第17匹 展開の進捗。
20話から不定期投稿にしたい作者です。
BOSSは抱えていた王様を下ろした。
はぁ、俺にももっとチート的な能力があればな。
例えば、ミツナみたいに人をマグロにできたりとか。
そんなことを考えていると、BOSSが呻き出して、徐々に体が巨大マグロに……
「うっ、ぐはっ。ピチッ!」
ピッチピチだ!
まさかそんなことができたなんて。
でも、それと同時に体が重くなって倒れてしまった。
「ナギ〜。やっちゃったねぇ。」
「ナギちゃん。大丈夫?」
「う〜ん。大丈夫じゃない。」
実はこの時、魔力が急速に無くなって行っていた。
「変主体同化は、魔力消費が激しいんだよ。早く解かないともしかしたら……。」
「解除」
BOSSは、少しづつ普通に戻って行った。
人をマグロに変えられるとか結構チートだと思ったんだけどな。
「そろそろ、終わりにしよう。頭さん」
「あぁ。あと、頭さんじゃねぇヨフタヤだ。」
「指導者か……。」
「そうだな。爺さんあんたは強い。」
そう言ったヨフタヤは笑って続ける。
「だから、俺が魔力使い果たせばどんな事が出来るか位分かるだろ。」
「被害は多くには及ばない事もな。」
「物分りが良くて助かる。俺はどう転んだって……」
ちょっと物分りが悪い他の皆はキョトンとしてる。
ナギ少女含め……。
「来い。」
「言葉に甘えるよ。」
「名誉の死なら甘んじて受け入れる。」
その時、BOSSが消えた。
いや厳密には、目にも見えないほどの速度で移動して元王様の前に居た。
そして持っていたナイフが元王様の下腹部を貫いていた。
「メリア!」
視界の奥から来た女性は、叫ぶ。
「フィナ!まだ来ては……。」
「メリア!」
フィナと呼ばれた女性は、元王様メリアに抱きついた。
「ダメだフィナ。まだ……」
その時、ヨフタヤはメリアからナイフを引き抜きフィナに目標を移した。
「はぁ、はぁ。はぁっ!」
「同化凪&ロイド!」
「部分変化筋肉からの〜」
場違いな機械音声が声高に戦いの始まりを告げた。
「猫技CP」
「お前の相手はこのにゃんこが、引き受けた。」
「雑魚が、粋がりやがって。」
メリアの腹部からは大量の血が……
くそっ。分からなかった。分かれなかった。
「はぁ、奇術"刹那切り取り"」
「まだ、使えんのかよ!」
ゴリゴリ魔力全部使った感じでいたじゃん。
でもさすがに見慣れたその技は避けられた。
「必殺技バンバン出して叫ぶヤツは不意打ち向いてねぇよ。」
「雑魚が……。はぁ、終わらせる。」
空中で舞っている間に、次の技だ。
「奇術"刹那切り取り"」
「部分変化カジキ」
カジキの針を下に向けて手から伸ばす。しかも半端なく長く。
そして、棒高跳び的な感じで針を使って技を避けた。
「猫、舐めんな!」
「ほぼマグロじゃねぇか。」
確かに。
冒険者パーティ 3日目
「こいつか。」
「こいつですね。」
ついに森に潜む魔物、フォレストエレメントを見つけた。
見た目は苔の生えた丸いボールみたいだけど、大きな口があってなかなかヤバそう。
フォレストエレメントって長いからこれから"ヤツ"って言うことにした。
「魔術"ファイアスルー"」
唱えると、ヤツは苦しそうな呻きを上げてレイドエンカウントした。
「戦いが始まったな。」
そう言ってそれぞれの武器を構える。
「さぁ、開戦と行こうぜ。」




