第36匹 肺パラライズ
天才少女 凪 の四肢が全て筋繊維に包まれる。
その筋肉で、動けない体を無理矢理動かす。
ただ、全然暴走しなかったんだけど……。
こういうのって力が暴走したりするんじゃないの?
そして話をまたいだのでもう一度。
「奇異・変化マグロ娘。」
もうチート能力って、タイトルにも出しちゃったし……
無理矢理にでもチートっぽくしないと"詐欺"とか言われると困る。
「鮪騎士」
オッドアイとか言う初期設定も忘れかけた頃に思い出した。
明らかに少女の見た目をしてないけど、一応少女でいいだろう。
まあ、作者がふざけて能力を"マグロ"にしてしまったのが悪いし、なんなら他の能力もふざけたのもダメだ。
展開させづらいし……。
こうなるとただの人型の筋肉……の様な何か。
「ミツ!」
透き通ってどこか赤みがかった茶髪のヒトナが叫ぶ。
瞬間移動を駆使して2人は襲いかかってくる。
その全てを躱し続ける異体娘に向けて……。
「ハァ……ハァ……。」
どこか悲しげな目で戦い続けるヒトナは肩で息をしている。
『そんな……いいの?』
『ん?分かった。ちゃんと倒すから。』
何かよくわからんけど、やっぱり心に急に話しかけられると中々びっくりするな。
せめてヘマして異世カマだとバレなきゃいいけど。
「連・不連」
なんだその連なってるのか連なってないのか分からない技名は……。
「ミツッ……!!」
さっきから名前呼びすぎじゃない?そういうプレイなの?
あと、今度から俺も"ミツ"って言おう。
と言うか、フタナちゃんがいないぞ?
それにババアもいなくなっている。
「なんで……なんでミツは3番目なの……?」
そう言うヒトナの髪は、赤みが少しづつ増してる気がする。
そして、蒸気を上げながら歩き出す。
「分隔 空気」
「……?……!」
息が……出来ない。
周りに空気が無くなったからか、声も出ずに動きも緩慢になった。
これはまずいぞ。
即死系チートじゃねぇか。
酸素が供給されなくなって作り出した筋肉に力が入らない。
「あなたの周りに空気はもう存在しない。だから……」
ヒトナは俯いたまま、歯を食いしばって言った。
「その娘殺されたくなかったら出てきて……。」
『お姉ちゃん……。』
お姉さん滅茶苦茶悪いヤツだと思ってた自分がアホだった。
何かこんなハートフル企画になるとは思っても無かったし、お姉さん達も優し……。
「……!……。」
やばい、本格的に空気が……。
そういや、近くの空間の空気を無くしたって言ってたし、この空間から出ればいんじゃね?
'サイズ可変'
下に散乱している下着を急速に巨大化させて、その下着に運搬されるようにして真空パックから抜け出した。
天井が高めだったのがちょっとした救いだった。
「はぁ……」
空気がこんなに恋しくなる事ってあるんだな。
もう二度とこんな経験はしたく……。
ん?これってフラグ?
「分隔……」
「デジャブかよぉ!」
もう悲しい顔も見たくない、これからは本気の筋肉……本筋で行かせてもらう。
「筋肉膨張!」
筋肉が文字通り膨張し、その筋肉バネの推進力で高速移動できるんじゃね?的な案を試す!
「うぇあ!?」
思ったより早くてちょっと引いた。
日常系アニメがBADENDだった時ぐらい引いた。
ても、その推進は20m位離れてたヒトナに一瞬で届くほどだった。
そしてその勢いのまま繰り出す懐かしのあの技。
1度だけ、しかも序盤使ってないけど、あの強敵もワンパンだったこの技。
序盤は色々あったな〜。一撃で砂球を倒したりしたな。
懐かしみながら撃たせて貰う。
「ヒトナ〜。ハグッ。」
そう"熱烈なハグ"。
かつて、ロアさん(強敵)の意識を一撃で沈めたことで有名なこの技。
多分、どの能力よりも強いと思う。まあ、ロアさん専用キラーだけど……。
また今度ババア書きます。
仕事が忙しくなって、さらに睡眠時間減ったんで、もう睡眠不足。
因みに作者は透視できる能力が1番欲しい。




