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言ふべきにも

「小説、面白いよ。でも少し書き方が変わったね。あれはあれで良いと思うけど、何かあったの? 作風の変化は、作者の心情の変化。作中では小さな変化しか起こっていないけれど、本当の紫式部ちゃんは、相当悩んでいるんじゃない?」


 道長様に呼び止められて、そう言われてしまった。話し掛けようとしているのを見たら、挨拶だけをして気付かないふりをした。そうして、逃げて来た。しかしここまではっきり話し掛けられてしまっては、気付かなかったと逃げることも出来ないだろう。

 遂に向き合う時が来たのよ。紫式部、貴方だっていつまでも逃げていられるとは思っていなかったでしょう? 現実は、必ず向き合わなければいけないものなのよ。一時的に逃げる事は出来ても、最終的には全てと直面する事になるんだわ。

 自分に語り掛けて言い聞かせて、私は覚悟を固めた。今こそ道長様と向き合う時。清少納言さんの所にも、ちゃんと行かないといけないわよね。何度も、彼女を騙すような真似をしてしまっているのだから。


「最近、清少納言ちゃんと笑い合う姿を見掛けないけど……」

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