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烏の寝所へ

 そうだ! 私は『源氏物語』という作品を書き始めた。そしてその作品は、道長様を意識して描いた作品なのである。まあ、道長像を描いたってだけだから、実際見て全然違うってことがわかったけどね。それだったら、読んで貰ってもこれは自分かと問われて気まずさを感じることもない。

 勇気を出すんだ、紫式部。藤原道長と言う男性は私の憧れであり、今の詩を聞いて私の師ともなりえるほどの才能の持ち主。文章力や想像力には自信があったけれど、その自信を失ってしまう位に、私の取り柄が無くなってしまう位に、道長様は素晴らしいお方だ。素直に読んで貰いたいという気持ちもある。


「私っ! えっと、私、小説を書いているんです。それで、その、道長様にお読み頂き、感想なんかを頂きたいのですが。その、お互いにそんなことを通して、仲良くなりたい、ですし」


 清少納言さん程に自然な話は出来なかったけれど、私は懸命に道長様をお誘いした。もしかしたら、私の語彙力の低さに絶望したかも知れない。国語が得意だというのならば、会話だって得意でいなきゃだよね。うぅ。

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