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よくある愛し子的な

みなさんはサキという名前で誰を連想するのでしょうか。



1、緋色の椅子の「へーか」

この漫画のヒロインはだれがなんと言おうとへーかなんです。


2、超次元麻雀な主人公

ミニスカートよりも、長いスカートのほうが似合うと思うんですよ、彼女。


3、ヨーヨーがメインウェポンな刑事さん

あれって、花とゆめコミックなんだよね……

 その後、別室に移動してギルドの職員による事情聴取を受け、現場に居合わせた第三者の証言も合わせた上で、故意ではないにしろ一般の子供を危険に巻き込んだ、しかも下手をすると王都に魔物を呼び寄せかねなかったとして、イアンとリックのふたりには口頭での厳重注意と、三日間の奉仕活動が言い渡された。

 サキはふたりからきちんと頭を下げて謝ってもらえたので許すことにした。


 そして今、サキとアルスは仲良く手をつないで魔法屋敷へ向かう途中である。


「ねえアルス、ほんとうに送ってもらって大丈夫なの? お仕事は?」


「大事なのはもう片付けてあるから問題ないぞ」


「そうなの? じゃあお言葉に甘えるけど――ねえ、普段はそんな格好で仕事してるのね、なんか新鮮だわ」


 実際には、サキが見慣れている冒険者の格好のほうがたまの服装なだけど。なんだか少しおもしろい。


「あー、これなあ……ほんとはもっと動きやすい服のほうがいいんだけど、周りがうるさいんだよな」


「向こうでいうお役所勤めみたいなものなんでしょ、こっちだったらお城勤めになるのかしら。じゃあしょうがないんじゃない?」


「まあそうなんだけどさ」


 どこか不満げな様子に思わず笑ってしまう。

 大通りを抜けて学園まで続く商店街に差し掛かったときだった。


「やっと見つけた。へーか……アルス様、ずいぶん探したんですよ」


 アルスを呼び止める声が聞こえた。振り向くと、灰色の髪の青年が、呆れたような表情で立っていた。“きれいな”という形容詞がぴったりのお兄さんだ。


「まったく、ちょっと目を離すとこれなんですから……」


「ナタン」


 ナタンと呼ばれた彼はサキに目をやり、たずねた。


「それでアルス様、そちらのかわいらしい方をわたしに紹介していただけませんか?」


「ああ――彼女はサキ、最近この街で知り合った」


「はじめまして、ええと、ナタン――さん?」


 おじぎをして挨拶すると、ナタンは優雅に一礼してサキに笑いかけた。


「どうぞわたしのことは呼び捨てに。お会いできて光栄です、精霊の姫君」


「精霊?」


 こてんと首をかしげる。姫だとかなんとか恥ずかしげもなくさらっと呼ばれたような気がするが、あえて気にしないことにした。

 サキの反応が薄いのが不思議なのか、ナタンもこてんと首をかしげる。


「ナタン、サキは何も知らない」


 ふたりで首をかしげ合っているところにアルスが割って入った。


「おや、そうでしたか。このごろ熱心にヨランダに通ってらっしゃるのは、てっきりこちらの姫を我が国にお迎えするためだったのかとばかり……」


 それは大変失礼いたしましたとナタン。アルスはため息をついた。








「精霊の子というのは精霊に愛された子、つまり高い魔力を持って生まれた者の中でも、特に血縁に依ることなく突発的に現れた者のことを言います」


 立ち話もなんだしと、今度は三人で歩く。いったいいつまで自分はアルスと手をつないでいればいいのだろうという疑問がちらりとよぎるが、どうせ見た目は子供だしと、草原から帰るとき同様気にしないことにした。


「どうしてわたしの魔力が親からの遺伝でないと――?」


「アルス様が、姫はこの街の方だとおっしゃっていたので」


 それで判断できる理由がよくわからない。ナタンを見ると、彼は笑って解説してくれた。


「精霊の子の厳密な定義は先ほど申し上げたとおりなのですが、我が国の外で生まれた魔力の高い者は、たとえ親からその力を受け継いでいたとしても例外なくそう呼ばれます」


「アルスとナタンの国の外限定なの?」


「はい。我が国の民は、みな高い魔力を持っていますから」


 へー、それってまるで――そう言えば、数時間前にもおんなじようなことを考えていたような気がする。


「わたしのことを“姫”って呼ぶのはどうして? わたし貴族とかそんな偉い人じゃないんだけど」


「我が国でももちろん血筋は尊重されます。ですがその人個人の持つ力の大きさもまた尊ばれるのです。歴代最高のおう――魔法使いと名高いアルス様に匹敵するほどの魔力をお持ちの姫は、敬われてしかるべきお方なのですよ」


 相づちを打ちながらも、サキはだんだん不安になってきた。国民みんなが高い魔力を持っている――実際ナタンも、アルスやサキほどではないがそこらの魔法使いなど目じゃないくらいにはある――従って寿命も長い、そんな国。それって、つまり――


「ねえ、アルス?」


「どうした? サキ」


 どことなく気まずげな様子のアルス。


「たぶんこれ、こんな街中でしていい話じゃないわよね……?」


「まったくもってその通りだな」


 思わず辺りを見回す。買い物途中の主婦、買い食いをしている学生たち、通行人に呼びかける商店の主――今日も商店街は賑やかだった。



料理初心者で基礎の本がほしい。こんなときにオススメなのが家庭科の参考書。あれのレシピ集を、お湯をわかす、卵をゆでるから順に一通り作って料理の感覚をつかむとよいでしょう。


何をどう料理するとどんな味になるのかなんとなく予想できるようになってから、パッド先生に挑戦するのが無難だと思います(ほら、先生ってば時々地雷g……)。






適量メモ


よく聞く、適量って何なのわかんない!という心の叫び。基本的に自分がおいしいと感じる加減が適量でいいわけですが、だからそれがよくわからないんだっでば!

そうですね。そんなもんですよね。


とりあえず、フライパンにひく油は、自分の使っているフライパンが焦げ付かない程度、それがわからないなら大さじ1くらいから試していけばいいのではないでしょうか。


コショウは、単純に隠し味程度が好みならさっと、辛いのが好きならがっつり入れる感じで。


塩は、しょうゆや味噌などが材料にある場合、微調整分と考えて、大量に作っているなら小さじ半分くらいから、少量ならひとつまみから加えていくのがいいかもしれません。




バター焼きメモ


ホタテ、かぼちゃ、しいたけエリンギその他もろもろムニエルなんかもバター焼きの仲間ですかね。

塩コショウであっさりもおいしいし、ポン酢をかけるのもいいですね。


ホタテやしいたけは、最後にしょうゆと味醂で味をつけるのが好きです。一人分なら、しょうゆと味醂は小さじ1くらいずつでしょうか。

ホタテさんは、フライパンに残った汁ごと熱々のご飯にのせると素敵。


ムニエルを焼いたあとのフライパンにポン酢を大さじ半分~1くらい入れて軽く煮立たせてソースを作る。ゆずポンがおすすめ。


かぼちゃときのこのバター炒め

・かぼちゃ100グラム(大体8分の1くらい)

・まいたけ、ぶなしめじそれぞれ50グラム(大体2分の1パック)

・サラダ油適量

・塩コショウ少々(塩ふたつまみくらい)

・バター大さじ1

・赤ワイン、しょうゆそれぞれ小さじ1


薄切りにしたかぼちゃ、軸をとり食べやすい大きさにさいたきのこをサラダ油をひいたフライパンで炒める。

あらかじめかぼちゃを軽くレンジにかけておくと楽かも。

塩コショウで味付け。

いったん皿にとり出し、バター、しょうゆ、赤ワインをフライパンに入れひと煮立ちさせて具材を戻し、混ぜ合わせる。


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