第23匹 凪とおっさん
<離反核の説明>
あの時、ロアは一回目に自分の拳に
『離反核』という、エネルギーの塊を出現させ、
そして2回目に敵の体(殴った所)にしゅつげんさせました。
離反核は磁石の同じ極同士のように強い力で反発します。
「ここかぁ。」
「意外と綺麗……。」
ここは、近代都市イルキース。
前、城を襲った奴が言ってた国。
この国の王様とやらが現国王を捕まえようとしたらしいけど、こんな綺麗な街なら長居したい。
─それもこれも、昨日の朝から始まった。
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アルカー城襲撃から、3日。
「私達が行くんですか?」
「そうだよ、マイちゃん。」
最近友達ができたとか言ってたマイにロアさんが言う。
でも、そんなことより気になる事がある。
「ところで……。」
ビクッとして、リコさんは肩にかかった髪を揺らした。
「なんで、水着?」
しかも、スク水。
てか、ロアさんも着てたな。
流行ってんの?着てみようかな。
「それは……色々あって。」
2階東側の寮は男子禁制。
その最奥にリコさんの部屋はある。
その部屋の横は従業員浴場があって、いつも通り全裸で浴場から部屋に帰るとクローゼットの中には……。
「これしか無かったから。」
「だからスク水を?」
「そうそう。」
他の人に借りれば良いのに。
「ん……。もしかして楽しんでない?」
「そっ、そ、そ、そんな!?」
『そ』でリズムを奏で始めたリコさんだった。
可愛……。
「で、結局。イルキースで何を?」
ゴリゴリ、ロアさんの方をみて話してたのにリコさんが答える。
「王様をガツンとやっちゃおう!って感じかな。」
「スローガン結構ラフですね。」
王様もこんなのに、やられたくない。
「そういえば、シアに会いに……。」
「ダメ。」
ロアさんは、送信する前に返信してきた。
既読とかのレベルじゃねぇ。
「絶対ダメ。」
……ダメか。結構話したい事あるのに。
そもそも【培いのキス】ってなんだよ。
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「お腹すいたなぁ。」
「いつもでしょ。」
そういや、そんな能力あったな。
そもそも、お腹すいてるのは結構辛いな。
寝る時とかはどうしてるんだろう。
「どっか、お店とか無いかな?」
「あんまり目立っちゃダメだから。」
「は〜い。」
ロアさんの注意を聞き流して走っていった。
と思ったら、秒で帰ってきた。
「なんか、ガヤガヤしてるよ。あっち」
祭りか?実はお腹すいてたりする凪だった。
「お祭りかな?ナギちゃん。」
思考回路が同じだった。
若干恥ずかしいとも言える。
『ガヤガヤ』の中心にあったのは、たこ焼きでもりんご飴でも無く。
「誰このおじさん。ナギちゃん知ってる?」
「あ、あ……。知ら……ない。」
いや、知らないわけないけど。
だって、これ……。
俺やんけ!
リコたんの性癖は気にしない方向で……。




