洗濯物とお風呂の順番
育児休暇が終わってハンター業に復帰しました。
たぶん更新速度がさらに落ち込むと予想されます。
あ、いや、そんなに間があかないようにはします。がんばります。
最近、娘から「お父さんと洗濯物を一緒にしないで!」と言われてしまった衛兵のジョンは(一週間泣いて過ごした)、いつものように城門に立っていた。
子ども好きの彼は、薬草採りに出る子供たちの顔と名前をしっかり覚えて、全員無事に帰ってきたか確認するようにしている。
今朝送り出した子どものひとりが帰ってくるのが見えた。身寄りをなくして最近王都にやってきた女の子だった。一緒にいるのは、冒険者のアルスのようだ。
女の子――サキはアルスになついていて、たまに木苺を摘むのを手伝ってもらったりしているらしい。アルスはこれまであまり誰かといっしょにいることはなかったのにとジョンたちは意外に思っている。あれで、案外面倒見がいいのかもしれない。
現に、今だってサキを抱きかかえてこっちに――
「ちょっと待て! いったい何があったんだ?」
「あれサキちゃんだよな、怪我でもしてるのか?」
隣の同僚も気になっているようだ。やがてアルスたちが城門までやってきて、ふたりの様子が詳しく見てとれるようになる。
アルスは、普段とは違ってまるで城勤めの役人か何かのような格好をしているし、サキは空色の服を土や草の汁で汚し、泣き腫らした目をしている。
「サキちゃん!? おいアルス、これは――」
「森の境界にイノシシの魔物が出て、サキが襲われた」
「何だって!」
アルスの言葉に同僚の顔色が変わる。ジョンの顔も同じく青くなっているはずだ。イノシシ型は森に住む魔物の中でも、その狂暴な性格と突進力から危険な魔物に数えられているのだ。
「サキちゃん怪我は!? 大丈夫だったのかい!」
「アルスが助けてくれたから……。怪我も転んで手を擦ったくらい」
普段よりも元気ない声でサキがこたえた。
「しかしやつは森の奥にしかいないはずだろう、それがどうして」
同僚の疑問にジョンもうなずく。危険な魔物がいないからこそ草原に子どもたちを安心して送り出せているというのに。まだ帰ってきていない子どもたちが心配になる。
「魔物が現れる直前に、若い冒険者がふたりこっちの方に逃げていったらしい。それらしいのが来なかったか?」
アルスが確認するようにサキを見ると、サキもうなずいて付け加える。
「森から、とても焦った様子で出てきて、わたしを突き飛ばしていったんです。それで逃げ遅れて――」
自分の手に余る魔物から逃げ出すのは別にいい。それで一般人を巻き込むのも――不可抗力ということもあるだろう。しかし、そこで我先に逃げ出すというのは――ましてや相手は十歳そこそこの子供だというのに。
「少し前に、それっぽいやつらが来たよ。随分慌ててた」
なあ、という同僚に苦々しげにジョンも答える。
「ああ、イアンとリックだな。最近ようやく森で稼げるようになってきたって浮かれてたからな」
「そうか、わかった。ああそうだ、他に魔物はいないとは思うが念のため草原にいた子どもたちには今日はもう帰るように言ってある。薬草取りの連中がまとめて連れて来るはずだ」
「なら安心だな、万が一もあるし気になってたんだ、助かった」
これからギルドへ向かうというふたりを見送り、ジョンは子どもたちを迎えるべく街道に向き直った。
(今度イアンとリックに会ったら説教だな)
離乳食メモ
おかゆやスープなどはまとめて作って小分けに冷凍しておくと便利。
圧力鍋があると、おかゆのふきこぼれに気を使わなくていいので楽ですね。
スープは、にんじんやたまねぎ、だいこんなどを適度な大きさに切ってたっぷりの水で煮ましょう。
煮てから切る、最初にみじん切りにする、初期は煮てペーストにする、具材ごとに分けて使う、やりやすいようにどうぞ。
タンパク質がいけるようになったらささみやとりのむね肉を一緒に入れて煮てから、食べやすいように刻むといいと思います。
かぼちゃやさつまいも、じゃがいもなどは、一緒に入れてもいいけど、煮くずれが気になるなら別にしてゆでるとか蒸すとかするといいでしょう。
スープがさらさらすぎてうまく飲み込めずむせたりするときは、片栗粉を少しいれて(小さじ3分の1くらい?)レンジで10~20秒くらい加熱してとろみをつけると食べやすくなります。
ぱさぱさして飲み込めないときにも片栗粉と水でとろみをつけてあげましょう。
肉だんごの作り方(今回はたまごなし)
材料
・ひき肉200グラム
・たまねぎ4分の1(みじん切り)
・片栗粉大さじ2
・水大さじ3
・塩ひとつまみ
作り方
・肉を粘り気が出るくらい混ぜる
・のこりの材料を入れてよく混ぜる
・フライパンに水を3センチくらい入れて沸騰させ、水をつけたスプーンでたねを落としていき、蓋をして4~5分ゆでる。
・好みでにんじんをいれたりたまごと水、片栗粉と置換えたりする(そのときは水と片栗粉はそれぞれ大さじ1くらい)。ごま油をひとたらしすると中華風。
・ゆで汁はカレーやシチューなどの出汁にしたらよいでしょう。