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日常、あるいは……  作者: ラインズベルト
全ての始まり編
4/7

闇へ堕ちゆく

事件発生から2時間。未だに奴等はいる。立花はベレッタM92を撃つ。


「地下は奴等が少ないな」


非常用電源のお陰で多少は明るい。奴等は5体ほど居たが殺られるようなことは無い。


カチッカチッ。


「弾切れか」


立花はベレッタを捨て、警備員の傍らに落ちていたレミントンM1100(散弾銃)を拾う。


「弾と弾薬は、あるな」


立花はすぐに移動を開始する。


バァン!!


一発で2体を仕留め、辺りを見る。奴等は見える範囲にいない。


「着いたな」


立花はようやく緊急制御室に到着した。扉を開きなかを確認する。奴等はいないようだ。立花は注意しつつ中に入った。


「確か、これがこうで………良し!」

立花は何とかシステムを回復させることができた。立花はおかしな気配に気づき、その場から飛び退いた。


スパン。


刀が空を切った。


「なっ!?」


そこには恐らくやつらと同じだろうが、体格が大きく違う者がいた。奴は刀を手にしている。


「まじかよ……」


立花は直ぐに撃った。バァン!!バァン!!しかし奴はびくともしていない。


「くっ!ヤバイ!」


立花は急いで走り出した。


―――――――――――――――――――――――――


「はぁ……はぁ……」


彼女は製薬会社から一直線に警察署へ向かっていた。悲鳴など、聞こえなくなってしまった。


「っ!?」


不意に建物の影から1体が現れ、彼女を押し倒す。


「うぐっ!」


「あ"あ"あ"あ"」


「ぐぐぐ……なんて力を……!」


彼女何とか噛まれぬように力を振り絞る。


パンッ!!


銃声とともに奴の頭が撃ち抜かれた。彼女は奴を横へ倒し、銃声がした方を見る。そこに居たのは探している警官ではなく、自衛隊員だった。


「無事か?」


「は、はい」


彼はホルスターに銃をしまいつつ、訪ねてくる。彼は肩に掛けていた64式小銃をもつ。


「俺は若狭」


「私は飛田です」


若狭は辺りを見渡し、言う。


「注意を怠るな」


「はい!」


飛田はベレッタM92をもつ。


「警察は……?」


「避難所を設置、防衛している」


飛田はホッとした。警察が避難所を防衛しているなら安心だ。


「川名製薬会社はどうなっている?」


「最悪で、奴等が多いです」


若狭は少しうつむきで「そうか……」と呟く若狭の表情は、かなり暗かった。飛田はそれに気づくことはなかった。


「生存者は?」


「何人かいます!私が見ただけでも10人以上はいます!」


「よし、救助に行かないといけないな」


若狭は無線機で生存者がいることを伝える。


「俺が避難所まで送る。付いていてくれ」


飛田は頷き、若狭について行く。未だに悲劇は続いている。

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