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ちみっ子はみんなのアイドル

あれだ、自分の作品に自分でほのぼのとか切ないとかあまあまとかタグをつけるの、恥ずかしくてできない。





突然ですがこむる的言葉の誤用、覚え違いそっ閉じランキング!

どんなに話が面白くても、この言葉の使い方が気になる!気になりすぎて読むのやめちゃったこともあるよ!


堂々の第一位!

・少なくとも→少なくても

 物質的に少ないわけじゃないんだからさあ……


聞き間違いから来るんだろうなと思う第二位

・延々と→永遠と

 形容詞と副詞の違いくらいわかりましょう。「永遠に」なら間違いではない。おおげさな表現だなあとは思うけど。


乙女ゲーム転生ヒロインさんたち気をつけて!

な三位

・バッドエンド→バットエンド

 なにをホームランしようというのか……。類似品にベッド→ベット、バッグ→バック、グッズ→グッツなどがありますね。こむる、気になります。

 ちなみに中国語のピンイン表記でdやgなどの日本語ローマ字表記では濁音になるような記号は、清音で発音される、つまりたとえばtとdの差は無気音と有気音の区別なのです。そもそも中国語の発音に濁音はなk……



続きは活動報告にて!

 魔法にはイメージする力が大切である――と同時に、起こしたい現象を科学的に理解する力も必要である。


 たとえば、大きな炎とイメージして魔法で作るよりも、最初に小さな炎を出してから空気を送り込んでやるほうが魔力や術の構成が楽になる場合もある。

 これは魔法使いの力量や自然への理解力によっても異なってくるのだが、従来、ただ漠然と認識されていた経験則としてではなく、確固とした事実として原理が解明されるのはソーマ・ユートの登場を待たねばならなかった。


 魔法だけでなく科学知識――魔法によらない自然現象の仕組みを探究する学門を生み出し、“科学”と名付けたのは他ならぬ彼である――にも造形の深かったソーマ・ユートは、魔法と科学の融合――科学による魔法の効率化を提唱、その普及に力を注いだ。


 そんな彼の理念に賛同し、支えたのは、彼の妻の一人であり彼の拓いた教育機関の初代学長でもあった女性である。下級貴族の出身であった彼女は、困窮した家族のために奴隷に売られるところを――(あくびを噛み殺す気配)









「そういえばな、最近お城で魔法使いの募集が盛んなんだと」


 工房の職人さんたちのひとりがふと口を開いた。今日は、急ぎの依頼の魔道具を作成中だ。

 夏でも雪遊びをしたい、雪遊びできることを友だちに自慢したいという、さる貴族の坊ちゃまのわがままをかなえるべく、みんなで知恵を絞っている。


「へぇ、そりゃ初耳だ。なんか不祥事でもあったっけか?」


「いや、なんでもこの度大増員するらしいんだ。冒険者ギルドや学園にまで声をかけて優秀な魔法使いの確保に励んでるとか」


 ただ“雪”というものをイメージしてイメージしてひたすらイメージして魔法で雪を降らせるよりも、大気中の水分が凍って結晶化したものが雪であることを理解し、雪が降るプロセスを魔法で再現してやるほうが、特に、魔道具として魔法を構成するときには圧倒的に効率がいいし、威力を調節する機能なども組み込みやすくなるのだ。


「あとな、やたらと魔石を買い込んでやがるらしくてな、このままだと魔石不足になるかもしれないって話だ」


「うへ、勘弁してくれよな、みんながみんなサキ坊みたいに自分で作れるわけじゃないんだぜ」


「全くだよな」


 雪が夏の気温で溶けてしまわないように、雪の結晶ひとつひとつをごく薄い空気の膜で覆い、坊ちゃんの手や足が霜焼けになったり風邪をひかないようにいろいろ保護する魔法も追加し――でもある程度の寒さを感じないことには雪遊びの気分はでないだろう、本当にめんどくさい――、遊び終わったら集まってひとかたまりの氷になって片付けやすいように――貴族様のクレームには、あらかじめ想定しうる限りの対策を取っておくのが最も被害を最少に抑えるコツなのだ。


「ああ、じゃあもしかしたらサキちゃんにもスカウトがくるかもしれないってことだよな、大出世じゃねえか」


 これらの機能をひとつの魔石にまとめてしまうか、ひとつずつ魔石に込めてしまうか、それともいくつかの魔石に分けるか。効率やコストを考えて、今回は分けることになった。


「えー、でもわたし宮廷の魔法使いには興味ないし。それに、もしスカウトされるにしても、もっと何年も先のことなんじゃないの?」


「わはは、それもそうだ! まだサキ坊はちみっ子だからなあ!」


 ばしばしと背中を叩かれた。もう少し加減してほしい。


「こんなに小さいのに一人で、しかも立派に働いて……うっ、うぅ」


 涙もろい職人さんが汚れた袖口で目元をぬぐう。


「なにかあったら俺たちが力になるからな! 遠慮なんかすんじゃねえぞ!」


「わっ、ちょっと、おじさん」


 勝手に盛り上がって感極まったらしい職人さんがばっとサキに抱き付いてきた。


「おー、そうだそうだ、嬢ちゃんは俺たちの娘も同然だからなあ」


「そんなこと言ってたら、マーサのやつに“サキちゃんはうちの子だよ、何言ってんだい!”なんてどやされるぜ」


「違いない、違いない」


 周りも楽しそうに囃し立てている。


 最終的に、魔道具の意匠の決定と魔石の作成は明日に、娘発言はマーサに知られないよう箝口令が敷かれることに決まった。






「そういえば今日からなんだろ? 草原に出られるようになるの」

「うん、みんな楽しみにしてたわ」


 結局、森の奥から出てきたのはあのイノシシの魔物一匹だけだったのが確認できたので、ついでに入口付近のオオカミが増えすぎていないか普段よりも念入りに点検した上で、子どもたちだけで草原、森に行く許可が下りたのだ。


「サキちゃんも行くのか?」


「そうよ、このあと城門のところで待ち合わせてるの」


「魔物はもういないっつってもなあ、あんなことがあったあとだし、大丈夫なのかサキ坊」


 職人さんたちが心配そうにきいてくる。彼らもたいがい過保護だ。サキは苦笑まじりに答えた。


「もう、おじさんたちったら。大丈夫だって」


「いや、そうは言っても」


「アルスもついてきてくれるしね。この前の魔物も一撃で倒しちゃったのよ、だから心配いらないわ」


「この前の兄ちゃんのことか? そのお守りを作ったっていう。えらい強いんで有名な冒険者なんだってなあ――ああ、だからか……」


 そう言って職人さんは表のほうに顔を向けた。つられた他の職人さんたちも納得の表情になる。


「さっきから表がざわざわしてると思ったら……」


「近頃、魔法を込めにやってくる娘どもが妙に小綺麗な格好をしてやがると思ってたんだよ」


「それどころかすでに子持ちのやつらまでだぜ。あれか、結局顔か、顔なのか?」


「おじさん? どうしたの、突然……?」


 まだ独り身のものたちがひがみ始めたのに苦笑いしながら、年かさの職人さんがドアを指差す。


「サキ坊にお迎えが来たみたいだぜ。ほら、今日はもういいから早く行ってやんな」


「うん! じゃあまた明日ね、お先に失礼します」


 ぱっと笑顔になり、弾むような足取りで帰っていくサキを見送りながら、彼はため息をついた。


「あんなガキだってのになあ、いっちょ前に娘の顔してやがるぜ」


「顔か、やっぱり顔なのか?」


「俺たちの娘はそこらの馬の骨にはやらんぞ!」


「いや、アルスってSランク冒険者なんだろ? 超優良物件じゃねえか」


「お前、歳の差考えろよ。サキちゃんが大人になったときやつは何歳になると思ってんだよ」


 その頃、サキはアルスとお近づきになりたいお姉さま方に囲まれていたのだった。

ソーマ君の大冒険!


「うは、魔法使えるとかマジ異世界ww」

「これ現代知識でチートできるパティーンじゃね?」

「困ったわーお忍びで街に降りてたお姫様助けたら気に入られちゃったわーマジ困ったわー」

「困ったわー成り行きで闇奴隷市場壊滅させたら行く宛のない女の子を引き取ることになっちゃったわーマジ困ったわー」

「困ったわー暗殺者に襲われてるっぽい子を助けたら戦争で滅んだ国の王女様だったわーマジ困ったわー」

「困ったわー借金のかたに売られそうなk――」





「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した俺は失敗した」


いったい彼に何が起こったのか!?次回、乞うご期待!




お塩メモ


安いからとか、家で親が使っていたからとか、そんな理由で塩を適当に選んでいたりしませんか?もしかしたら、家の事情にあわせたり自分好みの塩を選ぶことでいつもの料理が変わるかもしれません。


たとえば、湿気の多い地域に住むこむるは、はかたさんなどなどの海水を釜であれこれした昔ながらのタイプの塩だと、どんどん湿気を吸ってやがて液体になってしまうのですね。あれでしょうか、にがり成分が潮解してしまうのでしょうか。

そこで、湿気に強いあら粒タイプの塩を普段使っています。ストレスフリーで快適です。海水のやつよりも岩塩が好みですかね。でも、アルペンな塩はちょっと好みからは外れるかも。

いろいろ試して、自分好みの塩を探すのも楽しいですね。けっこう味がちがいます。


おにぎりとか、塩コショウだけのシンプルなソテーなんかで、差を感じられるのではと思います。

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