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チート能力は【マグロとの同化】な異世界新参〜力極振り娘のんびり無双〜  作者: 山田響斗
──龍連の呼女/三人の召喚姫 編──
24/39

第24匹 連なる龍を呼ぶひと 連なる記憶

なんか、長くなりました。

おかげさまで24話ですよ。

ありがとうございます。

響斗、圧倒的感謝!

中世をモチーフにしたこの国。

みんなの服も伝統衣装並に凝っている。

ただ、その中で死ぬほど浮いてるおっさんがいた。

そんなおっさんは、ピクリとも動かない。

「お祭りじゃ無かった……。行こう、ナギちゃん。」

「う、うん。」


一体どう言う……。

勝手に殺されてんだけど、俺なんかやったの?

ヒソヒソと声が聞こえてくる。

「こいつ、呼女を襲ったらしいぞ。」

「何それ、気持ち悪っ!」

段々と、あの体に戻りたくなくなってきたな。

でも、後でまた来なきゃな。


それから数分後。

ちょっとした、路地裏を歩く少女二人。

「あ、あった。『飲食店(ラヴィントラ)』?」

そういや、店探してるんだった。

お腹すいてきたな……いや、違う!胃が痛いんだ。

「ストレス……。」

「大丈夫?ナギちゃん……はっ!」

「え?」

「ナギちゃんもお腹すいたんだね。」

「いや、あの……。」

「ロアさん達に、言ってくる。」

そう言ってマイは走っていった。

最悪の展開だ。頭も痛い。



「そこの子、大丈夫?」

話しかけてきたのは女性の声だった。

「あ、大丈夫です。満身創痍なだけ……。」

「え?結局それは大丈夫なの?」

そこに居たのは、綺麗な人だった。

ただ、どっかで見たことがあるようなケモ耳……。

胸元まである艶のある黒髪を、揺らしながら近寄って来る。

「あれ?あなた……凪?」

「……え?」

─────────────────────

ロアさんとリコさんは宿屋の前に居た。

「ロアさ〜ん。お店あったよ。」

「分かった。行こー!」

「ナギちゃんもお腹すいたって。」

「じゃあ急ごー。」

どこか上機嫌なロアさんは多分、泊まる所を探してたんだ。

だって、昨日聞いちゃったんだよなぁ。

──四人でお泊まり?さすが陛下わかってるぅ。

──敬語って知ってる?

っていう、王様とロアさんの会話を。


3人で歩いていく。

「ここの角を曲がったところの……。」

固まった三人。そして視線の先にいたのは……。

────────────────────

あの後行われた唐突な自己紹介によるとこのお姉さんは、自らを『龍連の呼女』とか言ってる。

厨二病患者を相手している凪少女はやっぱり頭痛が痛い。


──凪は三人の召喚姫の一人として、この世界を守る為に、救う為にこの世界に来たんだよ。


やっぱ、全然わからん。けど、面倒くさいしなんとなくわかった(てい)で行こう。

「なるほど。大体分かった。」

主に理解出来たのはヒーロー枠で呼ばれたって感じだけ。

「理解が早くて助かるよ。」

最早、悪口にしか聞こえない。

あと、世界救う奴がなんで下着量産機なのか聞きたい。

しゃがんで話すこの人は優しく笑った。


「目、閉じて。出来れば手を後ろで組んで。」

言われた通りにする。

あれ?マイの声が聞こえ……。

その瞬間、唇に柔らかいものが当たる。

これはもしかして、デジャブ?

腰に手を当てられて、さらに強く柔らかいものが当たる。

意識を無駄に集中している中で近くから声が聞こえてくる。

「ここの角を曲がったところの……。」

この声はマイ?

状況が分からないし、出来れば教えてほし……。

うぅ…。

頭に記憶が流れ込んでくる。


─────────────────────

ここは、レンガ造りの家?

いや、収容施設?

たくさんの子供たちがだだっ広い部屋に座り込んでいる。

「27番、来い。」

よろよろと足取りが覚束(おぼつか)ない子供が部屋から出ていった。

「可哀想……。」

そんな声が聞こえてくる。

その声はどこかこの状況を諦めているように聞こえた。

===================================

「シア。大丈夫?」

ベージュ色の髪の少女に話しかける記憶に変わった。

今はご飯の時間かな、粗末なパンとスープを食べている。

「こんなとこ、早く出ていこう。」

「うん。」

「大丈夫。2人で生きていけるよ。」

「うん……。」

シアの目からは涙が溢れてくる。

なんだかあの時の言葉を、あの時のささやかな時間を大切にしておけば良かったと感じた。

===================================

また場所は変わり、御伽噺(おとぎばなし)みたいな景色に変わった。

水は澄んでいて、空気が綺麗な感覚………。

ここが、シアの故郷のバーレンヌス?

「待ってよ、シア〜。」

「ダメダメ、待たない〜!」

見るからに幸せな日常。

視るからに幸せな記憶。

暖かく包み込むような感覚がここにはあった。

=================================

「ママー!パパー!」

「行っちゃダメ……シア!」

次は武装した兵が、街を蹂躙し尽くす場面だ。

締めあげられた住人が街の外れに集められていた。

「う、うぅ。」

「シア……シア……大丈夫だから。」

なだめる事しか出来ない悲しみがふつふつと込み上げる。

「おい、ガキ共。歳は(いく)つだ。」

「9歳。」

シアはいやそうに言い、記憶の主はそれに続く様に歳を言う。

「私は10歳……です。」

=================================

記憶は、再びあの部屋に戻った。

「お姉ちゃんは、なんであの時サバ読んだの?モテたいの?」

「いや、そうじゃなくて。」

記憶の主は、理由を話し始めた。

能力を決める行為、『能力査定』は12歳の誕生日にある。

連中に能力を得た事が後々バレないようにする為にサバを読んだって所だ。

ちなみに能力査定があった日の朝起きたら能力が使えるようになってる感じらしい。

「なるほど。」

「ここから早く出なきゃね……。」

─────────────────────

「う、う〜ん。……知らない天井。」

そのあとも、長らく続いた回想は割愛。

いつの間にか寝てたみたいだ。

回想はまたいつか紹介するとして、今はまず……。

「ナギちゃ〜ん。生きてた〜。」

泣きつくマイは勝手におじさん系少女を殺していた。

「心配してたん……。してた!」

文法とかもうごちゃごちゃになってまで心配してくれるのは嬉しいけど……。

肩に乗っている猫型ミツナが気になる。


「にゃす!」

「可愛い。」

そっちの方が愛嬌あるよ。

<あくまで、おじさんの感想です。>

「起きた?」

ココアを持ってきた呼女は、ベットの端に座った。

出会った時には気づけなかったけどどこか悲しそうな目をしている。

「名前、言ってなかったね。シャデラって言うの。」

「シャデラさん。あの記憶は何のために?」

「それは、世界を救う脅しみたいなもの。」

「え?」

訳わかんねぇな。

ていうか余計シアに会いたくなったな。

「凪が世界を救わないと悲しむ人が居るってこと。」

「な、なるほど。」

この厨二は、なかなかやり手だ。

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