第35匹 参上マグロ娘。
マグロ娘。はちゃんと"。"までつけてます。
作者の謎のこだわりです。
「……。」
あれ?体が動かない。
呼吸も自分で調節出来ない。
目蓋も閉じること無く開き続けて、無意識に涙が出てくる。
やべぇ、ドライアイとかになっちゃう感じか?
ロリメガネの需要もあるかも知れないから別にいいか。
「今までの威勢はどうしたの?」
あのババア、どんな能力使ったらこんなチート展開になるんだよ。
絶対主人公よりチート能力なはず。
と言うより、下着マグロよりいいはず。
「ナギ!」
「どう?馬鹿にした奴にコケにされる気分は。」
そう言ってババアはニヤリと笑って見下してくる。
ミツナは驚きつつも複雑そうに眉を寄せる。
「ナギ…ごめん……。」
それが、今まで造人だった事を黙ってたことに対する言葉なのか分からなかった。
俯いて、また涙を零すミツナを視界の端に見つめる俺は転生者名乗る資格ないかもな。
なんも出来ない俺は何かを守れないだろうから。
「さっきから煩いな、徒花が……」
「うっ。」
アダバナ?なんだそりゃ。
多分……綺麗な花なんじゃないかな、多分……。
注:徒花=綺麗な外見に反して役立たずという事。
Mitunapedia参照
次はミツナが動けなくなった。
最早メデューサレベルでカチコチにしていくババアは闇深な目でミツナを見ている。
-グルルルルゥ-
おい、誰だよ腹鳴った奴〜。
ん?待てよ……。
これは、マイの"能力"じゃ無かったっけ。常時空腹とか言う。
って事は能力は使える……って事か?
一応サイズ測る能力で試しとくか。
う〜ん……なるほど、なるほど。Cか……。
何がとは言わないけど。
とりあえず能力は使えたわけで、あと二つの能力でいえば有用なのは下着かな?って、頼りすぎだな。
まぁ、作者的に使いやすいし良いか。
とりあえずミツナに能力が使えるって事を伝えれば良いし。
'【下着限定裁縫能力Ⅳ】'
バサバサっと、ババアの後ろに下着が大量に落ちる。
「ん?ナギちゃん、抵抗は21歳になってからよ」
いや、別に"拳で"抵抗したいわけじゃないけど……。
13歳、抵抗しませんよ拳では……。
もちろん抵抗はパンツでねっ!
↑コレ常識。
'【下着限定裁縫能力Ⅳ】最大出力'!
「う、うわって、抵抗しすぎ……。」
ババアが後ろを向いた今がチャンス。
多分、パンツを作り出したことで能力が使える事はわかったはず。
その瞬間ミツナの体が残像のようにブレる。
そして……
'同化ナギ&ロイド'
『ナギ、これからどうする?』
『ちょっとやってみたい事が……』
………
「あれ?その耳……。ミツナ、戯れのもいい加減に……」
『ナギ!』
『分かってる、分かってる。』
'【能力拡張】【大きさがわかる能力】複合能力'
また来た新能力。
'【サイズ可変】'
最強系の能力じゃないかと思う、物体のサイズを自在に変化させる事が出来る能力。
『この能力には強いイメージが必要だよ、ナギ。』
『大丈夫、妄想は得意だから。』
まず手始めにババアの頭上にある、シャンデリアのネジを小さく……。
小さく……小さく。
その瞬間。シャンデリアは小さく揺れた。
数本あるうちの1本が機能しなくなったからだろう。
『よし、まだ気づいてない。やっちゃえナギ。』
なんか自慢げにババアは喋ってるけどとりあえずやってしまおう。
1本、そしてまた1本。
最後の1本になったところでイメージが出来なくなった。
それは……鋭く襲った痛みの所為だった。
例えると、筋肉が引き裂かれるような痛み。
「私、こんなことも出来るの。」
全身が軋み、痙攣が起こる。
『い、痛い……』
『ナ、ナギ!?』
こいつ、視覚 共有出来るのに痛みは感じないのか……。
メリットばっかじゃん。
『それでも……』
痛みで気が保たれてる。
気絶しそうな中、それでも考えてしまうのは……
馬鹿みたいに笑うマイと、同じくらい馬鹿なロアさん。
まだいっぱい聞きたいことがあるリコさんとシャルさん。
そして、ミツナとシアの涙。
どれも失いたくない"今"だし、まだ綺麗なままな思い出だ。
「そろそろね。ヒトナ、フタナ。」
「「只今。」」
2人の女性がババアの左右に瞬間移動してくる。
しかも、何故か蒸気を発しながら。
瞬間移動の摩擦熱かな?
「愚妹を嘖んであげなさい。」
注:嘖む=虐める的な意味。
Mitunapedia参照
さっきから使う言葉が難しくて分からん。
だけど、愚妹って事は妹……。
一菜、二菜、三菜的な感じか。
注:作者曰く後付けです。
Ahopedia参照
「「ミツ……。」」
そんなハモリ機械音声は、こっち目掛けて走ってくる。
『ナギ……ごめん。』
その真意を考える時間も無く、姉御2人は襲い来る。
瞬間移動を使わないのはこちら側が動けないから手を抜いてるんだろう。
『"ごめん"は、まだ早いよ。』
そう、ミツナを同化させたのは能力を使わせるためじゃない。
─守る為だ。
'奇異・変化マグロ娘。'
異世界だし、初めての経験はするべきだろ。
少なくとも無双状態は。
'鮪騎士スタイル'
ついにマグロが活躍する日が……。
そして、無双状態が始まりますね。
次の話はババア視点の話もあると思います。
無双状態、お待たせしました。
いや、お待たせしすぎたかもしれません。
m(_ _)m調子乗りました。




