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なりゆく山際

 彼女がライバルでは有りませんように。


 そう願っていたんだけど、彼女の口から彼の名が聞こえて来てしまった。神様って、本当に意地悪だよね。


 元々私だって、彼と私が釣り合うとは思っていない。想いを伝えようと思っただけで、彼と仲良くなるなんて絶対無理。次元の違う人だもん。そう、そうなんだけどさ……。

 でも私は、彼の記憶に残りたいと思った。記憶に残る素敵なラブレターを書いて、彼の記憶に残りたいと思ったんだ。少しだけでも、ほんの少しだけでも。彼に私の手紙を覚えていて欲しいと思った。


 だって、彼は詩とか嗜んだりするらしいの。だから素敵な恋文(ラブレター)が書ければ、彼は私を見てくれるんじゃないかなって。優しいと噂の彼だから、一度だけでも振り向いてくれるんじゃないかなって思うんだ。

 それなのに、清少納言さんがいたら特別になれないじゃないか。他の人が相手ならば私の方が良い恋文を書く自信が有るけれど、清少納言さん相手じゃ勝てるかどうか。私の唯一の取り柄、潰しに来るなんて卑怯だわ。


 取り敢えず、素敵な文章を考えないと。

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