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紳士でありたい

イエスロリータ、ノータッチ!ノータッチでお願いします!



高校~大学生と小学生>>越えられない壁>>大学生~社会人と中学生=社会人と高校生>>マリアナ海溝>>ただの年の差社会人カップル


でも、本当は動物とちんまい女の子に勝るものはないと信じてる。至高はネズミ。異論は認めない。フェレットとか竜も悪くない。

そんなこむるの原点はナルニア国物語。王女さまみたいな身分でなくても姫と呼ばれる女の子への憧れもナルニアで刷り込まれた。


 凶悪な魔物たちの棲息する広大な魔の森の向こう、かつて魔族として追われた者たちが築き上げた国ベルーカ、そのベルーカ国の第二十一代国王つまりは“外”の人たちからは魔王と呼ばれる存在であるアルスは、とても困っていた。


 たとえば手を繋いで歩いていてふと目が合ったとき、たとえば弁当を食べるアルスを笑顔で見ているとき、たとえばなでられて子供扱いするなと頬をふくらませるとき――


(十歳、まだ十歳、中身はともかくまだ十歳……)


 必死で自分に言い聞かせる。


 出会ったばかりの頃は、魔力のつり合いが取れる相手、故郷を同じくする相手という、大人の事情や打算を含んだ感情だった。今も多少の打算は残っているが、その割合は随分と端に追いやられてしまっている。


 サキが魔物に襲われたとき、もし魔石のペンダントを渡していなかったらと生きた心地がしなかった。思えば、このときにはすでに、サキはアルスにとって特別な存在になってしまっていたらしい。


 事の元凶である駆け出しふたり組には激しい怒りを覚えたし、魔石が壊れたと泣くサキに、泣き止んでくれるならなんだってしてやりたいと思った。

 前と同じ色がいいと言われて、アルスの瞳の色だから欲しいのだと言われたような気がして、ひとりで勝手に浮かれてしまった。


 きれいにラッピングされたお菓子を見れば、この前会ったときのリボンと同じ色だなと笑みを浮かべ、今度このお菓子を買っていったら喜ぶだろうかと思い、王都ヨランダを歩くときは、多少遠回りになってもサキの家と彼女が働いている工房を結ぶ道すじを選んでいる。


 こんなにふわふわと頭の中が誰かのことでいっぱいになるのは初めてで、とまどいもするが同時に楽しくもあった。


 それでもまだこの頃は、あと何年か、もう少し見ためが中身に追い付くまで待ちたい、それまでは兄のようにサキを見守っていけたらと考えていたのだ(つまりはロリコンと呼ばれるのに抵抗があった)。


 なにしろ自分たちには長い時間があるのだから、近い将来は無理でも、最終的にサキがアルスを選んでくれるなら数十年単位で待ってもいいなどと、愚かにも(全くもって愚かにも)考える余裕さえあった。


 それが一変したのは、幼女のタンスをあさる趣味でもあるのかとからかわれ内心ひどく焦った晩の数日後、ギルドから帰ってきたアルスが、なんの気なしにただいまと口にしたときのことだ。


 料理の手を止めて玄関まで迎えに出てくれたサキがぱちぱちとまばたきし、ただいまとおかえりを言い合える相手がいるのってやっぱりいいわねと笑った。


 そのわずかに寂しさをのぞかせながらもうれしそうにしている顔を見て、強く思ってしまったのだ。自分がサキにとってただいまを言えるような居場所になりたい、サキに自分の居場所になってほしいと。


 気長に待とうなんて余裕は、どこかに消し飛んでしまった。“最終的に”なんて冗談じゃない。とはいえ相手は一応まだ十歳……


 それからは、サキのことを気に入ったらしくそれとなくけしかけてくるナタンをかわしつつ、ところかまわずかまい倒したいという衝動と社会的良識との戦いが脳内で繰り広げられる日々がはじまった。


 要するに、アルスはとても困っていた。











(いったい、何がどうしてこうなった……?)


 混乱する頭で必死に考える。まずは手を離そうとか起き上がろうといったことにも思い至れない。


 部屋に残る食欲を刺激するにおい――そうだ、シチュー。赤ワインをたっぷり入れて、すじが溶ける寸前までしっかり煮込んだ――アルスはそれを楽しみに、出来うるかぎりの早さで依頼から帰ってきたのだった。


 ギルドに出入りしはじめた頃から付き合いのあるクレアが、無事に昇格を果たしたのはもちろん喜ばしいことである。しかし今のアルスにとっては、昇格祝いの宴会に付き合うよりも、サキと過ごす時間のほうが優先度が比べものにならないほど高かった。


 なので一杯だけ飲んだら帰るつもりで受け取った、その一杯が、なぜか間違って酒場にあるなかで一番強い酒だったのだ。

 口をつけたからにはと、とりあえず杯を空にしたが、アルスがあまり普段飲まないことを知っているクレアにずいぶん心配されてしまった。


 二階の部屋(ギルドには酒場とつながる形で宿屋も併設されていて、クレアをはじめとする冒険者たちのねぐらとなっている)で休んでいったらと言うクレアを、大丈夫だからと振り切ってサキの待つ魔法屋敷に向かう――時間すらもったいないと“跳んだ”ことは覚えている。思い出した。


 サキとサキの作るシチューのことしか考えられなかった時点で、さっぱり大丈夫ではなかったと今になって思う。


 その後、どのような経緯で今の状況に至ったのだろう。


 ラグを伝わる床の感触、背中にソファ、視線を上げればリビングのローテーブル。外の気配や光の感じからして、明け方くらいだろうか。ソファとテーブルの間にはまった状態で寝てしまった(しかもひとり暮らしの女の子の家で!)のはこの際置いておく。


 何が一番の問題かというと、正面に向き直ると目の前に、黒い髪にアルスの目と同じ色のヘアピンを飾り、クリーム色のワンピースを着た女の子が眠っているということだ。


「……え?」


 しかも、小さくて柔らかいそのからだを抱き込んでいるのは自分の腕であり――


「えっ?」


 近くで見るとまつ毛が長いなとか、髪が顔にかかっているけどくすぐったくないだろうかとか、ヘアピンの石をアルスが魔石にしたらこれも毎日つけてくれるのだろうか、魔法はペンダントの効果を補強するようなものがいいだろうかとか、


(いやいや、そんなことを考えてる場合じゃなくて)


 まずはサキを起こさないように離れるところからだろうか。そっとサキの上に乗っている腕を持ち上げ……


 ぱちりと、サキが目を開けた。

それは、本当に“間違って”運ばれたお酒だったのだろうか?(意味深)




スペアリブの酢醤油煮(ゆずぽん風味)


まずは、スペアリブでもとりの手羽先でもどっちでもいいのでよさそうなレシピを探す。

砂糖はレシピの3分の2~4分の3くらいにする。

しょうゆと酢をゆずぽんに置き換える。

風味が足りないと感じたら、すりおろしたゆずの皮を少し足すとよいでしょう。


たれはサラダのドレッシングにも最適。スペアリブとサラダを一緒のお皿に盛りつけておしゃれに食卓を演出。


次の日の献立におすすめなのは断然から揚げ。塩とこしょうベースのあっさりした味で作って、前日のスペアリブの余ったたれをかけて甘酢風にして食べるととてもおいしい。




かぼちゃとさつまいもの関係


かぼちゃで作れるものは、さつまいもで作ってもたいていおいしくできる。逆も可。

これを覚えておくとお菓子などのレパートリーがちょっと広がる。


例:かぼちゃプリン→さつまいもプリン


品種や出来にもよるけど、さつまいものほうがかぼちゃより甘いことが多いので、好みで砂糖の量を加減しよう。




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