった。どうしよう。

「おーい。おーーい。」

返事がない。ただの屍のようだ。

ていうか、本当に気を失っていた。


「何あれ?」

「可哀想に……。」

ん?周りの人が何やらザワザワしている。

見ると、その中心には砂まみれの女の子がいた。


「助け……てお腹が空いて……」

と言うと、その少女は倒れて動かなくなった。

やれやれ、また屍が増えた。


そんなことがあり、今ナギちゃんはレディーたちをマグロ筋で抱えて歩いている。

両脇(りょうわき)に花状態である。


さて、この酒場に入るか。

その店の名は、「リーリヤ(百合)

イカ墨少女 保科 舞 の日記

夜も眠れず、仕方なく歩いてると、大きな街に着きました。


ボロボロになりながら高い高い壁に反って歩くと

膝くらいの高さの穴が空いていたので、入ってみると、綺麗な街がありました。


でも、はしゃいでると、お腹が減ってきたなぁ。

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