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あはれなり

「あの子も一緒じゃなきゃいけないのかい? 二人きりで語らいたいのだが」


 ど、どういうことっ!? 道長様が私と二人きりになることを望むとは。もしかしたら、ここで関係が進んじゃったりして。とんとん拍子に物事が進んで、いつの間にか私と道長様は……。いやいやいや、私はなんという妄想をしているのだろうか。そんなのいけないに決まっている。

 そもそもな話、道長様が私なんかにそんな想いを抱いている訳がない。彼が好意を抱いているのは、私ではなく光源氏なのだ。確かに光源氏は私が生み出したキャラクターだけれど、そこは勘違いしてはいけないわ。とりあえず落ち着きなさい、紫式部。落ち着くのよ。


「いけないのだろうか」


 悩み悶える私の姿を見て、道長様はもう一度そう問い掛けてきた。折角落ち着き掛けていたというのに、そんなことを言われたらまた興奮しちゃうじゃない。全く道長様と言う人は何を考えているのかしら。理解が出来ないわ。

 落ち着かないといけないのに。こんな醜態を晒して、道長様に嫌われちゃったらどうするのよ。変態だと思われてしまう。

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