衛兵さんかく語りき(あくまでも個人の見解です)
あ、すみません、キングダムの新刊がですね……。
お気に入りのキャラベスト5に入るくらい好きで、でも途中から登場しなくなって、何巻の何話に登場してたのかをチェックするためだけに読み返したりしてた方たちの消息を巻末で知ることができてテンションがおかしなことになりまして……。
よーし、こむるさん今月の始めにキングダム祭り開催したばっかだけどもう一回やっちゃうぞー……あ、やめて、石を投げないで。
どこでもなんでもいいからランキングに乗る方法? 日刊なら簡単ですよ、うん。
その1、いろいろな人とお友達になる。お気に入りユーザー登録した上で感想を書く、活動報告に突撃するなど。運がよければお気に入りし返してくれる。
その2、過疎ってるジャンルでなにか書く。エッセイ、詩、童話のあたりがおすすめ?
エッセイは時事ネタ、なろうについてなどがおすすめ。詩も評価がほしい、感想がほしい、妖怪ブクマ外しがこわいとか言っとけばいい。
コミュ力に自信がなければその1は省略可。
感想を求めるなら断然エッセイカテゴリ。
でも、これやったあとなんかむなしくなりそうね。
2018/07/24
落書き倉庫に「勇者さまとゆかいな仲間たち」完結記念イラストを追加。
近頃、複雑なお年頃に一段落ついたのか、自分も手伝ったのだという昼食をたまに職場まで届けてくれるようになった娘に、衛兵のジョンはこれ見よがしに同僚の前で弁当を広げてみせたりとすこぶるご機嫌である。
ある日、食卓で娘がどこか陰のある表情でひとり座っているのに通りがかって、いったいどうしたのだとジョンは訊ねた――いや、なにについて悩んでいるのかはだいたい予想がついてはいたのだが。
「ほら、勇者様のパーティーにアルスさんが選ばれたでしょ。クレアさんはアルスさんをずっと王都で待ってて、それでアルスさんが戻ってきたときは、クレアさんのために一足先に帰って来てくれたんだ!ってみんな喜んだけど……」
「いや――」
「でもアルスさん、クレアさんに会いに来るどころか、ギルドにもろくに顔を出してないっていうし。なんか噂だと、あのメンバーの中から勇者様が選んだ相手と結婚するって話もあるし、もしかしたらアルスさんが選ばれたんじゃないかって」
「それは――」
「それでクレアさん、最近元気なくて。しばらく前に、クレアさんがアルスさんに振られたって噂が立ったときもひどい落ち込みようだったけど――でもあれ、時期的にアルスさんが勇者様のパーティーに選ばれた頃だったから、きっと勇者様がアルスさんを相手に選ぶかもしれないって不安とか全部飲み込んで笑って送り出そうって悲壮な決意をなさってたんだろうって」
「あー、ええと――」
「クレアさん、ずっとアルスさんのこと信じてたのに、どうしてアルスさんはクレアさんのことを迎えに来てくれないのかしら……。もしかしてやっぱり勇者様と……」
「だからな――」
「それにね! 最近失恋した――って向こうが思い込んでいるだけだけど――クレアさんを慰めるって口実で寄ってくる男の人たちがひどくて! クレアさん迷惑してるって、わからないのかしら。これだから男の人は」
「お、おう……」
結局、なにひとつ口を挟ませてもらえず、娘は話すだけ話してすっきりしたのか、「母さんにお使い頼まれてるんだった」と軽やかに出かけていったのであった――。
日々城門に立ち、いろいろな噂を耳にしたり通行人と話したりする機会の多いジョンからすれば、“クレアが実はアルスに振られておらず彼を信じて待っている”というのがまず間違っている。
当人たちからなにか聞いたわけではないが、彼女が振られたとされる場所がサキの通っている魔道具工房の前であると知って、ジョンは真っ先にこう思ったのだ。
――クレアのやつ、サキちゃんの扱いに盛大に失敗しやがったな。
アルスを射止めたいなら、彼がかわいがっている女の子のサキを味方につける――少なくとも敵に回してはならないというのは、ジョンたち衛兵仲間の中ではもはや常識である。
その観点からすると、たびたびアルスの前でサキを軽く見るような発言をしていたクレアも、サキから警戒されていた――実際、明らかにアルスに気があるようだった――勇者の少女も、世間一般の見方とは逆に望みは薄いのではなかろうか。
そもそも、“よく面倒を見てくれるお兄さん”どころではなくアルスのことが“大好きな”サキが――女の子の成長はあっという間だなあと、自分の娘と重ね合わせてジョンはそっと涙を拭った――自分のライバルに味方してくれるはずがなく――
――サキちゃんとアルスお兄ちゃんは“そうしそうあい”だもんね!
下手すると、薬草取りの女の子たちがことあるごとに口にするその内容がそのうち実現しかねない……
(いやいや、まさか)
「そういえばアルス、お前最近さっぱり依頼を受けてないって……大丈夫なのか?」
「別に強制されるもんでもなし、大丈夫だろ」
「いやそうは言ってもお前……」
軽く頭を振って不穏な想像を追い出しているジョンの横で、彼の同僚と話題の人物であるアルスとが会話している。
使命を果たし、めでたく王都に戻ってきたアルスがクレアに会いに行くでもなくいったい何をしているのかというと、
「それに、そんなことしてたらここに来れなくなるだろ」
「いや、だから……」
ひたすら薬草取りの子どもたちの付き添いなのであった。
(……正確にはサキちゃんの付き添いか)
「ああそうか、いっそのことさっさと冒険者なんてやめちまって……」
「おい、なんてこと言って……!」
“かわいがっている”どころではないのではとすら思わせるような眼差しでサキを見るアルス――
(いやいやいや、まさか)
ジョンは、日に日に募っていくアルスのロリコ……(個人の名誉のため明言は避けることとする)疑惑に蓋をした。
「ねえミナちゃん、あれほっといていいの?」
「うん、なんか、別に……」
ぶんぶんと頭を振っているところに、サキとミナの会話が耳に入ってきた。
何気なく目をやって――つられるようにしてサキの指さす方に首を動かす。
「ダニー君、今日いっしょに薬草とろう、いっぱい生えてるとこ見つけたんだよ」
「あ、うん」
「えー、ダニー君はわたしたちといっしょの約束してあるもん」
「ね、そうでしょダニー君」
「えっと……」
「あのね、今日お菓子たくさん持ってきたの。ダニー君に分けたげる!」
「あ、ありがとう……」
そこには、最近すっかりおなじみとなった、女の子に囲まれて困った顔をしながらもどことなくうれしそうなダニーの姿があった。
「失恋に“つけこむ”ってのは作戦としては全然ありだと思うんだけど……。なんか、サキちゃんには振られちゃったけど自分にはミナちゃんがいるからって“たかをくくられてる”感じが、ちょっと、微妙……」
きゅっと眉を寄せるミナに、サキも片手を頬にあてて、うんうんとうなずく。
「乙女心は繊細だもんね」
(ガキんちょどもの会話じゃねえ……)
冬に、サキに完膚なきまでに振られたダニーは――周りからすれば当たり前だよね、ていうか今更なの? ぐらいの反応だったわけなのだが――その落ち込む姿が、なにやら世話焼きタイプの女の子たちの琴線に触れたらしく、ちょっとしたモテ期が到来していたのだった。
「あとね、ダニーのこともあるんだろうけど、最近なんとなくポールのほうに気持ちが傾いてるかもしれなくて」
「なるほどねぇ……。わたしは、ポール君いいと思うよ。ミナちゃんのこと大切にしてくれそうだし」
「あっ、やっぱりサキちゃんもそう思う!? ほら、こっちから追っかけるのも“じょうねつてき”で恋してるって感じがしたんだけど、でも最終的には“あいされるしあわせ”には勝てないかなって――」
くすくす笑い合う小さなレディたち、サキを愛しげに――いやいや、だからまさか!――見守るアルス、誰といっしょに薬草取りをするのか曜日分けで担当が決められつつあるダニー、少し離れたところからミナを見ているポール――
今日も王都は平和だった。
お弁当(偽)スピンオフ予告!
自分に魅力があるのは知っていた。どう振る舞えば男は(女も)自分の虜になるのかも。
でも、本当にほしいと思った人は手に入らなかった――
憂さ晴らしに取り巻きたちを引き連れてみたところで、何も面白くなんかない。
そんな失意の中出会った少年は、どこか自分と同じ目をしていた。
重なる偶然は少年を“なんだか気になる存在”へと位置付けて……
お弁当スピンオフ「クレアさんとダニー君」、近日公開!
――二人は、お互いが互いのライバルに失恋していたことをまだ知らないのであった。
嘘です。書きません。
きんぴらのお話
きんぴらに何を入れてますか、こむるのうちは基本ゴボウとニンジンです。
あ、そういえばこんにゃくという選択肢があった。とこんにゃくが入ったり、牛や豚、鶏の細切れを入れたり、レンコン、レンコンが食べたいでこざる!とレンコンのきんぴらにしたりとたまには変化しますが、基本はゴボウとニンジンです。
味付けは砂糖としょうゆ一択、出汁……入れたらおいしくなるんじゃないかな、でも入れない。お酢でさっぱりおいしくいただこう、なきんぴらはこむるは苦手です。
作り方:
・千切りにしたゴボウとニンジン(だいたい同量)をサラダ油で炒める。
・しんなりしてきたら砂糖としょうゆを1:1くらいの割合で加え炒りつける。味をみて足りなかったら足す、濃かったら水を入れてごまかす。
・火を止める直前にゴマ油をひとたらしし、ゴマをふる。
メモ:
・ゴボウは千切りでなくてささがきでももちろん可。
・こんにゃく、レンコン、肉入りも同じ要領で。レンコンはスライスして大きかったらいちょう切りに。
・もちろん出汁、お酢を入れてもよし。
・お子がまだ小さいので唐辛子は入れてないけど、ほんとは輪切りにした鷹の爪とか入れたい。